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人はいつ何に対して「診断」に頼りたくなるのか?容姿や性格だけではなかった診断したくなる悩みとは

画像:アフロ

こんにちは、ヤフー・データソリューション、セールスの待場です。

突然ですが、最近いろいろな診断の名前を聞くようになったと思いませんか?

特にmbti診断(性格診断)は10代~20代の若年層で流行しているようで、私自身も最近友人に会うたびに「あなたのmbtiは何?」と聞かれますし、K-POPアイドルなども診断の結果を動画配信で公表しているようです。

もちろん性格診断だけではなく、骨格診断やパーソナルカラー診断といった自身に似合う洋服やメイクを知るための外見の診断などもよく聞くようになりました。

そもそも...
○○診断と検索するのはなぜなのでしょうか?
あくまでも仮説ですが
「自分だけでは正解かどうかの判断がつかない事柄に対して、他人からの断定を得ることで自信や安心感を得たいから」ではないでしょうか。

つまり、どのような「診断」が検索されていたかを見れば、自分だけでは正解にたどり着けない悩みが見えてくるのではと考えます。
そこで今回は直近1年間にどのような「診断」が検索されていたのかを見てみたいと思います。

今回の分析は2022年6月~2023年6月の1年間で人の性格、容姿、日常生活の悩みが見えてきそうな診断のみとしました。


・「診断」を含む検索ワードのランキング


初めに、「診断」を含む検索ワードの検索ボリューム上位30位のランキングを見ていきます。

※ピンク:容姿診断系 黄色:性格診断系 色なし:その他


検索ボリュームが大きい順に見てみると、性格診断と容姿診断の大きく2つに分けられました。mbti診断、イエベブルべ診断、顔タイプ診断など「ブームとなっている診断を自分も試してみたい」という思いから検索された診断が多く現れているように見て取れます。
自身の容姿や性格のタイプを自分だけで判断するのは難しいですから、これらが人気となる理由がよく分かります!

・性別×年代別の「診断」を含む特徴的な検索ワード

次に性別×年代別の「診断」を含む特徴的な検索ワードを見ていきます。
果たして性別×年代別ごとに違いはあるのでしょうか?

10代の特徴的な検索ワード

10代の検索ワードからは学生ならではの悩みが見えてきました。イケメン度美人度、陽キャか陰キャか等クラスメイトと自分を比較し、自身の容姿や人格に悩んでいるのかもしれません。

20代の特徴的な検索ワード

男性は転職についてだけではなく、「彼女 別れるべきか 診断」について検索しているので仕事と恋愛の両立や、本当にこの人と結婚していいのかといった心の葛藤が読み取れます。

女性はktestone診断やspti診断のように韓国で流行中の最新の診断を検索しているのでやはり女性の方が性格診断への興味関心が高いのかもしれません。

<補足>
ktestone診断→香りで分かる性格診断、カラー診断など多様な診断があり、TikTokで流行
spti診断→スナックに関する問題に答えて、スナックのタイプに割り当てられるという面白い診断。

30代の特徴的な検索ワード

30代は男女ともに「名前診断」の検索が特徴的でした。名前は大切な我が子への最初のプレゼントですから、名前決めは一大事ですよね!自分たちだけで決めるのではなく診断を頼り慎重に決める理由がよく分かります! 

40代・50代の特徴的な検索ワード

40代・50代は男女ともに検索する診断が似ている傾向にありました。

男性は自身に最適な体の動かし方を知ることができる「4スタンス理論 診断」を特徴的に検索していることから、趣味のゴルフやテニスなどの技術向上への意欲が高いのではと見て取れます。
また、カーエアコンなどのモノの診断、電力プランの診断を検索していることから、日常の決断が必要な場面においてその分野の知識が乏しい場合に診断に頼りたくなるのかもしれません。

女性は「ツインレイ診断」や「カタカムナ名前診断」、「スターシード診断」などを特徴的に検索していました。
これらはソウルナンバーや名前から運命や使命を診断できるものです。
スピリチュアルや占いに興味関心が高いことが分かります。

このように、見事に性別×年代別の悩みや興味関心が現れる結果となり、いつ何に対して診断を頼りたくなるのかが分かりました。
容姿や性格だけではなかったのが意外な発見でした!

<年代別の特徴>
10代:自分の容姿や性格が客観的どう見られているのかが気になる
20代:どう見られているかよりも自己理解をしたい
30代:自分への優先度は低い、自分以外のものへの興味関心が高い
40・50代:自分の趣味に興味関心が高い

みなさんにも当てはまりましたか?
性別×年代別で見てみると特有の悩みやライフスタイルが見えてきて面白いですよね。

・検索ボリューム上位の診断の検索推移比較

最後に、検索ボリュームランキング上位1~3位の「mbti診断」「骨格診断」「パーソナルカラー診断」の検索推移を見ていきます。
人気のある診断のこれまでの流行の変遷はどのようなものだったのでしょうか。(2019年6月~2023年5月)

(DS.INSIGHTより引用)

パーソナルカラー診断や骨格診断は2020年5月頃から徐々に検索推移が上昇。
緊急事態宣言が解除され外出が可能となったことで、人と会う際の自身の身なりに気を配る人が増えたのではと考えられます。
また、2019年~2020年上半期あたりまではパーソナルカラー診断と骨格診断の検索ボリュームに差があったものの今では骨格診断の検索ボリュームがパーソナルカラー診断を超えているため、骨格診断もブームを超えて定着化したと考えられます。

そして容姿の診断のブームが落ち着いてきたころ、次は性格診断の流行です。
mbti診断は韓国の流行が日本にも伝わり2021年7月頃から徐々に検索推移が上がり、今も右肩上がりなので今後もブームは続きそうです。
コロナ以前の生活に戻り、仕事や学校、休日等に人と関わる機会が急増したことで、改めて自分とはどういう人間なのか?と考えるようになったのではないでしょうか。

・最後に


今回は、世の中の人がどのような「診断」を検索しているのかを見てみることで、自分だけでは正解にたどり着けない多種多様な悩みが見えてきました。
ご自身の感性を大事にしつつ、自分だけでは不安な時、自分の中には正解が見つからないときなどに診断を利用してみると良いかもしれません。
今後どんな診断がはやるのかも大注目です!

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※本記事の内容は公開日時点の情報です。

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