【歯科医師向け】スタッフから「治療して欲しい」と言われるドクターに。
6月28日にニッチの会で「コロナ禍における先読み採用術」と題して歯科医師の方、50名ほどにお話しさせていただきました。
ニッチの会は若手ドクターや開業5年未満の院長を対象とした歯科関連業者で構成された有志の会です。
活動はこちらでご確認ください。→ニッチの会
そのときの内容を改めてnote でシェアしたいと思います。そして、そのときには言えなかった「仮説」も追加で入れたいと思います。
ポイントは2つ
①有効求人倍率の底は、半年後以降。有効求人倍率は下がります。
②「スタッフから治療してほしい」と言われるドクターに!
①有効求人倍率の底は半年後以降、有効求人倍率は下がります。
令和2年5月の厚生労働省のデータ
上のデータは2020年4月までのデータになります。真ん中の余白から左が年ごとの有効求人倍率。右側が2020年の月ごとの有効求人倍率です。やはり、2020年1月ごろから新型コロナウィルスの影響があり、下がり始めているのがわかります。
今後、この状況がどうなっていくのか、リーマンショック時の有効求人倍率を元に予想していきましょう
平成21年(リーマンショック時)の厚生労働省データ
平成20年(2008年)の10月、0.04ポイント減少し0.83倍となりました。9月にリーマンショックが起き、ここから急激に下がっていきます。
平成21年(2009年)の7月には0.43倍まで降下。平成21年( 2009年)はリーマンショックの悪影響を受け1年通して低い数値を記録しています。
注目すべきことは、有効求人倍率がリーマンショック時が最低ではなく、それから半年以上先にきているということです。
今回の新型コロナウィルスも第二波の予想や見えないウィルスの恐怖から雇用主側も採用を躊躇しているケースが多くなります。
しかし、こんな時こそ、採用可能な企業・クリニックは積極的な採用で優秀な人材を確保していくことに力を入れてるべきです。
医療は「不景気になると応募が伸びる」と言われています。現状は1倍以上の有効求人倍率が続いており、医療現場での採用がなかなか進みませんでした。しかし、新型コロナウィルスの影響は、求職者優位から求人側優位に変わっています。応募人数も例年より多くなるため、集団面接や複数面接、SPIなどを駆使し、クリニックへフィットする人材を採用しましょう。
また、今回の新型コロナウィルスのクリニックの対応で
「院長が信用できない」
「このクリニックで働いていけない」
という不満が爆発し、優秀な人材が退職している、という事実もあります。
新型コロナウィルスで世間は大混乱になっていますが、こういった状況は数年おきに起こっています。新型コロナウィルス、リーマンショック、東日本大震災・・・など。今後も起こる可能性があるでしょう。そんな場面でも動じない、盤石な基盤を作ることが必要になってきます。
②ドクター自身の技術レベルをアップが必要
先日、こういったツイートをしました。
ツイッターを始めて2日目くらいで、「フォロワーが3人」のときに投稿がバズりました笑
転職相談で、歯科衛生士や歯科助手ともに「ドクターの治療レベル」に関する話が出てきます。
「6番と7番の抜歯間違ったんですよー」
「CRした後フロスが通らないんです・・・」
「自費の患者さんと保険の患者さんと差別してるみたいで・・・」など
「ドクターの治療レベル」の話は、転職相談にきている方だけではありません。フリーランス歯科衛生士の方、トリートメントコーディネーターの方との話でもドクターの治療レベルについての話が出てきます。
「私の大切な患者さんを任せられない。根治をしてほしくない」
「せっかく患者さんが治療をやる気になってるのに、ドクターのレベルが低くて結局できなかったんだよねー」
上から目線の話だと不快になる先生方もいるかもしれません。
ただ、スタッフは「正確な評価ができる患者さん」でもあると思うんです。
患者さんはテキトーな治療をされてもぶっちゃけわかりません。
痛くなく治療されれば「上手だな」と思うのですから。
ただ、スタッフは違います。
アシストはドクターの形成や根治の状況、内容を「プロ」としてみています。
「院長、テキトーな治療してるなー」
「あれ、今日は6番の治療じゃなかったっけ・・・?」
その治療の積み重ねが、ドクターへの信頼感につながるか、不信感につながるのです。
だからこそ、当たり前ですが、治療は誠実に行ってほしいし、日頃からの研鑽や新しい知識を入れること、スキルアップすることを普段からしてもらいたいのです。
なぜ、私がこのような話をするのか・・・。
ドクターの採用面接のお手伝いをしているときにいつも思うことがあるんです。
「勉強会やセミナーに全然行っていないなー」
特に、20〜30代のドクターと開業後失敗して勤務医として働きたいドクターに多くみられています。
そこで、私は、一つの仮説を立てています。
「普段から自己研鑽していないドクターは開業後に失敗する」
データはとることはできませんが、肌感覚では間違ってはいないと確信しています。
また、大きく成功されている先生と付き合っていると、「週末はほぼセミナー」「知り合いの先生と情報交換」という先生がほとんど。これも、私の仮説を支える一つの要因です。
ですので、開業後もスキルアップを怠らない。むしろ、開業して院長となってからの方が自己研鑽が必要なのかもしれません。
まとめ
ではまとめていきましょう。
・コロナの影響のピークは、半年以上先。今から採用を強化しよう
・ドクターの技術レベルの指標は「スタッフ」
・失敗したくなかったら、自己研鑽。セミナーに積極的に参加しよう
ぜひ、参考にしていただければ幸いです!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?