見出し画像

詐欺と営業

今の会社で仕事をしていて不思議に思う事がある。
掛かってくる電話の約4割が営業の電話なのだ。
「株式会社○○の△△と申しますが人事のご担当の方はいらっしゃいますか?」
「M&Aについてのご案内です。代表者の○○様いらっしゃいますか?」
などという電話を頂くのだが、たまにとんでもない奴が紛れている。
「代表の○○社長いらっしゃいますか?」
と聞かれるのだがその代表者名を間違えているのだ。
例えば「佐藤商事」の「佐藤社長」みたいに安直に間違える奴がいる。
こっちは「佐藤商事」の「鈴木社長」だぞ。
お前………、少しは調べろよ…。絶対繋がらないだろ…。

ちなみに所属直後は関係性が分からない電話を受ける事もあり、
自信満々に「アポイントを取っている○○です」という電話を受けたので、流石にそんなウソはつかんやろ、と社長につなげようとして怒られてしまった事がある。
その怒りの矛先を嘘つき野郎に向けようとしたら察知したのか切られてしまった。

んぎぎぎぎぎぎぎ!!!腹たつぅっ!!!


着信記録から電話して怒ってやろうかとも思ったが多分周りからは暇人だと思われるだろうからやめた。
嘘ついてつながってもそもそも信用無いからお前のサービス買わないだろ…。
高額な物だったら尚更だよ…。少し考えれば分かるだろ…。嫌がらせか…。

色々と物やサービスを売りたいのは分かるが、営業の電話自体がなんだか詐欺のような印象を受ける。

「代表の○○様に△△の料金が変更になった事をお伝えさせて頂きたく、お電話いたしました」

これも実際は契約のあるサービスじゃないのに、あたかも契約があって、そのサービスの料金が変更になった事をお伝えするような文章になっている。

ちゃんとした電話も来るので判断する為に少しは会話をするのだが、電話1本がたぬきの化かしあいみたいですごくうんざりする…。

本当にそれで商品売れるのか…?


受けたいサービスや必要な物があれば自分たちで調べてその会社にたどり着くのだ。
稟議を起こし、上司からの決済を経て晴れてお付き合いとなるのだ。
電話は数をこなし、適当に売れそうなところを見つけて向かうイメージで魂がこもっていない。
やれやれ、もっと相手の事を調べて自分たちのサービスと合致するのか今一度効果的な営業の方法をきちんと考えて電話をしなさいよ。

そんな事を思いながら私もアポイントの電話を掛ける。
「○○ホテルの△△と申しますがご手配担当の方はいらっしゃいますか?」
「えっ、ここは旅行社じゃない?」

「大変失礼いたしました」


いいなと思ったら応援しよう!