ショッキング宗教ホラー

キモい
それしか言う言葉がございません。


マーターズ(2008仏・加)

あらすじ
少女リュシーは長期間による監禁・拷問から命からがらで脱出する。彼女は施設に預けられ、そこでアンナという少女と出会う。15年後、リュシーは復讐のために、猟銃で犯人と思われる夫婦一家を皆殺しにする。


よくも、まぁ、こんな気持ち悪い(悪い意味で)映画を作ったなと……。

世の中に数多く存在するするスプラッター映画の中でも、このマーターズは1番意味が分からないし、1番理不尽だし、そして最高に見るのがキツい、そんな映画だと思います。

多少見るのがキツくても見る価値がある映画というものは存在いたしますが、これは見る価値など微塵もないと思っています。(このブログはいつも酷評しているわけではないのですが今回ばかりは仕方ないです……。)

一家を皆殺しにしたリュシーは自傷行為によって死亡し退場。
元々、リュシーは拷問のトラウマによって殺された女の妄想を見、その女に傷つけられる妄想から自傷行為に走ってしまう癖があったようで、それが行き過ぎたんだね…。
というか、この妄想の全裸女が真面目怖いし気持ち悪い。
視聴者に一気にトラウマを与える、と思います。色んな耐性がついててもこれは気持ち悪い。

アンナはというと、地下から物音が聞こえるのに気付き、地下室に監禁されている女を発見。
このアンナちゃん、1人ぼっちのリュシーちゃんに話しかけ犯罪に手を貸したり、監禁されていた女を介抱したりと、死ぬほど優しい女の子なんです。

監禁されていた女をお風呂に入れてあげたり、優しく声をかけてあげたり……こう、2人が警察に発見され幸せに終わればよかったのに。(つかアンナちゃんは監禁部屋見つけた時点で通報すべきだ)

まぁ、そんな幸せムードで終わるわけないんですが。
突然家におしかけてきたのは、物騒な武装集団。(ぶっそうなぶそうしゅうだんってちょっと面白かったね)
で、そいつらが監禁されていた女を射殺。
怖がるアンナちゃんの前にマドモワゼルというBBAが。このBBAと武装集団は殉教者を作りたいんだとか。

「宗教的な話かい、勝手にしろやい」と思いますが、この殉教者は若い女がなりやすい、とのこと。
どうだい?皆、死ぬ前は目を輝かせてるだろう?
と、ドヤ顔でエグい写真を見せつけてきます。
(そんなドヤ顔するとこちゃうやろ……)
と呆れるアンナちゃんをよそに、この集団はアンナちゃんへノンストップ拷問を始めます。

この拷問がほんとにひどい。
なんかゲロみたいな飯を無理矢理食わされ吐くと殴られる何もしてないのに殴られる、髪をざっくばらんに切られる……などなど、理不尽にもほどがある拷問がノンストップで続きます。
当方、拷問系は普通に好物、だったハズなのですが、これは……ひどい。ひどすぎる。愛のない監禁と拷問はただの不快な暴力にすぎない、ということを改めて感じましたね、ハイ。

ある日、あなたはもう苦しまなくていいと言われ、アンナちゃんは謎の治療台に乗せられます。
そこでアンナちゃんは顔以外の皮を剥がされ、標本のような姿に。
それでも生きているアンナちゃんに物騒集団の皆は驚き、これこそ彼らが求めていた殉教者の姿であり、死ぬ間際に人は何を見、何を感じるのかを知ることができると大喜び。
早速、金持ちの闇みたいな集会を開き、マドモワゼルからアンナちゃんが言ったことを発表してもらう予定でした。
が、マドモワゼルは「疑いなさい」と言い拳銃で自殺。結局、死ぬ間際に見るものとは、死後の世界への接触はできるのかという謎は解けぬまま物語は幕を閉じます。

えっ、結局なんだったの?何を伝えたいの??


そう思ったそこのあなた、安心してください、私も同じ気持ちですよ!

