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「クリエイティブライン」を本気で会社の評価指標にしてみた

CREATIVE LINEってなんじゃらホイ

クリエイティブ・ラインというのは、「左ききのエレン」の世界に存在するファッションブランド「アンナ・キシ」で「THE AK LINE」として取り入れられているとされる、まさにそのまま「評価指標」だ。

原作版を貪るように読んだ1年くらい前、「これだ。。。!」と思ってスクショを撮り保存、エクセルに写し取っていた。僕は勝手にこれをクリエイティブ・ラインと名付け、会社の指標としてみた。
内容はこう。

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原作者のかっぴー氏によると、実在するアメリカの広告会社Leo Burnett Worldwide(1935年設立)が執筆したHumanKindという書籍に書かれているもののようだ。

HumanKindに書かれている内容

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10. Changes the world. 世界を変える
9. Changes the way people live. 人々の生活を変える
8. Changes the way people think and feel.
 人々の考え方や感じ方を変える
7. An inspiring idea, beautifully crafted. 美しく細工された感動的なアイデア
6. An intelligent idea. インテリジェントなアイデア
5. I understand the brand’s purpose. ブランドの目的を理解している
4. I don’t know what this brand stands for. このブランドが何を表しているのかわらない。
3. Invisible. 見えない。
2. No idea. わからない。
1. Destructive.  だめだこりゃ。

おそらくブランディング・マーケティングに関する書籍のようで、企業としての努力ポイントは、見た目を整えることでもなく、売ることでもなく、顧客とのコミュニケーションであるといいたいのだろう。つまり企業活動というのは、ブランディング・マーケティングがプロダクトやサービスよりも優先したほうがいいんじゃ?ということと、顧客とのコミュニケーションがなにより一番だぞ、といいたいの、かな?

従業員も、ある意味顧客

売上と原価がもたらす顧客との関係性は当然として、企業活動を構成するものはなにか?と考えたときに、僕はチームのことが真っ先に頭に浮かんだ。そりゃそうだ、売上は僕だけでは産めないので、チームの面々こそが僕にとっては大事な顧客なんでないか。

それじゃあ彼ら彼女らとは、やはりコミュニケーションを取らなければ=「ブランディング・マーケティングを掛けなければ」不誠実という思考回路となったのだ。

でも飲みニケーションは面倒だし…
人によっては(もう大多数かな)不必要とされるものだし…
性別も年代も時代ももう全然違うので、
「腹割って話そう」はだいぶ暴力的だ
と思う。

生まれも育ちも考え方も全く違う身の周りとのコミュニケーションなので、共通言語を用意する必要がある。
僕で言うところの"クリエイティブ" を定義して、詳細の説明を設ければ、実際の評価指標になり得るのでは、と思いついたのがきっかけだった。

で、真剣にこれを会社にインストールしなければマズい…と思ったのは、案として提示があった来年からの評価指標の素案がまたビミョーだったからだ。忘れていたが、今回のこの件はいわゆる「定性評価」のことなのであしからず。

それを要約すると、
・会社のビジョンと社会への影響を定義が不足しているにも関わらず、(誰目線で?)「会社にとって有能」とされる人材を評価する指標だったこと
・フラットな組織化を「だんだん浸透させていく」という中長期計画であっったはずだが、上司が部下を評価するトップダウン的指標だったこと
大きくはこの2点だ。

「人間性が定まっていない法人」を構成する
「人間性がばらついた人材」達による、
「人間性の評価」となっている気がしたので
本気でハラハラしたのだ。言葉にしただけでもカオス。

「じゃあ、能力基準でランク分けしよう」これは順当な流れと捉えていただけるのでは。そもそも、管理職にならないと給料が上がらないシステムも時代遅れなのでなんとかしたかった。

企業は雇用した以上やはり被雇用者の暮らしを継続的に守り、高めていってあげないといけない(と思っている)のだが、そのルートが管理職昇格によるものだけではジェンダーや優先されるべき個人の思考や性格、人生設計にだいぶ悪影響がある。これでは今の時代、全体最適(笑)って感じになってしまう。

もちろん企業と被雇用者にはギブアンドテイクの関係が必要だと思うので、これまで待遇の対価が「会社への忠誠」(とかんじられるもの)であったものから、「能力」や「情報」「影響力」にシフトチェンジしたと思ってもらえれば差し支えない。

評価とクリエイティブラインとの紐付け

さて、いよいよ役職とクリエイティブ・ラインとのリンキングだ。まだまだ中途半端ではあるが、うちの会社の役職はこんな感じだ。記述する上でヒエラルキー式に紹介せざるを得ないのだが、目をつぶっていただきたい。

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・一般・新人
・スーパーバイザー
・チーフ
(ここから影響力対象が「エンドユーザ」から「業界・社会」に変わる)

・マネージャー
・執行役員・役員
・社長

8 SUPER  STAR以上は今の会社では評価できない。「個」の世界とのミクスチャーが達成しないと無理な話であり、10 THE (CREATOR)に関しては、作中の言葉を借りると「レオナルド・ダ・ヴィンチが現代に蘇る」という神クラスの話。

評価者は、誰か。

最後に書きたいのは、トップダウンの評価になりかねないところをどうするか、だ。これは簡単なことで、まずは管理者もこのクリエイティブ・ラインの内容を噛み砕き、把握して、自分なりの目標を、顧客に対して宣言すればいい。

そして評価者は顧客
今回の文脈でいくと「エンドユーザ」であり「メンバー」である。

管理者は自らをその岸に立たせ、ハラハラしながら自己研鑽を重ねればよいだけだ。僕も頑張るぞ。

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