美濃加茂市長汚職事件の真実 11
本日読者の方からTwitterにメッセージをいただき、美濃加茂市に行ってきました。 Twitterタカミネヒロシ https://twitter.com/dsplab2011
美濃加茂市民の皆様はこんな私を暖かく歓迎してくださり、ストレートな意見を投げつけてくださいました。
「騙されていた」や「そんな話は知らなかった」というご意見には、その大半は私の責任という意味で本当に申し訳なさを感じた。
何より、
「高校生の娘がアルバイトで稼いだ2万円を藤井の出版のクラファンに寄付した」
という話は
「私の犯した罪が今もまだ拡がっている」
という事実に愕然とし、心から自責の念に駆られた。
美濃加茂市民の皆様への贖罪はこの記事はもとよりあらゆる事で積み重ねていきたいと思う。
とはいえ、皆さんと和やかに楽しく過ごした時間はこの記事を書く励みになりました。
本当に心から感謝しています。
ここまで基本的に時系列に忠実に話してきましたが、今回は質問が多かった事、また大きな誤解を与えていた話を書いて行こうかと思います。
話を聞く中で、一番美濃加茂市民の方々に勘違いをさせてしまったと感じたのは「事前収賄」「受託収賄」の違い。
実は藤井の事件はこの二つの事件に別れている。
多くの皆さんが認識されているのは「ガスト」で起きた「事前収賄」
多くの人はこの事件しか起きていないと認識されていることに驚いた。
つまり藤井は「市長になる前の市議時代には金を貰ったけど市長になってからは金を貰っていない」という認識。
それは
「これから市長になるかどうかもわからない時点で金を貰っていても、市長にならなければ浄水プラントは実現できなかったから直接的な関係はない」ということ。
これは大きなミスリードだ。
この「事前収賄」に続き市長になってからもお金を受け取った「受託収賄」事件も起きている。
市議時代の「10万円」市長になってからの「20万円」この二つを合わせたものが「30万円」である。
この話をすると
「え?市議時代に30万円貰っただけじゃないの?市長になってからは貰ってないと思っていた」
と驚かれる方が殆どだった。
これも私の罪だ。
事件当時マスコミは
「とにかく情報が欲しい」
と飢えており、毎日私を接待漬けにしていた。
そこで私は立場の強さを利用し、マスコミをコントロールする事になる。
またコントロールだけでなく信頼できる記者には他には出していない情報を提供し「藤井の無罪」に近づく報道をしてもらったこともあった。
各社、別に出す情報で、微妙に各メデイアによってニュアンスが変わる。それが簡単に一つの方向に進まず、混乱を生み
「一審無罪判決」
に導くことになった。
その結果
「市長になってからは金を貰っていない」
という勘違いを生んでしまった。
最初のガストでの事件の証拠を早い段階で入手し、そちらの方が戦いやすく、さらには「市議時代の話は市長になってからの浄水プラントとの関係性は薄い」ことから
「事前収賄」
に注目を集める作戦を行なった。
せっかくなので今回はこの話をしよう。
(本来の時系列ではもう少し後なのだが、この事件の一番のポイントなので)
できればここから読む前に
「美濃加茂市長汚職事件の真実 6」
https://note.com/dsplab2011/n/n6e3f1eb2c697
の最後を思い出してほしい。
ここで私が見つけた唯一の証拠がこの事件の1番の真相であり、そして無罪へ導いたカラクリである。
私の記憶力を駆使し、(「持病」によるもの。持病についてはこちらでhttps://note.com/dsplab2011/n/n7d7966f04e1d )
取り調べの初めでは別のファイルで隠されていた資料を、約10時間後、あたかも何かを思い出したかのようにもう一度その資料を提示させ、取り調べの刑事が隠すのを忘れるというミスを誘った。
先ほどは隠していた箇所には赤字で(この赤字は本当に赤字だったのか私の「共感覚」かは定かではないが)この事件の唯一の証拠が記されていた。
「(○○金融機関)95000円入金」
これを読んでいる人には、なぜこれが唯一の証拠かわからないだろう。
藤井が逮捕れると同時に私の身柄も(任意同行)拘束された。
これは私の証言が重要という証拠であり、同時に
「証拠が少ない」
ということだった。
とはいえ確たる証拠もなく警察が首長を逮捕することはなく、私はとにかく「そこにあるであろう証拠」
を探っていた。
そこで手に入れたのが
「95000円入金」
であった。