ちなみに、アンナちゃんが見たものは真っ白でモヤっとした丸い何かです。
ホントです。白くてボヤぁっとした曖昧な何かです。これしか表し方が見つかりません。

マドモワゼルがアンナちゃんに何を言ったのか、何故マドモワゼルは自殺したのか、という点に関しては色々考察がされているようです。考察するだけ無駄だと思いますが、一応、映画感想&考察ブログを目指しておりますので考察しましょう。

・アンナちゃんがマドモワゼルに言ったこと。
白くてボヤぁっとしたものを自分が勝手に綺麗に解釈して伝えた。
例えば、「死後の世界は曇りのない真っ白で美しい世界だ」とか「リュシーの呼ぶ声が聞こえるので、きっと彼女はあの真っ白な世界にいるのだ、それに近づくことができて嬉しい」とか。

・マドモワゼル自殺の意味。
アンナの説明を聞き、それに感銘を受け自分も死後の世界を見たくなった。
今までに達したことがないレベルに達したアンナを見、そして彼女の口から見たものを聞いたとき、聞くだけではもの足りず、自分で"それ"を見たくなったのかと。
「疑いなさい」というセリフはまぁよく分かりませんが、アンナの言葉を鵜呑みにしてはいけない、自分で見るまで信じるな、という意味かもしれません。

とにもかくにも、私が100分とレンタル料54円を無駄にしたことには変わりありません。監督に貴重な時間と金を返してほしい限りであります。
(とか言ってこの映画の感想を書いてまた貴重な時間と携帯のバッテリーをすり減らす私はかなりのドM)

この映画を見るなら、ムカデ人間を見る方がよっぽど価値があるでしょう。

たった一つ、この映画で良いところがあるとすれば、女同士のキスシーンがあったところぐらいでしょう。(百合バンザイ)

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はい。というわけで、映画感想⑯『マーターズ』なんですけど。

実はこの文面、とあるブログから丸々全てコピペしております。

「盗作じゃん」

いえいえ、ちょっと待ってください。
実はこれ、私が高校生の時運営していた映画ブログから引っ張ってきております。

なので、盗作ではありません。ただの黒歴史晒しなので。

なんでそんな昔のものを丸コピペして引っ張ってきているかというと、普通にストックと時間が無かったからです。さよなら。

というか、当時の私、『マーターズ』のこと嫌いすぎやろ。

監督に貴重な時間と金返してほしい。まで言ってるやん。

えー……もう……辞めようよ、高校生の分際でそういうこと言うのは。
『マーターズ』、良いじゃない。
拷問シーンがあって、素敵じゃない。

え?

愛のない拷問はダメなの……?
いや、待って、逆に愛のある拷問って何……?

氏賀Y太を愛読し、東海オンエアにいくら課金すればゲロのモザイクが取れるかを考え、グロサイトで屍姦を検索するような人間が『マーターズ』に文句を言っちゃダメだろ。
ダメなんだよ。
俺が文句を言っていいことなんてこの世に1つもないの、性癖も倫理観も終わってるから。

『マーターズ』に文句を言っていいのは、グロがダメでちゃんと性癖が歪んでない人だけなのよ。
性癖が歪みに歪みまくった人間が性癖が歪みまくってる映画にケチをつけちゃダメなのよ。
法律で禁止してくれよ、そういうのは。

『マーターズ』、当時の私には刺さらなかったみたいですが、今見ると素晴らしい映画だと思うんですよね。宗教要素もあるし……。
「胡散臭い×グロ」って「ヤバいもの×ヤバいもの」じゃないですか。嫌なもののオンパレードで素敵ですよね。一周まわって綺麗なのかも。

最近精神が疲弊しきっているので人が死ぬ映画を見ようと思います。ディズニー映画は今の俺に見せないでくれ。
拷問系なら『ホステル』も良いですね。
見ようかな、『ホステル』。
『ミッドサマー』ももう一度見たい。

人が死ぬ映画を教えてください。


終わり

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