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雪の日にワイパーは立てる?立て方は? 慣れない雪への首都圏の困った!をデータから振り返る

こんにちは、データアナリストの小川知紘です。

2022年1月6日に首都圏で予想外の積雪がありました。

雪が積もった=大雪という感覚を持つ私からすると大雪でしたが、ネット上では「雪国マウント」という言葉も使われていたように、恐らく雪が多く降る地域の方からすると普通(もしくは普通以下?)の程度の雪だったのではないでしょうか。

しかし、首都圏のニュースでは連日雪による影響が報道されました。予想以上に降ったことも混乱の一因だったと思いますが、それだけ慣れていない地域からすると異例の大雪で、困ることも多く出たという表れだと思います。

そこで今回を教訓として、雪が降ることの少ない地域でも今後の雪に備えることが出来るよう、ヤフーのデータを使って振り返ってみたいと思います。

こちらは、積雪当日に「雪」と一緒に東京で検索されたキーワードです。

  • タイヤへの不安やワイパーは上げるべきなのかといった自動車関連の不安

  • 溶かすための方法や靴の滑り止めなど急ぎで必要となる対応の検索

  • ベビーカーや抱っこ紐での対応、保育園の送迎はどうするか、食べることの危険など子供に関連した不安

  • 犬の散歩はどうすべきか

など、多くの悩み検索が見て取れます。

客観的にデータを見ると、そういえばこれに困った!と思い出しやすくなるのではないでしょうか。時間が空いてしまうと困ったことの印象は忘れやすくなってしまうため、少しでも振り返りに役立てば嬉しいです。


次に、実際に購入されたものから傾向を振り返ってみます。

こちらのグラフは1都3県における、ヤフーショッピング上での「雪」に関連する商品カテゴリの購入人数を積雪当日と翌日で比較したものです。

すると、積雪当日は「タイヤチェーン」「雪かきスコップ」「靴の滑り止め用品」カテゴリの購入が多くなっていますが、
翌日になると、「スパイクシューズ」「靴の滑り止め用品」カテゴリが更に多く購入されていることが分かります。

これは「タイヤチェーン」や「雪かきスコップ」は必要になることがイメージしやすかった一方で、
靴の滑り止めについては翌日外出してみると予想以上に滑ったため慌てて購入した人が増えた と言うことではないでしょうか。

実際に購入された商品を見ると、「スパイクシューズ」「靴の滑り止め用品」両カテゴリとも、靴底に付け外しできて滑りづらくするためのアイススパイクが最も多く購入されていました。


当日の検索からも雪で滑ることへの懸念は見られていましたが、翌日に予想以上に滑って購入者が増えている可能性を考えると、
雪に慣れておらず今後降る可能性が少しでもある地域の方は、着脱できるアイススパイクを1人1つ用意しておくと安心かもしれません。

筆者プロフィール
小川 知紘(おがわ ともひろ)
2018年よりヤフー・データソリューションの立ち上げに従事。
現在はDS.ANALYSIS(オーダーメイドの課題解決サービス)にて、クライアントに対する分析企画・アナリスト業務を担当。
副業として、幼児教室の先生 と 事業会社でのデータ分析 を行う。
データ分析が身近に感じられるネタでnoteを投稿中。

twitterもやっています。ご連絡はこちらまで→@tomohogawa
他note記事→アナリストの分析日誌

※今回公開したデータを含め、ヤフー・データソリューションは、お客さまのデータを統計データとしたうえでデータの可視化や分析結果をご提供するサービスであり、個人を識別できるデータ (パーソナルデータ) については、お客さまから新たに同意をいただかない限り外部に提供することはありません

※本記事の内容は公開日時点の情報です。

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