山田D太郎の現実レボリューション

フィクション作家、山田D(ダディ)太郎の作品note。登場人物達は、人生を思索しながら…

山田D太郎の現実レボリューション

フィクション作家、山田D(ダディ)太郎の作品note。登場人物達は、人生を思索しながら、前に進み続ける。これは現実をより良く革命したい者達のアレコレなのである。

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親父、地球は、まるいんだ!

五郎は父親と仲が悪い。 クソ親父と心の中で悪態をついていた時期もあった。 嫌いというわけではないが、常に意見が対立して折り合いがつかない。 そんな親父も一家の父として、懸命に家族を養ってきた。 五郎はそのおかげで大学にもいかせてもらえたし、社会に出るまでお金の事で苦労する事はなかった。 ここは、感謝する所なのにナゼか暖かい気持ちにならない。 親父は昔から酒癖が悪く、激情型であった為、うまくやるには建前で付き合うのが無難だった。 五郎まだ「建前」という言葉の意味すら

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        一郎は自身の半生を振りかえりながら思った。 「なかなか思い通りにならないものだ…」 経済苦、病苦、人間関係の悩み… 生きていれば何かしらある。 まわりを見ればこれらの苦しみが比較的少ない人もいる。苦しみを乗り越えた人もいる。悠々自適の現実を満喫している人もいる。 人と比べる事でしか感じる事のできない幸福感、人と比べる必要のない幸福感。そういうのがあるのは、わかっている。 40歳半ばに差し掛かろうとしている。このままではいけない。何かを達成しなければ…そんないいようの

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