見出し画像

仕事ができる人ってこんな人

こんにちは。高瀬です。株式会社ハートラスという会社で取締役CSMOとして経営、戦略策定、事業全体を管掌しています。
主に手掛けているのは「インハウス支援」です。

先日、学生の皆様とお話させていただく機会がありました。その際の「仕事ができる人ってどんな人ですか」という質問に対して、色々と考えることがあったので、今回noteに書いてみました。

年齢や経験は関係ない

多くの方々と仕事をしていると、「この人、仕事できるなー」と思う人に巡り合います。いわゆる優秀な人です。それも、過去を振り返れば、一人や二人じゃなく沢山。

個人的な感覚ですが、そういう人と一緒に仕事をすると常にプロフェッショナルさを感じますし、当たり前にこちらも1ミリも手を抜けない。なんなら、ちょっと怖くなります。

相手はどう思っているかは分かりませんが、「これならどうだ!」と価値の出し合いのような感覚で、良い意味でヒリヒリするものです。そういった怖さやヒリヒリ感も含めて「心地良くなる」んですよね。これは、現場でプレイヤーとして奔走していた時も、マネジメントの役割を担っている時も、いつの時代でも同様です。

勿論、プレイヤーとマネジメントでは求められる役割や能力要件は異なりますし、「優秀な選手が、優秀な監督になるとは限らない」とはまさにその通りです。

一方で、仕事ができる人について一つ思う事としては、極論「年齢や経験は関係ない」ということ。(ただし、業界・職種によっては、その限りではない)

もちろん、失敗も含めて経験が長いベテランの方ほど持ち合わせている知識は圧倒的に多いですし、感覚的に成否の判断が出来ることも多くあるでしょう。まさに経験のなせる業です。
ただ、本質的な部分は年齢や経験は関係無さそうだ、と思っています。

できる人の特徴

では、何をもって仕事ができるか否か判断するのか。

一つは結果です。これはいわずもがな。ただ、言葉の通り「結果」なので、人の目利きには適応しずらいと感じます。一緒に仕事をしてみないと分からない。(前述したことと同様で、特定の業界・職種によっては、その限りではない)

良く耳にするのは「GRIT(グリット)」です。そもそもGRITとは何なのか。

これは、アメリカの心理学者・ペンシルバニア大学教授のアンジェラ・リー・ダックワース氏が提唱したもののようです。

シカゴの大学で無事に卒業する学生と中退してしまう学生の調査をした結果、特定の素養を持つ学生は無事に卒業する確率が高かったことが判明。その素養を構成する要素を整理したものをGRITとして定義したことが始まりとか。

言葉の定義を調べてみるとこちらが出てきました。

超パッション系の言葉が並びます。個人的には嫌いじゃないw

成功者かどうかは置いておいて、仕事ができる方々の特徴ってこういう部分が本当に共通してますよね。「やり抜く力」。まさに!と共感します。

そしてGRITを構成する要素は以下とのこと。

Guts(度胸):困難なことに立ち向かう
Resilience(復元力):失敗しても諦めずに続ける
Initiative(自発性):自分で目標を見据える
Tenacity(執念):最後までやり遂げる

くー。これも芯を食っている気がしてならない。
言葉の定義にもありましたが、ポイントは以下だと思います。

「才能やIQ(知能指数)や学歴ではなく、やり抜く力である」

当然ながら、気合だけでは仕事はできるようにはなりません。ちゃんと学び、新しい知識やスキルを習得することが前提となりますが、根底にあるものはGRITなのではと。かつ、これは後天的に身に付けられるもなので、努力次第で自分を変えられる、ということも非常に重要です。

人間性の側面が超大事

要は「スタンス」なんだなと。表面的な見せ方やその場しのぎのものではなく、決めたことを貫くこと。

そして、別に「度胸あるんです!」「諦めません!」と言わなくて良い。青い炎のように、心に中に沸々と熱いものを持って、逃げずに拘り続けられるかどうか。

結果的に、そういう人は何かあったときに、出来る出来ないに関わらず「やります」という仕事の入り方をする。Noと言わない。「どうやって成すか」というスタンスで仕事に向き合い、分からないことは必死にインプットし、結果として「出来る状態」に持っていく。

