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【岡山大学DS部】食品ロス削減アプリ「のこり福」

概要

部員の伊藤一葉,熊谷素生,高山悠太が岡山大学岡山大学学術研究院環境生命科学学域 松井康弘准教授のご依頼により「のこり福」のアプリ開発を行いました.小売店での食品ロス削減のために岡山市の6店舗のスーパーに協力を依頼し,現地にラズベリーパイを用いた撮影機器を配備し,アプリ作成はノーコードツールである,adaloを用いて開発しました.

のこり福プロジェクトは2022年度岡山大学SDGs推進表彰を受賞しました。
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はじめに

松井先生の研究において,3RのうちのReduceが最も効果的ではあるものの,中々小売り段階での削減は困難であり,そのため,少なくとも廃棄されるものを削除しようというモチベーションがありました.アプリを利用することで実際にスーパーの商品棚の前に居なくてもそこの様子がアプリから確認できるものを開発することになりました.

手法

松井先生から頂いたイメージを基にadaloでの開発を行いました.また,遠隔撮影用にラズベリーパイ4を利用しました.実装内容としては,指定時間に撮影し,自動的にサーバーに送り,写真に人の顔が映り込んだ場合,openCVでモザイク加工をする,というものを作成しました.

結果

リリース開始から1週間後の10月16日時点では,345人のユーザー登録があり,トップ画面のアクセスは約3600回でした(執筆時点).また,アプリの利用者ごとにどのようなアプリの利用をしているかのログをとることで,解析の対象にしており,今後のデータ運用も楽しみです.

考察

ラズベリーパイを実際に利用したサービスを始めて経験し,排熱などの処理の困難さを痛感した.また,adaloを用いた開発はスピーディーだったが,できる事とできない事が曖昧であったため,常にこの機能がadaloで実装可能なのか調査しながらの開発になりました.また,安直な方法はadaloに搭載されていないが,回り道をすれば同じような機能を作れる,みたいなこともありました.

おわりに

ハードウェアはラズベリーパイ,ソフトウェアはノーコードのadaloという実装スタイルは個人的に面白いなと感じました.ラズベリーパイを実装フェーズで使うことの難しさ(排熱やセキュリティ)を痛感しましたし,同時にラズベリーパイにできることやラズベリーパイに向いていること,また向いていないことを考えながら方針を練る必要性を感じました.

備考
のこり福はコチラから
ノーコードwebアプリ開発ツールadaloについて
岡山大学プレスリリース
岡山大学SDGsポータルに掲載されました!


謝辞
この活動は、松井康弘准教授の業務の補助として行いました。

著者
伊藤一葉
熊谷素生
高山悠太

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