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次は洞窟【冒険者17歳#1】

大目玉焼きがうまく焼けた!最高の朝だ。器に乗せ、よこに野草をちぎったものを適当に盛り付ける。分け隔てなくソースをたっぷりかけ、机に飛び散ったソースも気にせず素手でむしゃぶりついた。最高!!

昨晩、灰訪の森でドレイクに遭遇した時は肝が冷えたが、見つからずにやり過ごせてよかった。とっさに地面の泥ぬかるみに頭から突っ込み転げまくったのが功を奏した。前に酒場でよっぱらいから聞いたまじないだったのが、とっさに身体が動いた。反射神経だけはいいのだ。

しかしこの目玉やきはうまい、ドレイクの卵は栄養満点で味もうまいといっていたのは本当だったのか。
そうだ次は洞窟にいこう、ドレイクの卵に負けない宝物があるはずだ。ドレイクのねぐらの近くにあった洞窟なら、人もあまり来ていないだろうし、まだまだ宝が眠っているはずだ!


物入れとして使っているミミックの死骸(少し匂うが気に入っている)を勢いよく開いた。この前松明を使ったので、また作り直さなければいけないな。落ち死体から剥ぎ取った服の切れはしに、少し油をしめらせ、頑丈な木の枝に巻いていく。


家を飛びだして、もう2年近くなるが、自給自足の生活にもなれてきた。物の整理だけは苦手なのだ。すぐものを拾ってくる癖をなんとかしなければな。


松明を3本巻き終えた。これだけあれば十分だな。
洞窟に向かうのは夜がいいと昔、父に聞いた。太陽の影響を受ける外と違い、いつも暗い洞窟の中は夜の方が生き物がおとなしいらしい。
逆に外は陽の沈んだあとは生き物が活発になって危険だということだ。
もう少し早く思い出していれば、獲物を求めて歩き回っているドレイクに出くわすこともなかったろうな。


夜に備えて寝ることにしよう。荷物の準備だけ整え、寝床に向かった。布を編みあわせてつくった布団を何枚も重ね、中に潜り込んだ。満腹感とワクワク感に腹と胸を膨らませて眠りについた。


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