その文字の意味を一瞬で理解できたことがこの事件の全てを掌握するきっかけだった。
ガストで10万円を受け取った後、少し使ったのか5000円だけ抜いてかは不明だが、残りの95000円を入金したというものだった。
この5000円を引いて95000円を自分の口座に入れるところがなんとも藤井らしいところだ。
これは本当の藤井を知る人なら、このようなセコさ、そして、この程度の金を大の男がちゃんと銀行に入れる堅実さ。
今日も昔から藤井を知る人は「浩人らしい」と笑っていた。
さらにはN氏が10万円を渡した際、お金を入れていた金融機関の封筒が藤井の家から発見され、これを以て証拠としたものである。
あまりにも薄く不確かな証拠だ。
しかしこの証拠の扱いで、逆に事件の真相が暴かれてしまう事になる。
その前に無罪に向けての話。
早々と事件の核となる証拠を手に入れた私は(警察はそのことに気付いていない)とにかく自分がおかしな証言をしないよう気を配った。
そのおかげで誘導尋問や、捻じ曲げに使えるような証言をすることはなかった。
結果、前回のような命の危険に晒されることになったが。
『美濃加茂市長汚職事件の真実 10」
https://note.com/dsplab2011/n/n8db740ccf0bb
さらにはこの証拠は当初、郷原弁護士にも伝えることはなく
「どのように潰すか」
を模索していた。
ここで出てくるのが懇意にしていたマスコミである。
相当早い段階でそのマスコミのスクープとしてこの証拠を報じさせた。
だが、ここにはひとつ危険性がはらむ。
この証拠を潰す前にマスコミに話すという事は、そのマスコミは
「藤井はクロ」
ということを知ることになる。
その方向性で報道されることは今後の無罪へ向けてのキャンペーンが難しくなる。
その為、本当に信頼できる記者だけに、その扱いも含め話し合い、そのかわり別の情報も特別に提供するという約束で一つの流れを構築した。
ここは大事なところなので補足しておくが、どんなに仲良くしている記者でも立場が変われば敵になる。
前日まで親しく飲んでいた記者とも記者会見の場で怒鳴り合い掴み合ったこともある。
何よりマスコミ(記者)にはそれぞれの「正義」がある。
どれだけ親しくともその正義を捻じ曲げることは難しく、また捻じ曲げられてしまうような記者は信頼にあたらない。
その立場、プライド、メリット、こちらの意向など細かな調整バランスを取ることで初めて、こちらからすれば「コントロール」マスコミからすれば「スクープ」に繋げることができる。
話す一語一句、口約束の範囲、雑談での関係性、お互いの情報量、ほんの僅かバランスが崩れていたら「一審無罪」は勝ち取れなかっただろう。
「藤井はクロ」
と確信しているメディアがいる一方
「藤井はシロなんじゃないか?」
と本気で思わせるメディアも必要だった。
そこでも同じように立ち回り、しかし流す情報は「シロ」情報を中心にし、別の記者には話していない情報を渡すことを含め一語一句慎重に、かつそれを悟られないように毎日の接待をこなした。
話を戻そう。
まだ郷原弁護士も知らない段階で、さらには警察はその証拠が私に掴まれているどころかどこにも漏れていないという段階で、新聞記事になった。
それを書いたメディア以外の全てのマスコミ、何よりも捜査本部は慌てふためいた。
どこから出た話なのか、その真偽は、捜査本部に至っては身内がリークしたのではという混乱に陥った。
その波が引くと「ああ、全てタカミネか・・」となるのだが、既に別のレールに乗っているメディアは路線を変更することもできないし(それに沿った情報が私から提供される)「タカミネとあの記者の関係だろう」と想像するもののその真偽を確認することもできない。
また警察においては同じように波が引いた時「タカミネにやられた!」と気づくも、前回の記事で書いたように
「タカミネと接触することができなく」
なっていた。
ここまで計算し、警察が接触できない状態を作り、唯一の証拠という武器を活用した。
ここまできて、読んでいる方は
「え?なんでそれが無罪のきっかけになるの?逆に有罪の証拠じゃないの?」
と思われると思う。
考えて欲しい。
まだ表に出ていないと思っている証拠が表に出るということは、その証拠を潰す為いくらでも証言を変えられるということだ。
となればそれを証拠採用するのは難しく、またこの事件ではあまりにも早い捜査の初期段階でメディアに報じられ、その証拠にスポットを当てることは、警察はもとより、検察、マスコミ、一般の人もなかった。
