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資産運用⑤ ジュニアNISA

資産運用の第5回はジュニアNISAです。

ジュニアNISAとは?

NISAとは、Nippon Individual Savings Account 少額投資非課税制度と呼ばれるもので、国が投資を活性化される目的で始めたものです。
ジュニアNISAは、未成年の子供の資産形成のためのNISAとなります。
未成年(0-19歳)を対象に、年間80万円分までの投資ならば税金が免除されます。
投資商品は、投資信託、個別株など(一般)NISAと同じものが選択可能です。

メリット

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① 運用益が非課税
通常、金融商品の運用利益には約20%の税金がかかりますが、利益分が非課税となります。年間80万が最大5年間、最大400万分の運用益が非課税で運用できます。

②運用額の大きさ
投資は運用する額が大きければ大きいほど、大きなリターンを得る期待ができます。
ジュニアNISAは年80万と、積み立てNISAの年40万の2倍の運用ができます。

③運用期間の長さ
ジュニアNISAは、短期間の投資しかできませんが、運用は子供が18歳に達するまでの間は非課税で運用が可能です。福利効果(得た利益をさらに投資することで利益が積みあがっていくこと)の恩恵を受けることができます。

④ 資金の流動性
利用者が少なく2019年度税制改正大綱で2023年末廃止されることとなりました。
この改正によって、従来18歳になるまで引き出しができなかった制限が撤廃され、廃止後引き落とし可能となりました。廃止が決まりかえって使いやすくなったことになります。
2023年までの間は非課税投資、その後は子供が18歳に達するまでの間、非課税運用ができ、2024年以降はいつでも下せます。2021年中にスタートすれば、3年分240万円の運用が非課税で可能です。

⑤ 子供に投資を学ばせる機会
子どもに投資について学ばせるいい機会になりますが、お子さんの年齢や興味、理解度などにもよるので人によりけりといった感じでしょうか。

デメリット

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① 元本割れのリスク
投資先の運用成績が悪ければ、元本割れを起こすリスクがあります。

② 廃止されるための期間の短さ
2021年から始めれば、240万。2022年から始めれば160万。2023年から始めれば80万。と始めるタイミングによっては運用可能額がどんどん減っていきます。

③一部のみの払い出しはできない
払出しを行う場合は、保有している商品は全て払出す必要があり、払出後、これらの口座は廃止されます。利益の出ている商品だけ払い出すことはできないので、複数の商品を保有する場合は払い出しのタイミングが難しくなるでしょう。

おすすめの対象者

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① 自身のNISAの枠を最大まで使っているが、更なる投資をしたい方

② 資産を株や投資信託での長期保有(長期投資ではない)を望んでいる方

ジュニアNISAと学資保険の比較

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① 投資としては、ジュニアNISAは学資保険よりも資金の流動性や利益の面でも有利と考えられる。

②学資保険には保険性のある商品があるが、ジュニアNISAには保険性はな い。

まとめ

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ジュニアNISAは、(一般)NISAや積み立てNISA、iDeCoの上限までの投資をしており、更なる投資をしたい方にはおススメの投資法です。
2024年の廃止が決定しており、年々累積の限度額は減っていきますので、興味がある方は早めに始めた方がいいかもしれません。

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