お彼岸の過ごし方。
今日はお花の入荷日でした。
仕入が終わり、花市場からお店に向かう車の走行中、いつものところにあの花が咲いていました。
やっぱりね。
この時期にはその場所をチラッチラッと見て確認する癖がついています。
あの花とは、彼岸花のことです。
土手のうねりに沿って咲いているので花の並びも自然でいい風景でした。
朱色の彼岸花しか見たことがありませんが、白い彼岸花もあるそうです。
見たことないなぁと呟いたところ、「私はありますよ」と返されて、悔しい朝でした、、、(笑)
トップの写真は、ヒガンバナ科リコリス。
少しズームしてみます。
この髭(ひげ)のように、蔓(つる)のように伸びた咲き方が“彼岸花と仲間”の雰囲気を醸し出しています。
ちょうど今はお彼岸真っ只中。
なのに、出遅れてしまったため今日はササっとお彼岸の話を書くことにします。
更に申し遅れましたが私、“花好き集団”のひとり、仕入兼事務の人です。
さて、本題。お彼岸のこと。
お盆とお彼岸の違いは?
お盆とお彼岸はご先祖様に感謝するという意味では同じですが、違いは以下の通り。
◇ご先祖様をお迎えするのがお盆。
◇「あの世」と「この世」が最も近づく時にこちらから近寄ってご先祖様のお墓参りをするのがお彼岸。
端折り過ぎな説明ですみません。
★お盆については、こちら に詳しく書いてあります!
お彼岸の時期はいつ?
お彼岸は、1年に2度あります。
立春から45日目。立秋から45日目。
春のお彼岸 3月の春分の日を中日と言い、その前後3日間を含む7日間。
秋のお彼岸 9月の秋分の日を中日と言い、その前後3日間を含む7日間。
・春分の日は3月21日頃。(入り日は3月18日頃)
・秋分の日は9月23日頃。(入り日は9月20日頃)
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、お彼岸から徐々に季節が変わっていきます。2022年の今年もその通りでした。凄いな地球。いや太陽?
お彼岸のお花の供え方について一考。
お彼岸には、より丁寧にご仏壇や仏具を清め、お墓をきれいに掃除しましょう。
お墓参りに「決まり」はないそうですが、「入り日」に花を用意してお墓参りに行くのが好ましいとされています。
お供えするお花は一般的に、本数は「3本、5本、7本、、、」と奇数にします。
仏壇、お墓には1対の花筒がある場合が多く、左右対称の二束で一対になるように活けます。
花の種類は、菊、カーネションが入ることが多く、加えて季節のお花が入ります。
でも、
洋花を使ったお仏花を!とご注文いただくことも実は多いんです。
仏壇にトゲのあるもの、香りの強いもの、毒がある花はふさわしくないと言われます。
そのため、バラを敬遠される人も多いと思いますが、「故人の方が好きだった花」や「故人の方に見せたい花」を選ばれることが最近では増えてきていますし、心のこもったものであれば基本的にはどのようなお花でも良いと思います。
また、お遣い物などの時、基本的なところを知っておくと良いと思います。
おはぎとぼたもち
お彼岸に食べるぼたもちとおはぎ。
みなさんは粒あん派?こしあん派? 私は粒あん一択です!
あのつぶつぶ感が好み。とはいうものの、
粒あんのおはぎ、粒あんのぼたもち、こしあんのおはぎ、こしあんのぼたもち、 ??
少し整理してみます。
秋に食べるのが、おはぎ。 (お萩)
春に食べるのが、ぼたもち。(牡丹餅)
呼び名はその季節に咲く花に合わせて変わります。
お萩は粒あん、牡丹餅はこしあんで作ります。(基本的には)
この違いは、小豆の収穫時期が関係しています。
収穫したばかりの小豆は香りもよく柔らかいので粒のままで、
冬を越し、皮が固くなった小豆は皮を取り除き”こしあん”にしていただくというのが理由だそうです。
納得。
(注意)
今では季節に関係なく「おはぎ」と呼ばれることが多いですし、由来や根拠は諸説ありです。
お彼岸は日本独自の行事であり、そして、ぼたもち・おはぎ などの呼び方のように季節を感じさせるのも日本らしくていいですよね。
お月見やお彼岸に和菓子屋さんに並んで皆々が同じようなものを買い求める姿は、なんだかほっこりします。
お彼岸にはお花とおはぎ・ぼたもちをお供えして、ご先祖様へ感謝を伝えましょう。