唯一の証拠が事実上潰されタカミネの証言しかよりどころがなくなった警察だが、タカミネとの接触も不可能になり、お手上げ状態で検察に事件を渡すことになった。
ここまで読んで賢明な読者の方は気付いていると思う。
この時点で事件は「藤井」のものではなくなっている事を。
藤井はただ、弁護士を通じて私から伝えられた「俺がついてるからがんばれ」を信じ「貰っていない」と言い張るだけでよくなっていた。
ここにこれまで一切表に出ていない、藤井が起訴をされる前日に郷原弁護士を通じ私が藤井に当てた手紙を公開する。
ここで書かれていることは、多分私と藤井にしかわからない言葉も多いが、その中で私が藤井に対し「貰っていることは分かっている。そんなことは関係ない、2人の約束のために俺は命を賭けて守るから安心して戦え」というメッセージが込められていた。
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藤井君へ
今回の件に関して俺が「信じてる」とか「頑張って」などとは言わない。
そんな事はたくさんの人が言ってくれているし、言うまでもない事だと思ってる。
今思うのは「日本最年少総理に向けて」のプランだけ。
明日どんな結論が出るかわからないけど、1番厳しいのは「不起訴、無罪放免」だと思う。
厳しい調べの中にいる藤井君に対して「何てことを言うんだ」と思われるだろうけど、これが事実。
「起訴」「裁判」になれば、負ける要素の無い裁判において戦うことで、今のうねりをどんどん大きくして行くことができる。
結果「無罪」を勝ち取る事ができれば、その大きなうねりを自分の力にすることができる。
しかし、「不起訴」ではどうだろう?
今集まり応援してくれる人達のお祭りはそこで成就され終わってしまう。
「無罪」ではあるが、「市政運営」「議会」となると、その「疑義」に対する追及が始まるはず。
「なぜそのような疑義を持たれることをしたのか?」「この空白を作った責任をどうするのか?」といった論点をすり替えた追及が始まることは容易に考えられる。
また当然その後ろには「自民党」「〇〇〇〇」などの大きな力も見え隠れする。
ただ、そこで「どう戦うか?」のプランを持っていれば話は違う。
「敵無き戦い」ほど難しいものはない。
「不起訴」とはそのような「敵無き戦い」が始まるということだと思う。
「負ける要素のない厳しい戦い」と「巨大な力に挑む敵無き戦い」どちらにしろ「戦いは終わらない」という事だ。
藤井君は僕に対して5月10日のメールで「もう革命だと腹をくくりました」とメールしてきてる。
そう「革命」だから、戦いは避けられない。
そこはお互い諦めよう(笑)
結局何が言いたいかというと「どんな結果が出たって同じ」という事。
革命と腹をくくり政治に向き合った時点でこれは宿命。
市長選挙のキャッチフレーズ「未来への挑戦!」
藤井君の未来は拘留期限の「明日7月15日」ではない。
「最年少総理になるその日」だということを忘れずに。
タカミネヒロシ
追伸
今回の件で俺も厳しい調べの中で失神までもした。(彼女まで取り調べられたし…)
でも「藤井君に比べたら全然楽」だと思い自分にできる全てをやったつもり。
ニコニコ生放送に実名、顔出しで出たりもした(笑)
俺も一緒に戦ったと思ってる。
と、同時に郷原先生や署名を集めてくれた人、皆戦っている。
何の為に戦っているかを示すのは藤井浩人の役目。
しっかり第一声考えましょう!
また俺に丸投げか?(笑)
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これを口頭で弁護士が伝えた際、藤井は涙を流したという。
読まれた方はどんな感想を抱いただろう。
(コメント、ツイッターなどで教えていただけると幸いです)
この時点で
【「起訴」「裁判」になれば、負ける要素の無い裁判において戦うことで、今のうねりをどんどん大きくして行くことができる。
結果「無罪」を勝ち取る事ができれば、その大きなうねりを自分の力にすることができる。】
と現在まで続く大きなうねりを予告している。
是非とも今こそ藤井にはこの手紙を読んでほしい。
何かが違うことに気づき、何をするべきかわかるはずだ。
唯一の証拠という槍を事件の中心に突き刺し完全にコントロールをした。
しかしこの圧倒的有利な状況をこの後の郷原弁護士のミスにより
「藤井の有罪」
が確定してしまうことになる。
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