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会社ってところは・・・

こんばんは。

今日は熱も出てきてうなされておりました。

さて、本題。

僕の家に匿っている22歳女子について。

元同期であるという事は以前の記事に書きましたが、会社を辞める前にも休職をしていたりと波乱万丈の日々を送っておりました。休職の理由は、”先輩との相性が極端に悪かった”ということにしておきましょう。

今日は、そこから皆さんにも伝えたいことがあります。

①結局、会社とは人の集合体である

”社会”と”会社”という二つの単語は、100年前には同じ意味だったそうです。そこから西洋文明の影響を受けて今日に至るとの事です。みなさんが学生だった頃は、自分と同じような学力の人しか周りにはいなかったと思います。高校受験や大学受験になるにつれて物理的に自分の行ける選択肢は増えていきますが、そこで篩にかけられるための材料として”学力”が出てきて、この物理的な選択肢を狭めていきます。

会社も、大手企業であれば学歴フィルターというものはありますが基本的には4年制大学を卒業していればどこでも入社できるチャンスはあります。就職活動で大切なことは、会社と自分の価値観が合っているかどうかです。自分の価値観を会社に擦り合わせて上手く自分をアピール出来れば誰でも内定をゲットできるチャンスが発生します。

学校の入試と大きく違うところは、”人が人を選ぶ”という点です。たしかに、昨今の入試制度では、推薦入試やAO入試など入試制度も幅広くなってきました。しかし、そこには成績表の提出などもあり学力を重視している点は否めません。就職活動ですと一次面接では学力テストを導入している企業も増えておりますが、そこでどんなに良い成績を残していても二次以降の面接で落とされる可能性も十分にあります。それは企業の採用担当の人が決めるので、どんなに勉強ができていても入社後に会社で活躍できる見込みが無ければ採用を見送るからです。

会社というのは、同じ価値観やビジョンを共有できなければ一緒に仕事を進めることもできないですから、きちんと採用担当もその人を見て採用するか否かを判断しています。就活で何社も落ちて自分に自信が無くなってしまう方がよく居ますが、僕が思うにそれは自分が悪いわけではなく自分のアピールポイントが上手く出せていない事と受けた会社と自分がそもそも合わなかっただけですので何も落ち込む必要はありません。少し話が脱線しそうなので、ここはまた後日にでも話します。

人が人を選んで集まっている会社という組織には、根底のビジョンや価値観は共有されている人たちかもしれませんが、年齢も性格も本当に様々な人がいます。だから、良い人も悪い人もたくさんいます。ここでいう”良い””悪い”というのは、自分との相性と捉えていただければと思います。会社を辞める原因のほとんどが”人間関係”というのも当然です。どんなにシステムがしっかりとしていても人と人がつながり合っているのが社会ですし、その中で社会のニーズに応えておカネを報酬として受け取る組織が会社です。そんな会社内で意見が食い違う人が存在するのは仕方ないことなのです。そもそも、同じ会社内の人が全員同じ意見であれば、そんなに危険なことはありません。多様性があるからこそ組織は成長していきます。

みなさんも学生時代に全員と友達だった人は稀ではないでしょうか。同じ年代しか集まっていない学校でもそうなるのに、年代もバラバラの会社で仲が良い人がたくさんできるわけがないですよね。だから、皆さんが学生や社会人数年目であれば、会社内の人間関係で悩んだとしてもそれは仕方のないことだと思ってください。そして、これは”仕方ないから我慢しなさい”ということを伝えたいのではなく”仕方ないことだから「自分が悪い...」と思いすぎは良くない”という事です。自分が原因で人間関係が上手くいかない事もあるかもしれませんが、自分がどんなに改善しようとしてもダメな事もあります。それだけは忘れないでいてください。

②4%の人間に居場所は作られない

4%、これはどういうことでしょうか。パレートの法則でもよく聞く80:20の割合というものがあります。僕は世の中の会社に属している人たちにもこの法則が当てはまると思います。上位20%の人たちが会社の大部分の利益を出している等のプラスの考察が一般的だと思いますが、今回の僕の法則は全く逆になります。まず、僕は二段階のパレートが存在すると考えてます。その内訳をこれから書いていきます。

会社内:100%

 80%:良い人、基本的には無害

 20%:周囲に悪影響を与える or 独特な世界観

そして、この20%の中もさらに分かれてきます。

 16%:80%と入れ替わり立ち替りしている

 4%:16%の人たちからも疎まれる

このように会社内の人たちは分けられていると思います。ここで言いたいのは、決して4%の人たちが悪い人たちというわけではなく価値観やモノの捉え方が独特だったり周囲と上手く溶け込めないだけであるという事です。22歳女子は、この中でいうと間違いなく4%の人間でした。本当であれば、マネジメント職の人たちがこの4%の人たちをフォローアップすることが大切なのですが、そういう人に恵まれないと4%の人たちは孤立をしていってどんどん自分の精神を蝕まれていきます。

