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ワセダの「戦う主務」人見・宇野ペアの魅力~関東学生秋季リーグ戦【全勝賞】

このnoteのテーマ(仕事Hack術)からは離れるが、新たな試みとして、私が編集長を努めている「ソフトテニス・オンライン」に掲載する記事を #note で書いてみたいと思う。

2020年11月1日、秋晴れの日に関東学生ソフトテニス秋季リーグ戦(男子1部)を取材しに早稲田大学所沢キャンパスを訪れた。

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2020関東学生秋季リーグを全勝で制した早稲田大学

ソフマガ・ポータルさんも書かれていたが、今回の関東学生秋季リーグ戦での早稲田大学の優勝は、人見・宇野という4年・3年ペアの活躍(全勝賞)が大きかったように思う。

その人見・宇野ペアの魅力に迫ってみたいと思う。

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早稲田といえば

早稲田大学の中心選手としてまず名前があがるのは「水木・上松(2年・4年)」であり「山根・内田(3年・4年)」であろう。この秋季リーグでは水木ペアが2番目、山根ペアが5番に座るオーダーを組んだ。

そしてシングルスに高倉(3年)、1番手に「後藤・荒木(4年・1年)」、そして残る4番目は「人見・宇野」(4年・3年)ペアが入った。

【早稲田大学のオーダー】
(1)後藤・荒木
(2)水木・上松
(3)高倉
(4)人見・宇野 
(5)山根・内田

昨年の秋季リーグでの大きな「1勝」

人見・宇野ペアは、ソフマガポータルさんの記事を読むまで存じ上げなかったのだが、意外にも過去にはリーグ戦は1試合しか出場していない。

その1試合は、私も観戦した印象深い1戦で、ちょうど一年前の(2019 秋)の秋季リーグ戦。その年の「春」の関東を制し勢いに乗っていた國學院大のキャプテンペア濱野/佐藤(いずれも三重高出身)を破るという”金星”をあげた試合だった。

しかも濱野ペアは2019秋季リーグ全勝賞をかけた最終の試合であり、「全勝賞を絶対に取る」と意気揚々と臨んだ試合で、早稲田戦のオーダーを見た瞬間に「全勝賞は確実」という表情をうかべていたように見えた。だから濱野ペアすれば「まさか」という結果だったに違いない。

敗戦後に前衛の佐藤選手はベンチ裏に座り込んでしまい、なんとも言えない悔しそうな表情をしていたことをよく覚えている。関東の実力者ペアを、リーグ初出場ペアが打ち破るようなペアがでてきた。それが人見・宇野の昨年の印象だった。

そのあたりの解説は2019 関東学生秋季リーグを振り返るYouTubeトーク動画で触れています。(9:50ごろ、濱野/佐藤 vs 人見/宇野について)

堂々とした戦いぶり

この秋の人見・宇野ペアの戦いぶりは、昨年の結果が自信になったのか、実に落ち着いていて、堂々としていた。どの試合も競るが、危なげがない。

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人見選手(松山高校出身)

人見選手は独特の柔らかさがあり、差し込まれたり振り回されても自分の懐でボールが打てるし、宇野選手もバタつかず冷静にプレーができる。

2人には風格さえも感じてしまった。

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宇野選手(川越東高校出身)
<人見・宇野ペアの全対戦結果>
④-2  vs東京経済大 内山・菅家
④-3  vs日体大 村田・森田
④-2  vs國學院大 小出・藤木 
④-2  vs明治大 米澤・齋藤
④-2  vs法政大    井上・石川

「全部出るとは思わなかった」

人見選手に試合後に話を伺ったが今回「全試合出るとは思わなかった」そうだ。その言葉の裏には、控えに回っていた福井選手や安谷選手の存在があったのかもしれない。

早稲田は昨秋の全勝賞ペア福井・安谷(丸亀高校・那覇西高校)がいる。その2人の出番を作らなかった。

YouTube:2019関東学生秋季リーグでの福井・安谷ペア(全勝賞)


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【写真】「最後のリーグでしたが、出番がなかったです」という
4年の福井選手を囲んで

「戦う主務」

人見選手と宇野選手は共通点が多い。人見選手は松山高校、宇野選手は川越東高校と、ともに埼玉県の高校出身であり、いわゆるスポーツ推薦ではなく、指定校推薦や一般入試で入学している。

また、人見選手が現4年の主務であり、今後は宇野選手が新主務になるという。主務であり、チームの団体メンバーとしての主力として活躍することは容易なことではない。2人の言葉を借りれば「戦う主務」。素晴らしいではないか。

「宇野さんのこれからに期待」

試合後に、人見選手からの宇野選手のメッセージを聞くことができた。

「ウノさんが【戦う主務】としてこれからの早稲田を引っ張っていってくれると思うので期待してます。後輩もみんな、特に山根とか水木とか和毅(高倉)とかが残るので、そこの後輩たちに期待しながらもやっぱり宇野さんに活躍してほしいので頑張ってほしいと思っております!

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大一番となった明治大戦に勝利し秋季リーグ優勝を決めて
小野寺監督に握手で迎えられる

最後に

人見選手は4年生で最後のリーグとなり、もうこのペアの試合は見られないかもしれない。しかし、「戦う主務」としてバイタリティあふれる2人のこれからの活躍に期待したいし、応援していきたい。

インタビュー動画公開のお知らせ

人見・宇野ペアの「全勝賞インタビュー」を近日、ソフトテニス・オンラインの公式YouTubeチャンネルにて公開予定です。
YouTubeチャンネルはこちら

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大会主催の関東学生ソフトテニス連盟のみなさん、大変お世話になりました。分散開催のためまだまだリーグは続くと思いますが・・
頑張ってください!

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