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「サザエさん症候群」は悩みを的確に表したすごい言葉だった

こんにちは、データアナリストの小川知紘です。

皆さんは「サザエさん症候群」という言葉をご存知でしょうか?

サザエさん症候群とは、日曜日の夕方から深夜、「翌日(月曜日)からまた通学や仕事をしなければならない」という現実に直面して憂鬱になること。

この名前の由来は、『サザエさん』が日曜日の終わりの代名詞となっていることである。
出典:「サザエさん症候群」『ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典』2021年9月12日 (日) 22:17 UTC

私は言葉通りサザエさんを見ると、平和な世界観と仕事が始まる現実に挟まれ、ほぼ毎週この状態に陥っています。

しかし上の説明を見ると、日曜日の夕方から深夜を広く表しており、日曜日の代名詞だから”サザエさん”が付いたとされています。

では私が勝手に名前に引っ張られて思い込んでいるだけで、実際にはサザエさんが放送される時間帯との関係はないのでしょうか?
気になったため、ヤフーの検索データを使って調べてみることにしました。

また後半では、今回分析する中で出てきた「やる気が起きない」時の対象法についても調べてみたいと思います。

虚無感悩みの検索時間帯

以前悩みの曜日別傾向を分析した際、虚無感には日曜日から襲われることが分かりました。
そこで今回は、虚無感グループの日曜日の検索時間帯を見ることで、悩み出すタイミングを調べてみることにします。

その結果がこちらです。

サザエさん1

これを見ると、21-23時頃にピークが来ていることが分かります。残りの時間が短くなると休みが終わる実感が強くなるため、こちらは感覚とも合う結果です。

しかし、夕方にもう1つある多く検索される山が気になるため、今度はキーワードごとに分けて見てみます。

サザエさん2

すると、「つらい時の乗り越え方」「幸せとは」は基本的に夜にかけて伸び続け、18時から19時にかけて大きく上がっていることが分かりました。
まさしく"サザエさん"症候群という言葉通り、サザエさんが放送される周辺時間帯は休みが終わる辛さを感じ始める時間帯と言えそうです。

「サザエさん症候群」という言葉は、実は言葉だけで悩み出す時間も分かる悩みを的確に表現したすごい言葉なのではないでしょうか。
(ちびまる子ちゃんでも良いのでは議論は置いておきます)

やる気が出ない時の対処法

一方で「やる気が出ない」は他の2つのキーワードとは異なり、昼から夕方にかけてピークが来ていることが分かりました。
これは仕事が始まる憂鬱からというよりは、休みでリラックスしたことで無気力になるためだと考えられます。

では有意義な休日を過ごすためにも、やる気が出ないときはどうしたらよいでしょうか。

同じ悩みを持った人からヒントを探るべく、「やる気が起きない」検索後30分の特徴検索キーワードを見てみたところ、
「やる気が出る曲」が解決方法を探すキーワードで最も多く検索されていました。
音楽が気分に与える影響の強さを改めて感じられる結果です。

こちらは「やる気が出る曲」の検索後に特徴的に検索されていた曲名になります。ぜひやる気が起きないときの参考にしてみてください。

サザエさん3

おわりに

虚無感悩みを深堀すると、曜日では同じ検索傾向を持っていたキーワードでも、時間帯まで分けてみるとまた違った発見が出てきました。

悩みが持つ傾向を見つけられると、「サザエさん症候群」のような世の中的に共通の言葉も生まれ、一般的な悩みとして認知されてくるのではないかと考えています。またその解決方法までセットで提示できれば、悩みを和らげることにも繋がると期待しています。

引き続き、色々な観点から悩みについて考えていこうと思います。

筆者プロフィール
小川 知紘(おがわ ともひろ)
2018年よりヤフー・データソリューションの立ち上げに従事。
現在はDS.ANALYSIS(オーダーメイドの課題解決サービス)にて、クライアントに対する分析企画・アナリスト業務を担当。
副業として、幼児教室の先生 と 事業会社でのデータ分析 を行う。
データ分析が身近に感じられるネタでnoteを投稿中。

twitterもやっています。ご連絡はこちらまで→@tomohogawa
他note記事→アナリストの分析日誌
※今回公開したデータを含め、ヤフー・データソリューションは、お客さまのデータを統計データとしたうえでデータの可視化や分析結果をご提供するサービスであり、個人を識別できるデータ (パーソナルデータ) については、お客さまから新たに同意をいただかない限り外部に提供することはありません


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