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Illustrator使い倒しテク

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もっと速く、もっとラクに、もっと楽しく、Illustratorを使うためのアレコレ。
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2023年3月の記事一覧

「線属性のオープンパス化+ブラシ」によるアピアランス

ポールさんのツイートにヒントを得て、「線属性のオープンパス化+ブラシ」によるアピアランスを作成しました。 「0.5秒を積み上げろ」のポールさんが、パス上文字とアートブラシの組み合わせについて楽しく試行錯誤されていました。 なるほどな〜と思いつつ、パスを書くのが面倒だし…と考えていたら、オープンパス化した線属性にブラシを適用すればよい、とひらめきました。 まずはブラシ用のパスを描きます。線幅は1ptにしておきましょう。 [ブラシ]パネルにドラッグ&ドロップすると、[新規

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Illustratorの「画像トレース」の自動化

200点近くのビットマップ画像をベクター化する機会があり、Illustratorの「画像トレース」の自動化について考えてみました。 「画像トレース」って「画像トレース」はビットマップ画像をベクター化する機能です。 Illustrator CS2で「ライブトレース」として導入 Illustrator CS6で「画像トレース」に変更。パネル化 ライブペイントと一緒に使うとよいですね。 隙間オプションの設定と合わせて。 なお、Photoshopで次のような“下ごしらえ”

「ただただ推しフォントを愛でる会」フォローアップ

2023年3月24日(金)に〈ただただ推しフォントを愛でる会〉を開催しました。フォントおじさん、良太郎、鷹野 雅弘の3人がそれぞれの推しフォントについて語るという内容です。 私(鷹野)のパートでは次の3つを取り上げました。 Futura Now 余韻かな 花とちょうちょ Futura Nowバリアブル化 Futuraはバリアブルフォント化されています。 インライン、アウトライン、シャドウ、ステンシル、スクリプトなどファミリー化されています。 リリース時に公開され

Illustratorでフォント指定、カーニング、文字ツメ、プロポーショナルメトリクスなどをキーボードショートカットでできるようにするKeyboard Maestroマクロ

Illustratorの制作ではキーボードショートカットが使えないことが多く、異様にマウスクリックが必要です。 「このまま仕事を続けていけば腱鞘炎になるだろう」というおそれから、“なるべくクリックしないで生きていく”ことをテーマに取り組んできましたが、2年前、腱鞘炎のような症状で苦しみました。 次の操作をキーボードショートカットでできるようにしています(普通のIllustratorではできません)。 フォント指定(よく使うもの) 自動カーニング:メトリクス、オプティカ

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#朝までイラレ 2でのセッション

2023年3月19日に開催された #朝までイラレ にて「自分好みのイラレにするための環境設定のカスタマイズと復元」というセッションを担当しました。 セッション概要インストール直後のIllustratorはベストな状態ではありません。 それはわかっていても、その一方、次のように感じている方が多いでしょう。 変更できる項目が多すぎて、どこをどういじればよいかわからない 日本語で書いてあるのに、環境設定の項目の意味がわからない せっかく頑張って設定しても、バージョンアップで

「左右が三角+不等号」な座布団をエリア内文字とアピアランスで

アイキャッチとして使う「左右が三角+不等号」な座布団、エリア内文字とアピアランスで作っておくと、大きさ変更を自由に行えます。 ロジック[ワープ(でこぼこ)]効果で左右を丸め、[ジグザグ]効果で面取りします。 [変形]効果で右方向に移動しながらコピーし、[パスファインダー(中マド)]効果を適用します。 全体に右方向に寄ってしまうので、[変形]効果で左に移動します。 バリエーション 餃子の王将?樋口天帝からコメントいただきました。 ダウンロード

Illustratorでアートボードを切り替えるキーボードショートカット

探した限り、アドビ公式ページでは見つからないのですが、アートボード切り替えにはキーボードショートカットがあります。 テンキーレスMacBook Proなど、テンキーのないキーボード 次のアートボードへ:shift + fn + ↓ 前のアートボードへ:shift + fn + ↑ 先頭のアートボードへ:shift + ⌘ + fn + ↑ 最終のアートボードへ:shift + ⌘ + fn + ↓ フルキーボード右側にテンキーのあるキーボード 次のアートボードへ

「角部分に斜線が入る寸法線」をIllustratorのアピアランスで

『片づけの解剖図鑑』をはじめ、エクスナレッジの「解剖図鑑」というシリーズがあります。生活をUIに見立てての解説は、ボンヤリ思っていたことを可視化してくれてとても楽しい。 この書籍の中に「角部分に斜線が入る寸法線」が出てきます。 そっち方面(建築家界隈?)で手書きするときのお作法的なものなのでしょうか? これをアピアランスで再現してみました。エリア内文字を作っていますので、幅や高さは自由に伸ばせ、また、スナップできます。 「1mm伸ばしたい」をどう実装するのか?こちらの寸

ちぎるための切り取り線を入れたフライヤーなどのベース

海外の映画などで、掲示板に貼られたフライヤーの下部分がちぎれるように切れ目が入っていることがあります。 これのベースとなる図形の作り方について考えてみました。 ロジック(1)罫線と長方形をグループ化し、次のようにアピアランスを適用します。 [パスファインダー(合流)]効果をOFFにすれば、“ちぎりパン風”になります。 ロジック(2)コピーしておいた罫線をペーストし、グループ化。次のようにアピアランスを適用します。 「ロジック(1)」の上に重なっている状態です。 仕

ぼくのかんがえたさいきょうのキーフォント

「キーフォント」というジャンルのフォントがありまして、キートップ(キーボードの各キーを上から見た絵柄)のアイコンフォントです。 古くは「Mac Key Caps」や出版社ごとに独自に作っていたりします。 個人で制作されて公開されている方もいらっしゃいます。 仕事柄、この「キーフォント」をよく使うのですが、Macだけ考えてもキートップは少しずつ変わっています。 JISキーボードからはテキストが消える傾向があります。 一方、矢印キー。いつの間にか三角形になっていて、「矢印

アートボード外のオブジェクトを削除する

アートボード外のオブジェクトを削除するには、次の操作を行います。 アートボードのすべてを選択 選択範囲を反転 消去 これはアクションに登録できます。 ダウンロード アートボードのすべてを選択 複数のアートボードがある場合、指定したアートボードのみが対象になります。 選択しているオブジェクト以外を削除Keyboard Maestroを使って、次のようなマクロを用意しておくと重宝します。 ⌘ + shift + Iで選択範囲を反転 ⌘ + shift + Iを