クライアントとの関係をよくしたり、仕事力を上げるために役立つ本
次のような話をよく聞きます。
せっかく美大を出ても、デザインの仕事を続けている人の割合は意外に少ない
値段交渉や契約まわりが下手だったり、敬遠してしまっていて、見合う金額を受け取っていない(よって、継続が厳しい)
実力がスゴいのに、必要とされる人に知られていない
「もっとデザインがうまくなれば…」「すごいものを作っていれば…」と思いがちですが、デザインを仕事として続けていくには、デザイン以外のことも実は重要です。
かといって、そもそも上司や同僚がいなかったり、いたとしても叱ってもらえない時代、昨年から立て続けに素晴らしい本が出ているので紹介します。
「どれか一冊」でなく、全部読んだ方がよいと思います。自分のステージによって響くものが異なるので、少し時間をおいて読み直すとよさそう。
『デザインのしごと100の質問』
『けっきょく、よはく。』『ほんとに、フォント。』など、デザイン書でベストセラーを出し続けているingectar-eさん初の仕事本。Chapter 1を中心に。
Chapter 1 クライアント:良い仕事は、良い人間関係から
Chapter 2 レイアウト:見栄えだけでなく、読み手に負担を与えないデザインの要の知識
Chapter 3 フォント:「文字」は情報伝達の中心的な役割
Chapter 4 配色:人の感情は「色」によって動かすこともできる!
Chapter 5 印刷:こだわり出せばきりがない、奥が深い印刷について
Chapter 6 学習&気持ち
『デザイナーが最初の3年間で身につけるチカラ』
前田デザインの前田 高志さんによるNASU名義の書籍。“読むRPG”という体裁でゲーム感覚で38のシーンから仕事の進め方を学びます。
デザイナー3年本ということですが、ベテランも読んでもよいですよね。
『デザインの言語化〈クライアントの要望にこたえる4つのステップ〉』
クライアントとのやりとりで疲弊している人にオススメ。「デザインの言語化」というタイトルは忘れてください(ちょっと内容と「違う」と思う)。
『すべての仕事はデザインから始まる。』
カイシさん節が冴え渡る良書です。たとえ話がうまく、すっと入ってきます。
まとめ
いろいろなことが大きく変わりつつあります。
デザインの仕事もそうですよね。
すごいものを出せば説明する必要はない
→ 価値観を言葉にすることはサービスの一環デザインのプロセスを見せるのは無粋
→ 初期段階からクライアントを巻き込んで作っていく
→ ペアデザインの時代(同じドキュメントを複数人で作っていく)
AIの台頭で、5年後にはさらに状況は大きく変わるでしょう。
「報連相はセーブポイント」
先日のセミナーである方がチャットで教えてくださった言葉。
まずは、ここから。
3つの柱
デザインを仕事として続けているとき、3つのスキル、センスが必要です。
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