【自己紹介】 植田真史 医師・瞑想トレーナー
【自己紹介】
植田 真史 (Masashi Ueda)
医師・瞑想トレーナー
米国Brown大学認定 MBSR講師
(MBSR: マインドフルネス ストレス低減法)
日本マインドフルネス学会正会員
福岡県生まれ。ラ・サール高等学校、九州大学医学部卒業。
【連絡先・お問い合わせ】
info @masa-mindful.com
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【経歴】
臨床研修を経て眼科医となるが、多忙・個人的トラブルが重なりうつ状態に。そのことをきっかけに瞑想に出会い、心身の健康を取り戻す。その後瞑想を広める仕事をしたいと考え精神科医に転向。
日々の診療と並行して米国Brown大学でMBSR teacherの資格を取得し、本格的に患者さんへの瞑想指導を始める。しかし一方で、「病院の外にも瞑想を必要としている人がいるはずだ」と考えるようになりHome of Mindfulness を設立、MBSRのオンラインコースを提供開始。
「全ての人の心の中に、いつでも戻ってこられる心のホームを作ること」を理念に据え、プログラム提供や情報発信に取り組んでいる。
【挫折から現在の活動に至るまで】
◯多忙な医師生活、そしてうつの経験
医学部の6年間と研修医の2年間を終えた僕は、眼科医としてキャリアをスタートしました。
しかし、眼科医としての生活は多忙そのものでした。
初めは充実感を持って取り組んでいたものの、次第に生活のほぼ全てを仕事が占めるようになり、
自分でも気づかないうちに自分を見失ってしまっていました。
食事中も次の仕事のことを考え、味わう余裕なんてありませんでした。
家に帰ってからも明日の仕事のことを考え、気持ちが休まる時間もありませんでした。
気晴らしにと思って散歩をしても、その間にさえ仕事のことが不安になってきたんです。
現実に生きているという感じがしなくなってきたんですね。
今振り返ると、絵に描いたような「マインドレス」(心ここにあらず)状態だったわけです。
当然このような状態を長く続けられるはずもなく、程なくしてうつ状態となり、休職することとなってしまいました。
今まで自分がやってきたことはなんだったんだろう、幸せに生きるとはどういうことなんだろう…と
立ち止まって真剣に考えざるを得ない状況になったんですね。
毎日仕事を休んでしまっている自分を責めて悶々とするなか、僕は本屋さんでいろんな本を探して読むようになりました。
人生哲学の本、リラックス法の本、幸せに関する本...
今の状況から脱するにはどうすればいいのか、何かいい方法はないものかと、もがいていたんですね。
しかし、当時は考えが煮詰まっていて、判断力も低下していて、どの方法も正しく思えたし、
逆にどの方法も間違っているようにも思えたんですね。
◯マインドフルネスとの出会い
日に日に消耗していくそんな日々の中、ある日ふと目に入ったマインドフルネスの本を手にとったのです。
僕にとってはこれが人生のターニング・ポイントでした。
マインドフルネスが提案していたのは、なんと「何もしないこと」だったのです。
「ああしなさい、こうしなさい、こんな風に考えるといいですよ」と言っている他の方法とは明らかに違うと直感しました。
僕は解決策を探ろうとすることによって状況を悪くしていることにそのとき初めて気づいたんですね。
結局僕は健康を崩すまで、自分自身が四六時中「ドゥーイング・モード」で
あったことに気がついていなかったんですね。
「ドゥーイング・モード」とはずっと何かに反応し続けている状態。
僕の場合は、絶えず頭に浮かんでくる考えに反応することを繰り返していたんですね。
仕事上の失敗のことが頭に浮かぶと、その考えに反応して、「どうしてあんな失敗をしてしまったんだろう」
明日やらないといけないことが頭に浮かぶと、それにも反応して「ああ大丈夫かな、不安だな」
といった感じです。
仕事中はもちろん、本来なら息抜きになるはずの時間にさえ
仕事の不安やトラブルのことが何度も頭に浮かんできては、それに反応してしまいます。
気晴らしのつもりで温泉に行っても、お湯に使っているのは身体だけ。
心は職場に置いてきてしまっていたんですね。
そんな状態が長く続くはずもなく、体調を崩してしまったのでした。
そんな僕でしたが、マインドフルネスの本を読むことによって、
「ドゥーイング・モード」から抜け出すためには瞑想をして、
「ビーイング・モード」になればよいということがわかりました。
「ビーイング・モード」とは、何事にも反応せずただただ観察している状態。
失敗やトラブルのことが頭に浮かんできても、それに反応せず、ただただ観察です。
◯瞑想への取り組み、そして挫折
でも、ただただ観察といっても難しいですよね。
それを練習するのが「瞑想」というわけなんですが、
本に書いてある方法で瞑想をやっても、なかなか上手くいかなかったんですよね(汗)
まず、本当に自分のやり方が合っているのかわからない。
そして効果が出ないとすぐに不安になる。
途中で眠くなる。
ついついサボってしまう。
そしてそんな自分を責めてしまう...