各々、専門領域が異なったり、得意不得意はあると思いますが、共通するスタンスは上記だなあ、と振り返ってみても強く思う事です。
(門外の事であれば、自分の提供できる価値を明確にし、できないものはできない、という事も大切です)

個人的にはもう一つあります。それは「解釈する力」です。解釈の定義はこちら。

ここの「受け手の視点で」という部分が超重要です。GRITは対自分。解釈は対自分以外、という意味合いでピックアップしました。

多くの仕事は自分一人では成せません。誰かしらが関わることがほとんどです。そんな中でGRITがあればあるほど、人に求めるクオリティも高くなるでしょう。それ自体に何の間違いも無い。対価を得ている以上、プロなので一切の妥協は許されないわけですし。

一方で、GRITを持っている人は相対的に知識やスキルも高いと想定されます。努力を怠りませんからね。

そうすると、その知識やスキル視点で関わる人への期待もする。問題はその関わる方全員がGRITを保有しているとは限らないということ。もしくは、持っていても、その基準が異なるという事。

ここで心理的に大きな差が出る可能性があります。高い基準でGRITを持ちながら仕事を遂行している人からすると、相手が自分より「劣っている」という見え方になってしまうこともあります。ここで、その人の人間性が出る。

ケースバイケースですが、駒のように人をコロコロ入れ替えられないことは多い。そうすると、「こいつは仕事ができないからいらない」とバッサリと切ってしまう事や突き放してしまう事は、結果的にその仕事をスタックすることに繋がってしまう。ここがジレンマとして優秀な人ほどイライラしそうな部分と想定されます。

自分自身は何も変わることなく、徹底して仕事に向き合う。一方で、関わる人に対して諦めず、何とかして現状をより良くする方向に持っていく。時には相手の基準に寄り添って、お尻を叩くことも必要でしょう。そういったバランスがとれるかどうか。人間性が問われる部分も重要なのではないか、と感じています。

ちなみに、別に優しくする、妥協するという観点は一切入っていません。厳しい言葉も飛び交っていいと思います。前提はヒトではなくコトに対して向き合えるか、という事かと思います。

※組織の中で仕事に向き合うことを前提としています。単独で仕事をこなすフリーランスや孤高の職人等は別ですね。

「できない」=「ジ・エンド」ではない

果たして自分がGRITを持っているのか。プロとして高いレベルで価値を提供出来ているのか。仮に今の自分が「まだまだ、仕事ができる人間とは言えない」と捉えていても、悲観することは無いと思います。

かくいう私も本当に仕事ができない人間でしたし、今でも常に「もっと出来ることは無いか」「より良く改善できることは無いか」と思いながら仕事に向き合っています。

勿論、向き合っている仕事に価値を提供できていないことがあれば、圧倒的な危機感を持つべきです。「できない」=「良い事」ではありません。

ただ、前述した通り、GRITも受け手の視点で考えることも、後天的に身に付けられることです。現在、出来ていないからと言って決してオワコンではありません。ジ・エンドではないんです。

今からでも自分を変えられるし、仕事ができる人になれる。(はず)

まずはできる部分もできない部分も、「それが今の自分だ」と受け入れることからです。自己受容が出来なければ前を向きずらい。ポイントは「だから、もう駄目だ」じゃない。「じゃあ、どうする」です。

※以下に自己受容について触れられています※

当たり前の事ですが、ついつい逃げたくなりますし、諦めたくなる。それこそGRITが欠けていることに繋がります。出来れば、それは避けたい。

そもそも仕事ができる人になりたいと思わない、ということであれば、そこまで考える必要な無いと思います。一方で、若干、不安な話かもしれませんが、今後の社会は本当に厳しい。より成果が求められやすい環境が加速すると感じています。

年齢や経験関係なく、今からでも自分を変えられるはず。私自身も驕ることなく、日々仕事に向き合おうを思います。

さいごに

いかがでしたでしょうか。仕事ができる人からすれば当たり前のことだらけかと思います。。
が、まだまだ今の自分が不安だったり、悲観的な人も少なからずいると思い、つらつらと書いてみました。

皆様にとって、何かしらの参考となれば幸いです。
長文にも関わらず、最後までお読みいただき有難うございました。