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22歳、別に急に大人にならなくていいと思えるようになった

2021年9月2日、22歳になった。

サイコーな聖人ハリウッド俳優、キアヌ・リーブスと同じお誕生日。世界中の9月2日生まれのみんな、おめでとう!


去年の9月2日、こんな記事を書いていた。

ほんと、今ではなんであんなに嫌だったのかわからないけれど、ハタチから21歳になるのが本当に嫌で嫌で。
21歳になる3時間ほど前、母に「うわ〜ん!21歳になりたくないよ〜〜……!」と泣きながら電話した程だ。21時の公園で泣きました。怖。


しかし、22歳の誕生日はうきうきで迎えた。
去年と同様、こんな状況下で誰かと会って祝ってもらうことはできないけれど、子供の頃のように「お誕生日はなんだか楽しいものだ」という気分を久々に取り戻して、1日を過ごした。

たぶん、良い意味で開き直れたから。

21歳以降、シルバー割引とかが適用されるようになるまでは、お誕生日はただ年齢を表す数字が大きくなっていくだけだし。何か解禁されたりしないし。解禁されたお酒もタバコも結局苦手で、「どっちにしろ何も変わんないわ〜」というのがわかったというか。


21歳中に考え方が変わったことが2つある。

1つは、一般的な人生設計を必ずしも送らなければならないわけではないということ。


21歳になるとき、就職して結婚して出産してっていう「激動の20代」を一生懸命に頑張らなければならないという自己暗示があったのだと思う。

実際、同級生の1人は21歳で結婚して出産してママになった。初めて出産祝いを送った。「おお、大人とはこういうものか…」とは思ったけれど、素直に嬉しくて心の底から友達を尊敬した。変に焦ったりしていない自分に安心もした。
それでいいのだと思う。


漠然とした「できれば結婚したいし子供も欲しいかな」という自分の心を、ステレオタイプの「結婚しなさい」「子供がいた方がいい」というよく聞く言葉、ある種の強迫観念にガチガチに固められていたのかな。

だってよくよく考えたら、私そこまで結婚願望強くない。将来の夢はお嫁さん♡とか1ミリも思ったことないし、結婚式もウエディングドレスも面倒くさいから無くていいし。子供は好きだけど、今はまだ無責任に可愛がりたいというか、人ひとり育てるとか自立もできてないのに無理無理!って感じ。あと別に、お腹を痛めて産んだ子だとかあんまり関係ないと思うし。

大好きな叔母は、未婚で子供を産んだこともない。おまけに今は非正規雇用。祖父母の家の離れというか、昔は住居で今は小屋の屋根裏部屋でネコと一緒に暮らしている。祖父母とか母とか親戚とか、たまーに叔母にお小言を言うことがあるけれど、そのとき私、ちゃんと怒りが湧いてくる。「結婚しなくても子供産まなくても別によくない!?」「人の人生にいちいち首突っ込まないと死ぬ病気ですか?」と言う具合に。さすがにこれは口に出さないけれどね。
だから、私の本心はそういうことなのだ。
(大好きな叔母のことはまた別の記事に詳しく書こうと思う)


2つ目は、いろんな人にちょっとずつ寄りかかれた方が良いということ。

私は元来、他人を頼るということが苦手中の苦手だ。人一倍傷つきやすい激弱メンタルのくせに、些細なことでも誰かに相談することができない。
相談するなら、母か叔母しかいなかった。

ある種の依存。寄りかかる先はこの2つしかない。ということは、寄りかかる度合いを角度で言えば、垂直に立っている私が弱ると、この2人に向かって90度傾くということ。
割って1人45度だとしても大きい。母か叔母、どっちかに相談しにくい場合は1人に90度。2人同時に頼れなくなったら、私は問答無用で倒れる。地面と仲良しになって起き上がれなくなるだろう。
これ、自立してるとはお世辞にも言えない。

じゃあどうしたらいいか。寄りかかる先をたくさん持つことが、私には必要なのだ。
多ければ多いほどいいかもしれない。一人一人に少しずつ寄りかかれれば、いろんな人の間を行ったり来たり揺れながら、私はほぼ角度0度で立っていられると思うのだ。
それが自立なんじゃないかと、最近思っている。まだまだ寄りかかり先は少ないけれど、少しずつ心を開いていければいい。


22歳。年齢を表す数字が変わるだけで、もうその日から何か急に変わるわけでも、何か急に変わらなければいけないわけでもない。

別に急に大人にならなくていい。少しずつ、自立した大人になっていければいいなと思っている。

そう思えるようになった分、私は21歳より大人になった。よし、いいぞ自分。


今夜はキアヌと同じお誕生日イエーイ!という気分でスーパーで買ったケーキを食べる予定。まだ買ってないから急がないとやばい。めんどくさがって午前中に買い物行かなかったから…

22歳は、いろんなことを面倒がらずに完璧じゃなくていいからそこそこちゃんとやりたい。それで、時々つめをキラキラに可愛くしたりちょっと奮発して美味しいもの食べたり上手く自分を甘やかしながら楽しく暮らしていきたい。


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