このままではダメだと思った僕は、一度ちゃんとしたところで瞑想を習おうと決めたのです。
ただネット上には瞑想に関するまことしやかな情報が溢れ、
怪しげなものと大丈夫そうなものの区別がつかなかったんですね(困)
◯MBSRとの出会い
僕は随分調べた挙句、MBSR(マインドフルネスストレス低減法)というプログラムにたどり着きました。
MBSRは1979年にアメリカのジョン・カバットジン博士が開発し、瞑想の科学研究の
草分け的プログラムです。その後も時の試練に耐え、現在でも科学論文において最も採用される
プログラムの一つであり続けています。
この方法なら信頼できると思った僕は早速応募し、8週間毎週末行われるプログラムに参加しました。
本で読むのと実際にプログラムに参加するのとでは雲泥の差があり、
マインドフルネスは実践が必須であることを身に染みて感じるプログラムとなりました。
そして独学とは異なり一緒に実践する仲間がいたことも心強く、仲間がいなければ実践継続できていなかったと
思います。また講師にいつでも質問できる環境は迷いがちな初心者にとって重要だと感じました。
今まで自分が仕事を頑張りきれなかったことを責め続けていた僕ですが、このプログラムに参加して初めて、
その気持ちを手放し、自分と和解することができた気がしたのです。
このような癒しの経験は全ての人にとって意味があるはずだと直感した僕は、
この瞑想をぜひともみんなに伝えたい!と次第に思うようになりました。
◯精神科医への転向〜MBSR講師へ
日に日にその思いは強まっていき、瞑想を伝えるために人の心に携わる仕事をしたいと考えた僕は、
眼科医を辞めて精神科医に転向する決意をしたのです。
日本の制度では医師免許さえあれば、診療科を変えることはできるのですが、さすがに眼科と精神科は
専門性が違いすぎ、また一から勉強し直すことになります。
それだけに精神科に転向するときは清水の舞台から飛び降りるような気持ちでした(汗)
何はともあれ精神科医として働き始めた僕は、日々患者さんと向き合う中で、
「この方たちが病院に来る前に僕にやれることはないのだろうか?」
「病院の外にもヘルスケアを必要としている人はたくさんいるはず!」
と思うようになったんですね。
僕は瞑想がヘルスケアによいことを身をもって実感していたので、
自然とオンラインで一般の方に瞑想プログラムを提供したいと思うようになりました。
そして瞑想を指導するからにはしっかりトレーニングを受けたいと考え、
アメリカBrown大学のMBSR講師養成トレーニングに申し込んだのです。
なぜわざわざアメリカの大学かといいますと、僕がトレーニングを開始した時点では日本語でのトレーニングが
始まっていなかったんですね。ですので講師養成トレーニングへの参加を決めてから英会話を始めたんです(笑)
時間的制約や言語の壁はあったものの、渡米やオンラインコースの受講を経て、
念願のMBSR講師資格を取得することができました!
◯Home of Mindfulnessの立ち上げ、オンラインMBSRの提供開始
一方、資格取得と前後して全世界がパンデミックの影に覆われ、
社会情勢はますます不確定で変化が激しいものになっていきました。
心身のケアの重要性が急激に高まるのを肌で感じた僕は、
「オンラインで瞑想を広める」という方向性に確信を持つようになりました。
noteでの情報発信はその一環です。
それと併行して、実際にオンラインでMBSRをお伝えする場として「Home of Mindfulness」を設立しました。
コンセプトはインターネット上に建てられた小さなログハウス。
Home of Mindfulness は、いつでも戻ってこられる皆さんにとってのホームであると同時に、皆さんが心の中にホームを築くための場所でありたいと考えています。
ビジョンは「瞑想を通じて全ての人の心の中にホームを作ること」です。
このページに立ち寄ってくださったあなたとの出会いに感謝しつつ、
あなたと瞑想の時間をご一緒できる日を心待ちにしております!
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