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しくじり音大生〜私みたいになるな!〜

 みなさんお久しぶりです!こんばんは!
音楽家のふくだです。(音大は卒業しました)
パクりで怒られそうなギリギリの題名ですが
しくじ○先生は私の大好きな番組なのでリスペクトということでここはひとつ。

今回は私が音大に入る前の受験期間から大学生活の中でやらかしてしまった話をここで供養していこうという回です。
笑うもよし、教訓にするもよし、昔の自分を思い出して泣くもよし、、、

それでは行ってみましょう!

繰り返し忘れちゃった事件(藝大入試)

 こちらは私が受験生だったときのお話。
音大受験でメインと言っても過言ではないのが実技試験。だいたいの音大で、短い練習曲集から2、30曲ほど課題に出され、当日、その中から何曲か指定されて演奏します。打楽器専攻はスネアソロのマーチが多いと思われます。
 で、私が受けたのは、武蔵野音楽大学と、東京藝術大学の2校。
 武蔵野音大の受験では、基本、曲の繰り返しは全てカット(演奏しない)です。(今はどうか知らんけど)
 練習ではフルバージョンも練習しますが、本番直前には、慣れるためにカットバージョンもこれでもかとやります。
 武蔵野音楽大学の受験を終えて、次に迎えた藝大二次試験。(1次はセンター試験)(今はセンター試験って言わないんですよね)
 大学の先生方が待ち構える部屋に入り、スネアに向かう。そこで試験官の先生が一言。
 「では、○○(曲集)の○番、全て繰り返し《あり》で、演奏してください。」
「はい。」

…え??????

繰り返しありっつった????
そう、私は藝大の受験要項に(繰り返しなし)と書かれていないのを確認していなかったんですね!!!!
んもうバカ!!!!!!!!

無論繰り返しなしで練習してきて、テンパった私はA、A、B、Bと繰り返すはずのところをA、B、A、Bと繰り返してしまいました、、、、
まぁそこミスらなくても落ちてたと思うけど^ ^
嶋崎師匠に話したらめちゃ呆れられたか笑われたかは覚えてないけど、(ショックすぎて)そんなに怒られた記憶はない(落ち込んでたからか)
受験生のみなさん、入試要項は穴が開くほど目を通しましょうね!!!!!!!

本番なのに楽譜忘れちゃった事件(1年生)
 
 はい、続いては武蔵野音楽大学入学後のお話。
一年生も後期を迎え、吹奏楽の授業発表本番でのお話。
 みんなと楽器、楽譜の準備を終えて、舞台袖に下がり、本番のブザーを待ちます。
 そして、開演。舞台に上がり、自分の出番を待つ。(打楽器あるある、休み長い)
 ふと譜面台に目をやると、、、
(あれ、2曲目の譜面なくね?)
 1曲目を終えて、譜面をめくる。
が、そこに2曲目の楽譜はない。そう、真面目なふくださん、本番直前まで楽譜に目を通そうと、楽譜は裏に持っていってたのだ。
そしてポンコツなふくださん、それを持ってくるのを忘れた。
(終わった、、、、)
焦りで早くなる鼓動。しかし今は本番、私は音大生。慌ててはいけない。必死に自分の気持ちを落ち着け、授業での記憶を遡る。さながら走馬灯のように。
と、大袈裟に言うものの、授業発表に向けて約半年は授業での合奏を重ねているので、だいたいどこに何が入るかは覚えている。
その時は小物系担当だったのだが、1箇所コンガの目立つソロがある、、そこさえミスらなければ!!!!ーーー
ーそして、どうにか終えた本番後。一緒に演奏していた同期に楽譜を忘れていたことを告白する。
「えぇ?!!?バカ!!!!」
「暗譜?やばwww」
驚く人、呆れる人、暗譜で乗り切ったことを褒めてくれた人。
そして、仲良しの女の子(優秀)が一言。
「あ、だからサッシン(サスペンドシンバルの略)のタイミングずれてたんだ」
……ばれてた。
それ以来楽譜の確認は怠らない。

