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モンテッソーリ教育のススメ

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モンテッソーリ教育を学ぶことになったきっかけ

私は昔からこどもが好きで、こどもと関わる仕事を選び、多くのこども達と接してきました。
健康なこどものみならず、あらゆる疾患や、成長や発達に問題を抱えたこどもをたくさん見てきましたので、「こどものプロ」としての自負が少なからずありました。
しかしこどもが生まれ、子育てをするに従ってこどもとの関わり方や教育に関しては全くの素人であることに気が付かされました。
また、妻との間でこどもに関することで意見の相違、衝突が起こるようになりました(とても健全なことですが)。

そんな困った状況でヒントを得るべく様々なサイトを見たり、書籍を読む中で、モンテッソーリ教育が知識や経験、また親としての考え方に矛盾しない非常に受け入れやすい内容でした。
夫婦の間で子育ての基礎や価値観をある程度近づけられるように、基礎となる思想としてこのモンテッソーリ教育の一部を採用し共に学ぶことにしました。

自分のためのメモとして、また簡単なまとめとしてnoteに書きました。
モンテッソーリ教育に関する特別な資格はない素人のメモですので、興味を持つきっかけとして読んでいただけると嬉しいです。詳細は書籍に委ねたいと思います。

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Maria Montessori

モンテッソーリ教育とは?

1800年代後半にイタリアで初の女性医師であるMaria Montessori(マリア・モンテッソーリ)が構築した教育法です。

100年以上の古い歴史のがある世界中で広く用いられている教育法の一つです。
モンテッソーリ教育で育った有名人として、将棋の藤井聡太さんやAmazonの創業者であるJeffrey Preston Bezosなどがいるそうです。

貧しい世帯の救護院で問題のあることども達を観察することをきっかけとして、それまでの伝統的な教育での大人―こども間の主従関係とは異なる、大人―こどもー環境の三角形の関係の中で、こどもの自ら行動し学ぶ力を尊重した独自の教育法を導き出しました。

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モンテッソーリ教育の基本的な考え方

モンテッソーリの理論では、こどもは生まれながらにして学ぶことを求めているため、自発的に学び始める力を持っているとされています。

モンテッソーリ教育は、こどもの発達モデルに合わせた環境を整えることで、選択と行動の自由を与えられたこどもれぞれが、最適な発達のために自発的に行動することで、運動機能、認知機能、社会性、社会性、感情性を発達を促してあげることを目指しています。

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具体的なポイント

  1. こどもを良く観察する
    モンテッソーリ教育の基本となります。
    こどもをよく観察することで、今のこどもの状態、何を必要としているか、何が嫌なのか等を推測します。
    親自身のトレーニングでもあります。

  2. こどもを尊重する
    こどもを一人の人間として尊重し、自分なりに成長していくのをサポートします。
    こどもがやりたいことを好きなだけ、邪魔をしないで見守る姿勢が大切です。

  3. 環境を調整する
    こどもそれぞれにあった適切なレベルの活動を用意します。
    こどもにあった大きさ、高さのおもちゃや家具(こども用の机、いす、棚など)を用意します。
    棚に見えるようにおもちゃは置き、置く場所を決めておき、遊びが終わったらその都度きれいに片づけさせるようにします。

  4. あそび道具
    モンテッソーリ教育では遊びをお仕事、おもちゃを教具としています。
    おもちゃは、できるだけ手を動かして遊べるおもちゃで、木などの自然素材が望ましいとされます。
    遊び方は、はじめは大人がゆっくりとこどもがしっかり見えるようにやって見せます。
    特に気に入って何度も遊ぶものは心行くまで遊ばせます。
    難しいようであれば、より簡単なものを渡してあげます。

  5. 自由とまもるべきルール
    こどもの好きなように遊ばせる自由の中でも、守るべきルールを定めます。
    例えば、危険な行為、ものを破壊する行為、暴力的な行為などはしっかりと繰り返し注意します。

  6. それぞれに合わせた見守り
    発達のペースには個人差があり、早ければ早いほど、上手であればより良いというものではありません。
    好きな遊びも一人一人好みがあり異なりますので、観察して必要な環境を整えてあげます。

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実践してみて

こどもがひとつのことに拘りやり続けているとき、「この動作でいろいろなことを吸収しているのだな」と優しく見守ることができるようになりました。近所の散歩の時間がこれまでの何倍にも増えてしまいましたが…
またこどもを観察するという習慣が付いたことで、何にイライラしているのか、何が楽しいのか分かることが増え、考えること自体が楽しくなってきました。
妻とも共通認識ができたので、モンテッソーリ的にはどっちがいいのかな?となり、意見がぶつかり合うことが少なくなりました。

もちろん、モンテッソーリ教育がすべてではありませんし、教育法の絶対の正解というわけでもありませんが、いい部分を導入する(日本人が得意な分野ですね)ことで我が家にはとてもいい影響がありました。

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まとめ


モンテッソーリ教育はこどもの可能性を伸ばすだけではなく、こどもとの関わり方の勉強にもなる教育法です。
興味を持った方は、分かりやすい本がたくさんありますので、読み比べてみることをおススメします。


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