映画感想⑫『塔の上のラプンツェル』

こんチワワ。

突然なんですが、男性の皆さんはディズニープリンセスって知ってますか?

あぁ、知ってる方の方が多いですよね。

ちょっと!「バカにするんじゃねぇ」と石を投げるのは辞めてください!

ディズニープリンセスのことは知ってる。それは分かりました。では、意中の女性に好きなディズニープリンセスを聞いてみてください。実は、好きなディズニープリンセスでその子の性格のタイプが知れちゃうんです!

あの子のタイプを知って攻略法を考えちゃおう!

基本的にタイプは6つに分けられます。いいですか?いきますよ。

まずタイプ①「白雪姫・シンデレラ・オーロラ姫」タイプ。この3人の誰かを選んだ彼女はとても可愛らしくて少し夢見がちな乙女タイプではないでしょうか?常に女性らしい可愛さに溢れており、見ていると守ってあげたくなるような、まさに理想の女の子です。家庭的で笑顔が素敵な彼女にきっと貴方もメロメロ。しかし、このタイプは少々夢見がちで、白馬の王子様を待っているような受け身な部分もあります。もし貴方が彼女を落としたいなら、見た目と言動に気を付けて!何があっても彼女を守るハンサムで強気な姿勢を見せればきっと彼女も振り向いてくれるハズですよ。

次にタイプ②「アリエル・ベル・ジャスミン」タイプ。このタイプの女性はとても知的で上品なタイプです。映画を見たり、本を読んだり、世間に興味を持ってみたり・・・・・・とにかく知的好奇心が旺盛な女性のハズ。このタイプにはキャリアウーマンとして社会で輝いている方が多いのも特徴です。自ら一歩を踏み出すアクティブさを持った聡明な彼女に、貴方は少し気後れしていませんか?「俺なんて彼女と釣りあわない・・・・・・」なんて落ち込まないで!彼女が重視するのは、外見よりもステータスよりも何よりも「中身」。心を磨き接していれば、彼女は必ず貴方の良さに気付いてくれますよ。

タイプ③「ポカホンタス・ムーラン・ティアナ」タイプ。タイプ③の彼女は少し変わったサブカルガール。彼女が好きなものは原色をふんだんに使ったサイケデリックなヒッピーファッションや、柄が敷き詰められたゴテゴテのパンクファッション等、世間とは一風変わったものではありませんか?又、彼女はとてもグローバルな視点を持っていますね。オーガニックやフェアトレード商品をこよなく愛し、アジア圏やアフリカ圏への旅行に興味を持っています。感受性も豊かで、一緒にいるととても盛り上がりますね。そんな彼女の好きなタイプは、ズバリ「自然を大切にする人」です!自然を愛し、そして世界を愛す、そんなピースフルな男性を彼女は求めています。まずは手始めにボランティアへ誘ってみましょう。

タイプ④「ラプンツェル、メリダ、モアナ、アナ、エルサ」タイプ。この5人の誰かを選んだ彼女は、ミーハーかメンヘラかのどちらかです。ミーハーかメンヘラなので、別に男を求めていません。野郎共、散れ。それか、押せばいけるかもしれません。ミーハーやメンヘラはそういう人種。オススメデートは飲み放題の居酒屋。酒を飲ませてお持ち帰りしましょう。そして執着されてめんどくせ~ことになってろ。

タイプ⑤「アリス・ジゼル・ティンカーベル・メガラ・エスメラルダ」タイプ。このタイプは私ちょっとディズニーに詳しいですアピールか、私ちょっと世間とは違いますアピールをしたいだけの女です。少しでも首を突っ込むと、どこで拾ってきたかソース不明なうんちくをうろ覚えで曖昧なまま無理矢理聞かされます。また、同時に人とはちょっと違うよアピールをし始めるので、共感性羞恥がある方は耐えられないかもしれません。ウザくなったら下北沢か中野にでも連れてってやれ。大体それで解決できる。

