分離する英雄

高校生

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好かれる先生

好かれる先生と嫌われる先生がいる。 一生懸命な先生は暑苦しいし、授業する気がないと下手だとか文句を言われる。(授業聞いてない生徒に限って文句言う) 評判のいい先生は大体、授業には熱意もそこそこあって、生徒にはほとほと無関心な人だと思う。 生徒からしたら気楽でやりやすいから。 それが良いことかどうかは別にして。 でも僕が先生だったら、熱意なんてせいぜい3年ぐらいで冷めてしまうだろう。 頑張っても出世しないんだから。 ほとんどジジイになりかけてるのにも関わらず、生徒指導とかやって

    • 無くて七癖有って四十八癖というけれど、私にも癖がある。 中学生の時からだから、もう5年間ぐらい続く由緒ある(16歳という人生と相対的に考えると)癖だ。 それはわからないことがあるとその場で調べてしまうこと。 と言ってもなんで空は青いのかとかそういうのではなく、主に言葉に関することが多い。 たとえば「切羽詰まる」という言葉。 切羽ってなんだと思うとすぐ調べてしまう(切羽というのは刀の柄?の上の方の部分で、そこが詰まると刀が抜けなくなって大変という意味らしい)。 この

      • テレビもいずれ

        ラジオを聞くという行為は、今では趣味の領域にある。 あくまで高校生にとってはだが。 ラジオの役割はテレビへと移行し、テレビの役割はスマホやパソコンへと移行していると言えるだろう。 テレビを見ることもいずれは趣味になるのだろうか。 少し寂しく、少し楽しみな未来かもしれない。

        • 独立器官(女のいない男たち) 村上春樹

          極限の飢餓で体重も半分になるほどの苦痛に、消えてしまいたいという意思が打ち勝つというのは想像もできないことだ。 これまで戯れに行い、全てが成功してきたことに初めて力を入れ、そして裏切られたというショックは大きい。 彼がそれまで順調な人生を送ってきたからこそ、彼は深く傷ついた。 その深さは相対的なもので、彼でなければ耐えられたのかもしれない。 少なくとも死ぬことはなかったはずだ。 彼のこれからの人生に幕を引いたのは、彼のこれまでの人生だったのだと思う。

        好かれる先生

          イエスタデイ(女のいない男たち) 村上春樹

          「人生とはそんなつるっとした、ひっかかりのない、ここちの良いものであってもええのんか」 贅沢な悩みだと思う。 悩みとまではいかない、ぼんやりとした概念だっただけなのかもしれない。 けれど木樽はそんな思いを捨てきることができず、二年間かあるいはもっと長い時間を費やした早稲田の受験を蹴ってまで、(と言っても努力はしていなかったから、彼の中で大学受験というものがどれほど大きな位置を占めていたかはわからない)デンバーで寿司職人をしているのだろう。 普通に日本で生きていたときの木樽から

          イエスタデイ(女のいない男たち) 村上春樹

          ドライブ・マイ・カー(女のいない男たち) 村上春樹

          私にとって初めての村上春樹の作品だった。 初めてが短編集というのは普通ではないのかもしれないけれど、先入観で村上春樹は理解し難い、不思議な作風だと認識していたからこそ、短い話から読み、自分と合うかどうかを判断しようと思ったからだ。 もしも「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の上巻を買って読んでみてさっぱりわからなかったら、なんだか損した気分になる気がした。 高校生の私には、千数百円は気軽に冒険できる金額ではない。 でも今は、冒険しても良かったのかもしれないと思ってい

          ドライブ・マイ・カー(女のいない男たち) 村上春樹

          はじめに

          これまでの16年間で、たくさんの創作物にふれながら生きてきた。私を作っているのは、これまで関わってきた人達と、これまで関わってきた創作物だと思っている。 高校生になってもうすぐ一年が経つ。 ただ作品にふれるだけでなく、それを見て聞いて読んで考えたことを文章にして誰かに発信していきたいという思いが強くなっていた。 だからこのアカウントを作った。 誰かの為にするというより、私がその作品を見つめ直し、自分の中で整理することを目的としている。 けれどもし誰かが私の文章を読んで、感情を