見出し画像

タチヨミ「コーヒーを飲みながら」㉒

「コーヒーを飲みながら」第1巻 第4章《未来へ》リサイクル


 動物も植物も《分解・再生》の式の中にはまっていて、山も川も海もこの式を遺伝子情報のように持っている。星も最期に爆発して塵になってしまってから再生する。宇宙は?
 もしも人間が《ゴミを残す》の式のまま宇宙へ行ったら宇宙にもゴミができる。《戦争をする》の式を持ったまま宇宙へ行くとスターウォーズを目指してしまう。式は消しゴムで消してもいいけど、《戦争をする》-《戦争をしない》=ゼロの引き算で消してしまってもいいし、もっと括弧の数を増やしたり複雑にしたら或いはゼロ以外の素晴らしい答えが出るかな。それとも引き算ではなく足し算だと、《戦争をする》はマイナスなのでプラスのものとくっつければ良いかもしれない。例えば凹と凸で平らになるように、
《戦争をする》とXで平和になる。
 生き物たちはみんな、手をつないで円になっている。星や地球や卵と同じ形に。人は円から離れてしまって、右から左へ渡せなくてゴミを出す。円に入って並べないのは何故だろう。共存するということは、大きなもの小さなものの共通を見つけ、その線上に立つことではないか。どんどん探してみよう。それでは、細胞と星の共通点は?

 私は今、火星から地球を眺めています。今や人は、乳酸菌を腸に取り込み共生するように《分解・再生》を手に入れ、地球は以前と同じ青く美しい生命の星です。
 火星に来ても私はやっぱり、コーヒーを飲んでいます。チーズケーキを食べながら。コーヒーのゴミは大丈夫、ちゃんと植物と微生物が分解してくれますから火星にゴミはありません。戦争も起こりません。
なぜなら・・・・・。




「コーヒーを飲みながら」第1巻 第4章《未来へ》リサイクル より一部抜粋。
2021年8月に自費出版いたしました。コチラから購入できるようになっています。よろしければ、ご覧ください。

                             星原理沙

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?