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モチベーションの上げ方・維持の仕方

前回の記事の続きになります。

臨床医の森下(仮)です。

前回の記事では、

・モチベーションは期待度 x 道具性 × 誘意性の掛け算で計算できる!
・数値化できると日々の変化でモチベーションの変動がわかる!
・変動がわかればモチベーションに影響する理由を見つけることができる!
・理由をコントロールできれば、継続することができ目標を達成できる!

ということをお話しました。
今回の記事では各項目を掘り下げて、モチベーションに影響を与える理由をどうコントロールするか、についてお話したいと思います。

ただ私の解釈によるということをご留意ください。


1.  期待度について

モチベーション = 【期待度】 × 道具性 × 誘意性

期待度は「今やっていることが正しい」と強く思うことができれば上昇します。

この方法で絶対合格!合格者の90%が本書を利用!
という見出しの本をよくみかけますが、それを見て
「よし、これで絶対合格できるぞ!」と信じることができれば期待度は上がります。

しかし、模試で合格点以下だった、何回やっても間違える、ということが重なるとその本の信頼度が下がってしまいます。
そして、今やっていることが正しいかどうかの自信がなくなり、期待度が下がってっしまいます。

今やっている方法に絶対の自信を持ち続けることができる人は珍しいです。
自信があったりなかったり迷いながら続けているは多くいます。

期待度は、行動の開始時期あるい中頃に落ちるケースがほとんどです。
思ったより進まない、最初に学んだことが記憶できていない、などが積み重なって徐々に低下していきます。

低下しないようにさせるために、
常に成長を自覚するようお勧めしています。

日記でもアプリでも何でも良いのですが、毎日の努力を形にすることで自信を保つことができます。

「●月▲日 ○ページ進んだ、これで8日間連続!すごい!」
このような形で残すとこのときの感情も一緒に思い出すことができるので効果的です。

2. 道具性について

モチベーション = 期待度 × 【道具性】 × 誘意性

道具性はどれだけ有用か、で決定されます。
簡単に言うと、一石二鳥であれば道具性は上昇します。

「この資格をとっておくと昇給にも使えるけれど、副業にも使える」
「これができるようになれば社内で自慢できる、そしてモテる!」

別の目的達成にも応用できるような事柄であれば、道具性は上昇します。

他に何か役に立たないか、と探す(ゴールを設定する)ことが大切です。


3. 誘意性について

モチベーション = 期待度 × 道具性 × 【誘意性】

誘意性は目的が自分にとって魅力的であれば上昇します。

2の道具性でみた「昇給」「副業」「自慢」「モテる」という各項目への思いの強さは個人で異なります。
その思いの強さが誘意性を上昇させます。

誘意性は、私の経験上、本能的欲求に近ければ近いほど上がりやすいと思われます。

上の例で言えば「モテたい!」というのは本能的な欲求に近いため、誘意性を上昇させることにつながりやすく、
逆に「社会のため」という漠然としたものは、自分への利益に遠いため長期にわたって誘意性を上昇させることは困難です。

このように誘意性はとても主観的で感情と結びつきやすく、自分の利益に遠いものは時間経過で衰えやすいものです。

しかし、すべての事柄を本能的欲求に結びつけることはできませんので、常に最初の頃の感情を思い出せるようにする工夫が大切です。

-行きたいお店があるけれど少し高いなぁ
-資格取って給与が上がったら行こうかな
-そのときのためにお店のサイトをお気に入りに追加しとこう
(後日)
-(お気に入りを見たときにお店が目に入る)さあ、勉強しようか

このように自然とスイッチが入るような経験はありませんか。

受験生が志望校の写真を部屋に貼って頑張る、というのに近いものがあります。

毎日目的を読み上げる
写真を眺める
目的を達成した自分を想像する

などどこかで聞いたことがあるモチベーションテクニックはこれなのかな、と思っています。

4. まとめ

モチベーション = 【期待度】  × 【道具性】 × 【誘意性】

【期待度】:「今やっていることが正しい」と思う気持ちで上昇する

【道具性】:道具性は一石二鳥であれば上昇する

【誘意性】:目的が自分にとって魅力的であれば上昇する

以上、簡単にですがまとめてみました。

この分野はコーチングにも活かされているのですが、個人差が大きい分野でもあります。モチベーションは生き物で常に変化します。それとどうやって付き合っていくのか、また機会があれば記事にしたいと思います。


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