ワクチン接種と心不全:中山美穂さんの突然死を考える
はじめに
新型コロナウイルス(COVID-19)に対するワクチン接種が騒がれる中、一部のメディアで心不全や心筋炎などの心臓疾患との関連性が注目されています。
特に、今回の俳優である中山美穂さんの突然死は、心不全やヒートショックのリスクについて改めて考えさせられました。
それにしても死因が、”不慮の事故”とはすべての国民が釈然としない想いになったのではないでしょうか。
今回、中山美穂さんの突然死を手がかりに、54歳という年齢における突然死の割合、ヒートショックや心不全のリスク、そしてワクチン接種との関連性について科学的データを基に分析します。
心不全とその背景
心不全とは、心臓が十分な血液を全身に送り出せなくなる状態を指します。急性心不全は突然死につながることもあり、慢性心不全は生活の質を大きく損ないます。54歳という中年期は、心血管系の健康に特に注意が必要な時期です。
54歳の突然死の割合
統計データ
厚生労働省の報告によれば、日本における50代の突然死の原因の約50%が心臓関連疾患(心不全、心筋梗塞、不整脈)によるものとされています。年間の死亡率は50代で約0.6%。突然死はこの中で15~20%を占めています。
性別の差
男性は女性に比べて突然死のリスクが高いものの、女性では閉経後のホルモン変化が心血管疾患リスクを高める要因となっています。
ヒートショックと心不全
ヒートショックは急激な温度変化が体に与える影響を指し、特に冬季における入浴中に心不全や脳卒中を引き起こすリスクが高いとされています。
2006年のデータでは年間14000人以上が亡くなっており、交通事故の2倍の数になります。
特に冬場の入浴では急激な温度変化で血圧が一気に低下することで意識を消失することがあります、12月5日の東京の最低気温は5度であったため、ヒートショックを起こす可能性は否定できません。
ヒートショックのメカニズム
急激な血圧変化
冷えた浴室から暖かい湯船への移動時、血管が急激に拡張・収縮し、血圧が変動します。心臓への負担
血圧変動により心臓への負荷が増大し、不整脈や心筋梗塞を引き起こす可能性があります。特に危険な状況
高血圧や糖尿病などの基礎疾患がある場合、リスクがさらに増加します。さらに飲酒後では血管が拡張しているためさらにリスクが上がるのです。
年齢別リスク
50代
ヒートショックによる突然死のリスクは、50代で年間10万人あたり約5件とされています。中山美穂さんの年齢でヒートショックを起こすことはかなりレアだとわかります。高齢者(65歳以上)
リスクは50代の約3倍に増加します。
ワクチン接種と心不全の関連性
mRNAワクチン接種後の心筋炎と心不全
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