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幸せの価値観

バンド練習のリハーサルが終わり、スタジオの扉を開けて外に出てみると何とも神々しい月が見えました。今、どれだけの人がこの月を眺めているのか、そして、何を考えているのかと思いをめぐらしました。

誰でも見られるこの月は、人の環境や感情によって見え方が違ってくるのだろうと思うと、今自分がいる現状の幸せを感じます。

決して大金持ちではないし、注目されてもいない、ごく平凡な人間ですが、同じ時間を共有できる家族や仲間がいることが何より幸せです。

今回は、僕にとっての幸せの価値観についてお話しします。

1.スペインでの滞在生活で得た実感

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仕事の関係で、2年間スペインのマドリードで暮らしたことがあります。

言葉も文化も習慣も、日本とは若干異なる中で、よく一人で生きられたなと思いました。

「せっかくスペインに来たんだから、いろんなところに行ってみよう。」

そう思って、自動車に乗って、カーナビを頼りにいろいろなところに行きました。世界遺産や有名な建築物、美術館、ご当地ワインセラー、もちろんお店も。

しかし、どこに行っても、なぜか心が晴れないのです。

なぜだろうか。これだけ、日本人にうらやましがられるであろう場所に実際に行っても、どこか満足していない自分に気がついたのです。

やっぱり一人だと、つまんないなあ。

これが僕の本音でした。どんなに有名なものを見ても、それを共感できる人がいなかったのが原因でした。

人は、誰かと共感したい生き物なのです。

2.バンド活動で得た共感

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バンド活動ではバンドメンバーと苦楽をともにします。

ライブで得た高揚感やお客さんからもらった有り難い言葉、失敗して悔しかったこと、一曲一曲を完成度を高めて練習している時間、ファミレスでの反省会などなど、感情や場面を共感できる仲間がいます。

損得なしに、一緒に目標に向かう仲間たちがいます。

こうした仲間との共感を重ねていく中で、絆が深まっていきます。

一人で活動している方もいますが、僕はやぱりバンドが自分にとって最高に楽しい場です。

時間を共有し、共感できる仲間がいること。

これが幸せなことだと僕は実感しています。

3.SNSのフォロワー数が多いことは幸せか

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共感、同じ時間の共有と言えば、SNSの世界もその一つかもしれません。

僕もSNSをやっていますが、インターネットを検索すると、「フォロワーの増やし方」なんていうサイトがかなりあります。

フォロワーが増えることによって、自分が認められているという気になりますし、誰かとつながっている感覚がたまらなく面白いと感じることは確かです。

フォロワーを増やし続ければ、ビジネスチャンスも広がるし、バンドであれば認知されて、動画やライブへの動員につながる可能性も高まります。

僕も、できるならフォロワーを増やし、自分の音楽を発信できたらいいと思っています。

マスコミでは、こうしたフォロワー数を人気指数として紹介します。

そのせいか分かりませんが、フォロワーがなかなか増えないことで、自分を無価値な人間に思いこむ人も少なくありません。

でも、本当にそうなのでしょうか。

最近、自殺する芸能人の悲しいニュースを耳にします。そして「知名度も人気も抜群なのになぜ自殺しなければならなかったのか」というコメントを見かけます。

でもこの考え方は、「幸せ=知名度、人気」と考えている前提でしょう。

すべての人がそのようにとらえているわけでは、もちろんありませんが、ネット社会では、やりようによっては、有名になれるチャンスが身近にあることをふまえれば、「有名になりたい」と思う欲求が出てきてもおかしくはありません。

その欲求を満たしていることが幸せなのだと思っても不思議ではありません。

でも、SNSのフォロワーが相当な数を得ている人だったとしても、自殺を止める抑止力にはならなかったのです。

その人にとって心の支えとなる「真のフォロワー」は、もしかしたら、もっと別の場所にいたのかもしれません。

自分にとって最高のフォロワーが近くに一人でもいること。

その人は、いつでも自分の支えとなって、必要であれば会って語り合える存在であること。

それは、家族であり、友人であり、近所の人であり、会社の同僚であり・・・。そんな人がいれば、絶対に幸せだと思うのです。


まとめ

僕にとっての幸せの価値観

① 同じ時間を共有し、共感できる人がいること。

② 自分にとって身近で、支えてくれる存在が一人でもいること。

以前のバンド「dredkingz」 のMVです。ライブでは、必ずこの曲を演奏します。お客さんとのコール&レスポンスもあり、一緒に盛り上がれる自信作です。尚、この曲は、現バンド「Ground Level」でも演奏する予定です。同じ時間を共有できる仲間たちがいたことに感謝です。ライブハウスで、もしかしたら、あなたにお会いできるかも・・(^o^)







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