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ストレスで暴飲暴食 時には失敗もあるということ

本日は食事療法を始めて約1年が経ったころのお話です。
(夫に糖尿病の疑いが生じた2020年のクリスマスから少しずつ思い出して書いています。)
最初の記事はこちら↓

ずっとそれなりに食事療法を続けていた夫ですが、年末年始の忙しさや難しい仕事にストレスがどんどん溜まり、日々暴飲暴食となっていました。


危ないと感じるくらいのストレスだった

コロナ禍の東京。
PCR検査に関わる仕事も担当していた夫はすごく忙しくなっていました。
もともとの仕事も同時進行だったのですが、その仕事で会社を背負うような金額の取引を任されていたので、重圧もあったようです。
寝ても覚めても何かをずっと考えているような、難しい顔をしている。話しかけても上の空で、休みの日までパソコンとにらめっこしているような毎日でした。
ある夜、高層階のマンションの窓をいきなり開けて体を乗り出したので、びっくりして声をかけたのですが、なんと無意識だったんですよね。もしかして飛び降りるつもりだったのか?!本人もなぜそんな行動をとったのかわからないという何とも恐ろしい、精神的に限界の状態でした。「もしもの時は会社を訴えね」とか言って、過労の証拠記録まで取り始めて・・・

暴飲暴食が始まった

せっかくアルコールを控えるようになっていたのに、このような精神状態のため、アルコールの量が増えてしまいました。
眠れないので、睡眠導入剤も貰っていたのですが、なかなか効かなくて。効くまでの間に飲んでしまうのです。(もちろん薬とアルコールを同時に飲むのは大変危険なこともわかっています)
ビール1缶+赤ワイン1本+ハイボールとめどなく
酷い時には赤ワイン2本飲むことも。

買ってくるのは夫本人です。怖くて家に常備なんてできません。
会社帰りに買いに行くので、とうとうおつまみまで買うようになってしまいました。何も考えられないから、低カロリーだの低糖質だのといった商品ではなく、今食べたい高カロリーのものを買ってきてしまいます。スナック類や菓子パンなど何でもあり・・・
そしてそれだけではありません。災害時用に常備しているインスタント麺やレトルトカレーなども夜中に食べています。朝用に用意したパンなども消えていました。
まさに病的・・・


止められなかった私

こんな時、やっぱり会社の話とか愚痴とか聞いてあげなきゃと思い、寄り添って聞いていたつもりです。でも、子供がまだ小さいので私は夜、子供と一緒に一旦ベッドに入ります。そこからしばらくの間は、夫の自由時間になっていました。

起きてきたらすでに祭りの後。いくらなんでも体に悪いだろ!と私も腹が立ちました。私だって気を遣って寄り添い、食事にも細心の注意をしているというのに・・・
でもこの時ばかりは「お願いだからもう少しの間、この仕事の山を越えるまでは目をつぶっていてほしい」と懇願され、お酒だけは気をつけるように告げるのみで、口うるさく言うのは控えました。
やり場のない怒りと、管理栄養士として全く何もできない悲しさでいっぱいになり、私も相当落ち込みましたけどね。
私にできるのは、災害用の備蓄やお菓子類は隠して、目の付くところに食べ物を置かないようにしたり、夕食をさらに控えめに作るくらいしかありませんでした。


HbA1cの結果

暴飲暴食は年末年始の2か月くらい続いてしまいました。だから次の血液検査結果はさぞかし悪いだろうとかなり怖かったです。検査の値が全てではないですが、目安になりますもんね。

【2021年】
1月 8.9%
2月 8.2%
3月 7.3% 
4月 6.9%
7月 6.7%
10月 6.2%
【2022年】
1月 6.5% 
←今回ここ

空腹時血糖値は130㎎/dlと高いですが、意外にも思ったほど悪くはなかった。お薬が効いているんでようね・・・
ただ、今回はこの2つの項目しか調べていないので、合併症に関係する他の値はわかりません。食後血糖値だってどうなっているのか考えたら怖いです。

夫が「食べても飲んでも大丈夫じゃん」と楽観視しないように、この後しっかり栄養指導したのは言うまでもありません。


ストレスに負けないで

それにしてもストレスって怖いですよね。
ストレスがあるとそれだけで血糖値を上げたり、血糖値を下げにくくしたりするといわれています。
暴飲暴食になって血糖コントロールが乱れるのも問題です。うつ病の原因にもなりかねないし(夫はあの時ちょっと危なかったので)
今回はなんとか2か月で仕事の山を越えられたので、気持ちも落ち着き無茶をするのは控えるようになりましたが、ストレス解消方法を知っておくのも大事だなと思いました。

ちなみに漢方ではストレスで「気滞」が起こると考えられています。いろんなものが体の中で滞った状態です。「気」の流れを良くするためには、リラックス効果のある香りのよいものをとるといいそうですよ。もっと早く勉強しておけばよかった(笑)
糖尿病とストレスって大きく関わってしまうので、またそんなお話もまとめてみたいと思います。


療養生活、時には失敗もあるということ

順調に糖尿病が改善していましたが、うまくいく時ばかりではありませんね。管理栄養士がそばにいてもこんなものだということを恥ずかしいですがお伝えしておきます。
だって人間だもの。いろんな事件が起こるし、気持ちの変化もあるし、ゴールもないから寄り道することもある。
長い目で見て、大体うまくいけばそれでいいかなと。
ただ夫は普段からちょっとお酒の量が多すぎるので、これはこれからも注意していきたいと思います。

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