木魚クラッシャー(3年生)
 そんなこんなで迎えた3年生。その間にも何かしらやらかしていたような気もしますが、そこはとりあえず置いておきましょう。
 3年後期試験で選んだ曲は、それまでで1番大きなセットのマルチパーカッション 。
 その中で、木魚とウッドブロックを3つずつ使う。もちろん他にも楽器がたくさんあり、セットを組むのも運ぶのもとにかく大変で時間がかかる。
そんな曲で、木製の打楽器のみを使う部分があり、最初の方は下手くそすぎて、先生に「木片叩いてんのか!!音が悪い!!!」と怒られた。
 悔しくて何度も練習していたら、だんだんと力が入ってきていた。
ミシッ
…………。
うわああああああああああああ
大学のウッドブロックを一つ、本当に木片にしてしまった、、、。
ウッドブロックは消耗品ともよく言われ、物によっては買ってすぐに割れてしまうこともあるようだ。
にしたって今まで無事にもっていたものにトドメを刺してしまうショックはでかい。
 楽器管理室の先生のところに持っていき、謝る。(現役音大生の皆さん、割っちゃったら正直に持って行きましょう。)
「まぁ消耗してたんだね〜しょーがないよ」と先生。新しいのを借りて練習室に戻る。
そして、レッスンの準備のため、楽器を移動させているとき。
 木魚とウッドブロックを乗せた台を運んでいると、木魚がポロッと台から落ちた。
木魚の動きがスローモーションに見える。
地に落ちた瞬間、まっぷたつに。
「ヒェ」
実際に出た声はこんなもんだが、心の中の自分が膝から崩れ落ちるほどのショック。よりによってレッスン直前に。
急いで代わりを探し、なんとかレッスンは迎えられた。
その後割れた木魚を持って楽器管理室へ
「ごめんなさいぃぃい😭😭😭😭😭」
「あらら派手に行ったね笑」
ガチ反省モードすぎて怒られはしなかったが、その後、しばらく管理室の隅に置かれていたその木魚を見るたびに悲しくなった、、
木魚とかウッドブロックを割った時の何がつらいって、同じサイズでも同じ音程の楽器がなかなか見つからないってところなんですよ。音程の個体差が結構あるんです。
 現代曲ではウッドブロック系は個数指定があるだけなことが大半なので、サイズ違いを並べてみて、音程のバランスを聞いてあーでもないこーでもないと一個一個、厳選するんです。
 他の人と使う楽器が被っているとより悲惨。超気まずい。そして一個の値段も意外と高い。
 楽器運搬と選ぶバチ、叩く強さには細心の注意を払いましょう!!(ガチ教訓)

試験前にバイトで先生に怒られる事件(4年生)
 そして迎えた4年生。前期試験では初めて伴奏のある曲で、初めてマリンバを演奏しました。
 受験やアンサンブル、吹奏楽でマリンバをやることはあったとはいえ、ソロとなると難易度はぐっと上がります。そして慣れない伴奏付きで、なかなか苦戦していました。
 そんな時に、友達から「都響(東京都交響楽団の略、師匠の安藤先生が首席ティンパニで所属されているオケ)のステージスタッフが足りなくて💦手伝ってくれない?」と連絡が。
 ステージスタッフとは、楽器や椅子、譜面台など、オーケストラが本番やリハーサルで演奏する際の準備、片付け、運搬などを行うスタッフのことだ。
 めちゃくちゃ肉体労働だが、プロの演奏を間近で聞ける。(今も続けています。)
 苦学生な上に安藤先生の演奏が大好きな私は即引き受けます。打楽器科の学生で、打楽器の扱いには慣れていたため、組み立てや片付けでは割とすぐに役に立てました。おかげで継続的に雇っていただけることに。
 そして、別の出勤の日、初めてそこで安藤先生と対面する機会がありました。ステージマネージャーさんに「挨拶しに行こう」と言われ、先生のところに行き、「こんにちは」と声をかけると「なんでいるの?」と驚いた顔の先生。
 その日は無事に終わり、帰宅。
 その翌日、安藤先生のレッスンにて。
練習はしているもののなかなか上達せず、ボロボロの演奏で、先生に「バイトしてる場合か!!!!」と怒られました。うーん、そんな気はしてた。(じゃあ練習しろ)
そのレッスンの翌日にもスタッフのバイトが入っていたのですが、さすがにそんな状態で行くこともできず、ステージマネージャーさんに「前半か後半のみにしていただけませんか、、、」と交渉。
まだ学生だったこともあり、「試験前を承知でお願いしていたので、今回はお休みで大丈夫ですよ。」と寛大なお言葉。
 お言葉に甘えて、翌日は死ぬほど練習した。
 バイトと学業の兼ね合いは、どんな大学でも大事です、、、、。

はい!!ここまで私の大学時代のやらかしエピソードを紹介して参りました!
読む人によっては呆れられたり、そんなようなことあったなぁと共感していただけたり、色々だったのではないでしょうか。少しでも楽しんでいただければ、幸いです!そして、教訓になれば!!(ならんわ)

ちなみに、安藤先生のエピソード、怒られてばかりですが、実際には学生想いのあたたかい方なんですよ!!!(重要)

それではまた来週〜〜〜〜!(また来週、なのは変えないと言った次に忘れてたので戻しました。たぶん毎週更新はできません笑)

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