素朴にはセールスが難しそうな商品を膨大に売った広告
これが欠けると売上が大きく下がってしまう要素。
それは順に「市場>オファー>コピー」だと言われています。
つまり、そもそも需要の無い市場であれば、
・どんなに魅力的なオファー
・どんなに協力なコピー
を備えていても売れないと考えられます。
例として、砂漠で砂を売ることが難しそうなのは、容易に想像できるでしょう。
どんなに魅力的なオファー、強いコピーを並べても、その辺で拾える砂をお金を出してまで買いたいと思わせるのは容易ではありません。
したがって、通常は需要の無さそうな商品は手掛けない方が良いと考えられます。
ですが、素朴には需要がほぼ無さそうな商品にも関わらず、膨大に売り上げたコピーが存在します。
この記事では、そんな難易度の高いセールスをやってのけた巧妙なセールスレターの邦訳と、その私なりの分析を載せています。
分析では、一文一文、レターを書いたコピーライターが
・なぜその文を書いたのか?
・なぜその単語を使ったのか?
・なぜその順番で語ったのか?
・他にも語り得ることは色々考えられるが、なぜそれらは書かなかったのか?
などを考えています。
したがって、この分析に書かれている考え方を応用すると、売れるレターを書くコツが掴めるでしょう。
コピーライティングの書籍を何冊も読んでみたけど、まだイマイチ売れるレターが書けないという方は、書籍で学んだ「原理」が実際に使用されている利用例を見ることになります。
その為、使い方の感覚が掴め、自力で売れるレターを書けるようになるかもしれません。
あるいは、「コピーライティングは配慮からできている」という私の持論を採用するならば、ビジネスに限らず、普段のコミュニケーションにも応用できることになります。
(実際、個人的な話ですが、私は売れたレターの分析から得た配慮の仕方を異性とのやりとりに応用し、結果も出しました。)
なお、これらの分析は、ロバート・コリアーが彼の本の中で提唱している6フレームを私なりに解釈した枠組みに基づいて行っています。
その過程では、世界的コピーライター達が書いたコピーライティングの本にも書かれていないような「原理」も発見しています。
(私流の6フレームにはこれらの「原理」も反映されており、私のコピーライティング理論が深まるにしたがって修正を加えています。
そしてもちろん、このフレームワークを、私はレターの執筆の際にも利用しています。)
私がこのような「原理」の発見ができるのは、本業では理論物理学者をしており、分析的に観察する訓練を積んでいるからです。
また、そうして培った研究方法を応用して、私は独自に言葉の研究を行なっており、普段から1つ1つの言葉が相手に与える影響を観察・研究しているからです。
なお、私は普段は元の英語のレターを分析していますので、ここに書いた分析も英語のレターの分析です。
したがって、英語が得意でしたら、元の英語のレター(リンクは以下に貼っています)と見比べながらこの記事を読むことを強くお勧めします。
英語が得意でなくとも、この記事を読めば、コピーライターが配慮していたこと(の中で私がこのレターを分析した際に読み取れたもの)は理解できるようになっているはずです。
では、YRが、一語一語に何重もの意図を込めた、芸術的レターをお楽しみください。
私は現役の理論物理学者として研究者を行なっています。ただ、アカデミアの世界は経済的に厳しく、優秀でも諦めてしまう学生さんが多くいます。私は将来的に彼らに自力で稼ぐ力を付けてもらえる会社・奨学金の設立を目指しています。サポートはその為の資金に活用させて頂きます。