タイプ⑥「エロウィー姫・キーダ姫・マリアン姫」タイプ。知識に飢えたガチのディズニーオタクです。ここに男が入る隙は一切ありません。誰も分からないディズニー暗黒期の映画の話を勝手に始めるんじゃぁない。彼女は、ディズニーリゾートを「テーマパーク」ではなく「フィールドワークの地」として見ており、「修学旅行のディズニーは娯楽ではなく歴史・社会研究のため」と一貫した価値観を貫いています。もしも貴方が彼女のその発言に興味を持ってしまったが最後。そこから始まるのは恋ではなく研究です。アメリカの歴史と地理、ジュール・ヴェルヌの読解と考察、オカルトとファンタジーの親和性。貴方が望んでいなくても、勝手に講義は始まります。そして、貴方が知識をつけるまで家に帰れないでしょう・・・・・・。海面から2万マイルも下の深海や、トムソーヤ島に閉じ込められ、永遠と学ばされる羽目になります。さようなら。


と言うことで、上の回答は全てデマカセです。各キャラクターの時代と性格、認知度を分析しそれっぽく見せただけの偏見です。多少当たってる部分もあるかもしれません。もしドンピシャなら褒めてください。ディズニー心理学博士として物を食っていくので。

え?私の好きなディズニープリンセス?もちろんタイトルにもある通り「ラプンツェル」よ。

あ?

誰がメンヘラだって?

そんなこという人は刺しちゃうぞ♪ グサッ^^


『塔の上のラプンツェル』

ディズニー長編映画初のフルCGアニメーション。ピクサーに乗っ取られるのを恐れてディズニースタジオ側がCGを取り入れ始めたんですよねー。確か。つか前振りなげー。別の記事でやれよー・・・・・・。

どんな怪我や傷も治癒してしまう魔法の髪を持って生まれた少女の話。老いすらも止めてしまうその魅力にとりつかれた魔女に誘拐された少女は人目につかない塔の中へと幽閉されてしまいます。ラプンツェルと名付けられた少女は、18歳の誕生日、魔女の目を盗み初めて外の世界へと飛び立ちます。大泥棒のユージーンと共に、彼女は「自分が何者なのか」、「何故長い間塔から出られなかったのか」を探す冒険の旅を始めるのでした。

ラプンツェル、めっちゃ良いんですよ。

何が良いかっていうと、まず「技術力」

CGの技術がエグいの。ラプンツェルのアイデンティティってその長い魔法の髪じゃない。それが本当に一本一本丁寧に表現されている。髪が魔法を発揮し光るシーンも、全体をバッと明るくするのではなくて、一本一本ちゃんと順を追って光らせていく。後、背景。そよ風で揺れる草とか、迫力満点の河とか。ラプンツェル自体が、外の世界に初めて触れるもんだからそういう自然の描写には力が入ってる。それだけラプンツェルが興奮しているか、不安になっているか、はたまた喜びを感じているのか。主人公の感情的な部分を背景を使って綺麗に補って描出しているのね。(まぁ、超が10個つくぐらいの大手アニメーション会社のCG技術が悪いわけねーんだけど)

「キャラクター」もめっちゃ良い。

まず、主人公のラプンツェル。この子は現代で言うところのめっちゃメンヘラ女子です。「ディズニープリンセスではラプンツェルが好き~」って言ってる女子の9割はメンヘラ地雷率高め。(私は違うよ^^多分)「塔から出てはいけない」という決まり事を破り、ハイになったり直後に落ち込んだり。精神病院もビックリして逃げ出すほどのハイパー躁鬱状態を何度も何度も繰り返します。というか、そもそも身分も不明な怪しい男と2人で旅に出ますからね。常識外れで貞操観念も薄いし、騙されてることにも気付いてない。田舎が嫌で都会に飛び出してきたら、何も知らないままヤリチンに無理矢理クラブに連れて行かれる可哀想な女みて~だな。ドレスがピンクと紫なのもぽいよね。

王子ポジのユージーンもめっちゃ良いんだよなぁ。本職が王子じゃなくて泥棒なの、アラジンでもやってる構図ではあるんですが、ユージーンの場合アラジンみたいに若々しくないのが逆にめっちゃ良い。26歳。もう後1年すればアラサーのおじさんと言われてしまう微妙な年齢の男です。そんな無職・犯罪者の男が18歳のメンヘラチックな女の子を騙して、更にその子に振り回されてしまう構図がめっちゃ性癖に刺さるんだよな~。大人の色気がユージーンにはあるはずなんですけど、たまにドジだったり優しすぎたりする場面もあってそういう部分に乙女は惹かれるんですよ。ラプンツェルが彼の怪我を治してあげるシーン、ここマジ母性。(え?表現力死んだ?)