22歳女子も全く同じでした。最初に教わった先輩との相性が最悪で毎日毎日怒られていましたし、その次に教わった先輩とも上手くいきませんでした。しかし、そういった時には決まって22歳女子が悪いということで片付けられていました。部署をマネジメントする側であれば、新しく入ってきた後輩の意見を取り入れるよりも先輩の意見通りに後輩を教育していくほうが楽です。しかし、それでは組織としての成長の見込みはありません。たしかに、22歳女子にも悪いところは多かったとは思いますが、職場環境に恵まれていなかったと今振り返っても強く思います。

③教えることができて1人前

どんなに自分がすごい仕事が出来ていても、それを後から入ってきた後輩に教えることができなければ意味がありません。22歳女子が職場環境に恵まれていなかったと思う点はただそこだけでした。仕事を1人前にできていても、それを後輩へ共有できないと半人前です。どんなに素晴らしい仕事をしていても後輩へ引き継ぐことができなければ組織として継続性がなくなってしまいますし、後輩を潰してしまっては元も子もないです。

教わる側にも非がある、という意見もあるかと思いますが、僕からすればそれは的外れもいいとこです。これが学校であれば先生はクラス全員に教えなければいけないので、学習理解度にバラつきがあってもその場で誰か個人に合わせることはできません。補習授業で補う事はできるかもしれませんが、1回で全員に理解させることはできません。

その点、会社で後輩に教えるという行為は簡単です。目の前の人に合った教育プランとスケジュールを立てて実行するだけですし、本人に合わせて多少の柔軟性を持たせながらプランを変更してもいいのです。そんな状況におかれているのに、教わった側が理解していないからといって先輩が怒るのは可笑しな話だと思いませんか。

メモを取らなかったり同じことを何度も繰り返し教えているのになかなか覚えてくれないというのであれば、たしかに教わった側にも非があるかもしれませんが、教える側はきちんと様々な角度からアプローチすることを怠って自分の教え方を押し付けて上手くいかなかったのであれば、それは非常に教える側の傲慢ですし怠慢です。

みなさんも教わる側であれば、きちんとメモの取り方を工夫したり覚える努力は大切です。また、教える側になった時もきちんとどうすれば上手く伝わるかを考えることは大切です。半学半教という言葉があるように、お互いにきちんと努力することは忘れずにいたいものです。

④会社>個人という当たり前の構図

まず、誰か1人がいなくなっても会社は回ります。正確にいうと、会社を回すしかないので、残ったみんなで上手く仕事を回していきます。22歳女子は責任感が強すぎました。それは、”私が頑張らないと!”という使命感からくるものでした。僕の周りでもうつ病になって休職や会社を辞めた人たちがいますが、そういう人たちに”あなたが無理に居続ける必要は無い”と強く言いたいです。前述した通り、誰か1人がいなくなっても会社は続きます。それは、存続させなければいけないからです。誰かが辞めた瞬間に経営が傾く会社なんてこの世にありません。仮にあったとしても、そのような会社はいずれ自然と経営が傾くような脆さを忍ばせています。

しかし、皆さんは1人ひとりの自分の人生を歩んでいます。もしも、会社のせいで自分の精神が蝕まれているのであれば、早々にその組織から離脱することをオススメします。もしも自分が辞めた後の会社の心配をしてくださっている方がいるのであれば、それはただのお人好しですので全く気にしないで大丈夫です。自分を大切にしてください。

余談ですが、もう一つ言いたい事が。「早く帰りたい」という後輩の話。この後輩は別部署で働いているのですが、「定時に上がりたい」という主張が強すぎて先輩とよくぶつかっているそうです。需要があるから仕事があるわけで残業代も出ているのであれば拒否する権利は無い、と僕は思っています。そもそも、定時で上がりたいと思うのであれば、それ相応の管理職まで登りつめればいいですし、会社ではなくフリーランスで自分のライフスタイルに合った働き方をすればいいと思います。このご時世、2人に1人が転職をしている時代の中で、会社の中で働くということを誰も強制していないのですから。明らかに自分だけに仕事が集中していたり無意味な残業を強いられているのであれば話は別ですが、そんなことを一切していないし周りの先輩も残業をしている中で自分だけ残業したくないとよく言えたもんだと感心してしまいました。こういう人には、”会社>個人”だから気に食わなければ会社を辞めたほうが自分のためですよ、と言いたくなってしまいます...。

⑤最後に

人はなんだかんだで生きる事ができます。22歳女子も会社を辞めて同棲してた彼氏とも別れましたが、人の家に一時避難している間に次の家も見つかりましたし、世の中には正社員だけでなくバイトもパートも派遣社員も様々な雇用形態もあります。22歳女子の教わった先輩は、仕事中に”死ね”等の暴言を四六時中年中無休で言っているような人でしたし、そんな職場にいて自分まで嫌な気持ちになるくらいなら、さっさと今の会社を辞めて新しい仕事に就くことも悪いことではないと思います。1500万の借金がある人、フリーターで好きな時に働いて自由気ままな生活を過ごしている人、脱サラして青年海外協力隊に参加した人、僕の周りには本当に様々な人がいます。そういう人たちもなんだかんだで生きていますので、皆さんも今の環境がしんどいようであれば無理に固執する必要はない事だけ覚えておいてください。




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