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サークルクラッシャー的Kitchen Drinker

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『To be crushed or not to be crushed,that is the question.(クラッシャられるべきか、クラッシャられないべきか、それが問題だ)シンサークルクラッシャー麻紀/佐川恭一』

紅心小掘宗慶匠直筆「大和絵」。
雅やかな香道セット一式。


早起きは3億の徳

「サークルクラッシャー麻紀の朝は早い」。

で、はじまる令和のアングラ的ベストセラーを読んだ。なにがタイヘンだったかというとこの本が紀伊國屋書店(大型店)でも三省堂書店でも売り切れだった!書店のレジでスマホをみせて「これください」というとなんていうか、
ちょっと冷やかに「在庫ありません」と言われる。「取り寄せてください」というと「出版もとにはありますが2週間かかります」とか、ものすごく遠方に在庫があるので自分で問い合わせてくださいとかいわれる。

そんなに売れてるのか!(驚き)

気にしないで代引き(現金着払い)で送ってください、というとなんとかお取り置きしてあとは自分でやってくださいと案内された、なぜ?

ま、いいか。そんで代引きで届いて
一気にキッチンで料理しながら読んだ。

私が習ったフラワーアレンジメントの先生で
英国の主婦はキッチンにお気に入りの本を置いて家事のあいまに読書すると教えてくれたので、すてきな習慣。わたしもやろう!

んで、一気に読んでわたしはよく
男性のほとんどがいつかは官能小説を書きたいと言うの思い出した。書けばいいのに、
書いてみないとはじまらないからといつもすすめるけどなんかそれは大切な夢のように思ってるみたい。わたしがクラウドソーシングで文章を書いてクライアントに売るというとだいたいは目を輝かせて「ええなぁ!」というし、(高学歴で東京6大学なほど!)わたしが書いたものをこの文法はおかしいぞ、とか書評するけどそんなの買ったクライアントが自分で校正するからいいって!といってやる。
これまでほとんど修正するようにいわれたことがなかったし、ごく稀に3000字をこえる長文だと
「少し成形してください」というクライアントはたまにいるけどほとんど手をいれなくてもすぐに払ってくれた。だから文法じたいはクライアントは気にしないので
おもしろいと思ってくれるものを書くだけだといってあげた。

それでも男にとって官能小説、あるいは官能ブログだかコラムを書くのはどうも、かなり高学歴(東京11大学であっても)であっても夢のまた夢らしい。

お香セット
の、ように香をききます。それはまるで
音楽を鑑賞するように。


幾代の友(伽羅)の香

エロティシズムとロマンティシズムを書くのはきっと難しいのだと感じる。
内容がたとえば今どきの主人公の年令を想定してもカオス的な雑なイメージがあって
ほとんどはそれがウケるのだろう。

朝のムードを感じさせるシーンで
インスタントコーヒーとトーストがある。
個人的な問題だけどわたしはインスタントコーヒーは男のものだと思っているからひとりでも飲んだことがない。
前はドリップするコーヒーメーカーを持っていたこともあったけどわりとお手入れがめんどうなのとその日の気分で目分量が違ってくるので濃すぎたり薄すぎたりでこれもあわなかった。落ち着いたのは個包装になったドリップコーヒー。

いつもおなじパーフェクトな香りと味。

そして、今日は朝から香道をやってみた。

職場でタダでもらった消費期限切れの香道セット。いつかは習いたいと思っていたお稽古のひとつですからふたつ返事で

「ありがとうございます、頂いて帰ります!」

六国五味(りっこくごみ)と申します。

「六国(りっこく)」の香木とは
伽羅(きゃら)、羅国(らこく)、真南蛮(まなばん)、真那賀(まなか)、寸門陀羅(すもんだら)、佐曽羅(さそら)の六種で名香あわせを試みる。

「香木三種に命銘をいたしました。
伽羅(幾代の友)
羅国(染衣)
真南蛮(月待空)/紅心小掘宗慶」

 香道については和モダンな習い事の中ではもっとも高貴なお稽古だと読んだことがある。
よく源氏物語などにもでてくる着物に香の匂いをつけるのはこのような香木を炊いて
着物に香りをつけていたようで「お香」については「嗅ぐ」ではなく「きく」という。
今朝はお弁当のシーザーサラダをつくりながら「サークルクラッシャー」を読みつつ、
そして伽羅の香りをキッチンでにほふ。

きのう弁当にシーザーサラダを作って行ったら思いのほかおいしかったのできょうもまた。

「サークルクラッシャーの朝は早い」。
ならば早朝に
朝の香りの定番はドリップコーヒーの香りと
みやびやかな香木で
古来からのエロティシズムとロマンティシズムを感じてみたかった。

mayaya/(Tuesday)

カルト的ベストセラーのようです。