ヴィランズポジのゴーテルもかなり人気です。ラプンツェルを幽閉した張本人ですが、いくら自分の若さのためと言えども過保護すぎるその育児態度に、ファンの間では「本当はラプンツェルに愛着を持っているのでは?」と囁かれる始末。反対に、「ゴーテルの育児は毒親そのもの暗示では?外に出さなすぎた挙句に、娘は危ない男と駆け落ちしてしまうという過保護毒親の悲劇を描いている」と揶揄する声もあがっています。どっちにしろ、「悪意が全開じゃないのが逆に良い」と受け入れられていますね。一昨年のディズニーハロウィンで当時のフォロワーさんがガチの母親とゴーテル&ラプンツェルの仮装をしていてめっちゃ良かった。

他にも良いところあるんだけど、最後ね、最後にしよ。もう2時間以上書いてる。楽しいな。卒論もこれができたらいいのに。やっぱりディズニー映画といえば、「音楽」ですよ。

『塔の上のラプンツェル』はかなりの名曲揃いですよ。

まず1番知名度があるのは『輝く未来』。ラプンツェルが目当てだった灯籠流しを生で見て感動するシーンで流れます。そして、これはラプンツェルとユージーン、お互いが自分の気持ちに気付くシーンでもあります。ロマンチックに輝く灯籠たちに包まれ、ゴンドラの上見つめ合い歌う2人の姿に胸キュン間違いないんだよな~。あ~、私とこれ歌ってくれる8歳上の男、どこ?????????????

次は私が2番目に好きな曲。『自由への扉』。これは塔に幽閉されたラプンツェルの1日を歌にした明るいポップな曲です。「今日もいつもと同じ朝」という歌詞から始まり、絵やギター、料理に編み物等、暇を持て余すラプンツェルの姿が描かれています。ラプンツェルは「こんな暮らしもう嫌」と歌いますが、曲調は爽やかでノれる。夏場、早起きした朝に太陽を浴びながら聴きたい曲。そして曲に合わせて普段やらないことをやってみたりしたい。そういう曲。また、塔から出れず無駄に多趣味になっていくラプンツェルの姿を見て、コロナ禍の自粛期間中の自分と重ねた人も多く最近は「最強の自粛ソング」ともいわれていますね。

ちなみに、『自由への扉』はラプンツェルが初めて外に出る際にも使われています。歌詞は最初と違い、リプライズとして活用されています。抑圧された環境から抜け出す時の音楽として最初とは全く違うテーマで扱うの、エモいな。

最後、これは私が1番好きな曲です。『誰にでも夢はある』。ラプンツェルとユージーンが訪れた、ならず者達の酒場で聴ける音楽です。曲の雰囲気はタイトルの通り。見た目が怖いならず者達にも夢があり、それはピアニストだったり、女の子とデートだったり、それぞれが曲に合わせてそんな明るい夢を語っていく元気が出るミュージカル音楽になっています。「見た目はそんなキャラじゃないけど、本当は自分らしくやりたいことがある」そういう気持ちを持っている人なら必ず共感できるんじゃないですかね。

ちなみに、ラプンツェルで1番この歌が良い!っていう人は「通だな~」と思う。別に私が1番好きな曲だからそう言ってる訳ではなくて、普通の人に言うと「え、そんな歌あったっけ?」と返されるのが大半だからです。あっただろ。ちゃんと見てよ。めっちゃ良いじゃん、あの酒場の雰囲気とか。あぁいうところで一度は酒を飲みたい。


おい、前振り長すぎたせいで5000字来そうじゃねーかよ。こんななげ~note誰が読むんだよ。

「ディズニー映画で1番好きな映画は?」と問われたら『ノートルダムの鐘』と答えますが、「ディズニープリンセス映画で1番好きなのは?」と問われたら『塔の上のラプンツェル』ですと答えます。・・・・・・あ、嘘かも。1番好きなプリンセスストーリーは『魔法にかけられて』です。ラプンツェルは2番手。

いや、でもめっちゃ良いのよ。2つ同率一位ぐらいで好きなのよ。あ、今度『魔法にかけられて』の感想書こう。これもめっちゃ良いから。

コロナ増えてリモート暇だな。って人は『塔の上のラプンツェル』見てね。絶対良いから。


終わり

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