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行き着いたインハウス支援のカタチ(後編)

こんにちは。高瀬です。株式会社ハートラスという会社で取締役CSMOとして経営、戦略策定、事業全体を管掌しています。主に手掛けているのは「インハウス支援」です。

前回のエントリー「行き着いたインハウス支援のカタチ(前編)」に引き続き、後編を書いていこうと思います。
今回も赤裸々です。

内製化するには「幅」と「深さ」が大切

過去のエントリーでも書きましたが、デジタル広告のプランニング/運用やオペレーションだけではインハウス支援としては事足りません。組織構築や業務設計などの土台づくり=準備からプロジェクトとして進行していかないとプロジェクトの成功確率がグッと下がってしまいます。

ただ、網羅的に全てに手を付けることは難しい。

そこで、大切な視点として「幅」と「深さ」があると思っています。

ここでいう「幅」は組織/体制の構築、人材コンピテンシーの整理、業務設計(もしくは業務改善)、広告関連のオペレーション整備、育成プログラム等、どこの領域まで広げるのかを指します。

こちら側がやりたい、提案したい、受注したい等ではなく、向き合う経営者やマーケターにとって、どこまでの幅が理想的なのか。ここを最初に整理することが大切ということです。

例えば「組織/体制の構築」。

まさに土台づくり。受け皿が無ければインハウスが稼働しない、という視点で考えると「まずは、組織/体制の構築から始めましょう」となります。インハウス支援する幅として、こういったこともプロジェクトのスコープに入ってくる、ということです。

そして、「深さ」。

これは、上記の「幅」に対して、どこまでを自社で内製化し、どこから外部パートナーにお願いするのかという事を指します。インハウスにおける業務範囲の設計、ともいえると思います。

これら「幅」と「深さ」を事前に設計したうえで、実行ステップや詳細のWBS、ガントチャートに落としていくわけです。実際には理想と言えるステップがありますが、その辺りは別途、書きたいと思います。

1社ワンストップは考えない

いざクライアントと並走、実行する際、我々だけでやり遂げる、というスタンスを持たないようにしています。以前、noteでも書いたベストインクラスの考え方ですね。

世の中には特定の領域に特化した、スペシャルな強みを持った人や企業は多数いる。専門性高く、しっかりと質を担保されている。無理やり自社で完結するより、手を組んだ方が間違いなくクライアントにとって良い結果をもたらす可能性が高い。(もちろん、上記「幅」によってはワンストップでも良い)

良い意味で拘ることなく、チームを組むことが重要です。イメージはアベンジャーズもしくはオーシャンズ11。

その際、何かしらの理由が無い限りはクライアントと直接取引を推奨しています。その方がスピード感を持ってプロジェクトを進行できますし、認識齟齬も起きにくい。(我々が間に入ってマージン的なものを得ても、クライアントの販管費を圧迫するだけですし)

1社ワンストップの考えは持たずにインハウス支援をすること。これ、超絶大切なことなのです。

敢えての短期契約

欲を出すなら、長期契約を先に締結したいところです。が、それは弊社では一切推奨しないこととしています。

理由は以下3点。

①プロジェクトが走り出して分かることも多い。結果的に動き方が変わる可能性の方がある

②想定以上に前倒しでプロジェクトが進んだ場合、期間を固定してしまうと、極論、弊社のやることが少なくとも費用は変わらない

③弊社側も適切な人員数、稼働工数をアサインできる(増減をコントロールしやすい)

結果的に、クライアントにとって無駄な費用は省けますし、弊社にとっても過剰に人員と稼働工数を押さえることもなくなります。まさにWin-Win。必要があれば継続すれば良いですし、不要であれば縮小すればよい。これが全てです。

このようなことをクライアントに話すと「そんなことを言われることは、まず無いです。」と言われますが、それが良いんです。きっと。事業会社側の経験があって、そう思い込んでしまっているのかもしれませんが、恐らくこれがベターです。ここにも書いてしまいましたので、今後もこのスタンスは変わりません!

前回の「前編」も踏まえてのまとめとしては、、、

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ということとなります。

以上、弊社が行き着いたインハウス支援のカタチでした。

次回以降は、具体的な支援の中身を、これまた赤裸々に描いていこうと思います。