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私立大学入学定員「厳格化の緩和」でどうなる!?

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今回は大学受験情報誌
「Catch&Up」から
私立大学における定員厳格化の緩和について
記事を抜粋しました!
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文部科学省は入学定員の管理基準(厳格化)を、2023年度から緩和する方針を発表。入学定員厳格化により、一般選抜の合格者の絞り込みが続いたことで、難関私立大学を中心に合格のハードルが上がり、混乱が生じていたが、「厳格化の緩和」によって、私立大学に「合格しやすくなる」のだろうか?

私立大学入試に混乱を招いた入学定員の厳格化

文部科学省は、入学定員の管理基準を厳格化することを決定。大学が一般選抜の合格者数を抑制する動きが加速していった。その結果、まず難関私立大学を中心に、以前より「合格しにくい」状況が生じ、競争率(受験倍率)が急上昇。上位の大学から中位、下位の大学へと「合格しにくさ」が拡大した。正規合格者を絞り込んだ大学が、超過率の枠内に達するまで、追加(補欠)合格者を出し続けることになったことも、受験生を混乱させた。

「厳格化の緩和」によって難易度や倍率は変化する?

コロナ禍によって、大都市圏の大学や遠隔地の大学への進学が敬遠され、地元への進学志向が顕著になった。長引くコロナ禍で悪化した経済的な事情から、受験者1人当たりの併願校数も減少し、2022年度入試では多くの私立大学が志望者減に。
 この春まで入試の現場を混乱させた厳格化の施策は、2023年度から見直されることになり、私立大学の入学定員基準は、従来の1学年単位から大学全体の総定員数に変更される。つまり、2023年度入試では過去3年間の定員枠の”空き“が使える大学ほど、これまでよりも正規合格者が出しやすくなる(合格しやすくなる)だろう。超過率の許容基準自体が緩和されたわけではないため、合格者数の絞り込みや追加合格が行われるにしても、これまでのような極端な事態を招くことにはならないはずだ。

入学後、さらにその後を考えて志望校を選び、入試を選ぶ

大学はさまざまな選抜方式によって多様な学生を受け入れている。総合型選抜と学校推薦型選抜による大学入学者は既に5割を超え、私立大学入学者では約6割を占める。受験生は早めに志望校大学が決まり、大学は早期に着実な入学者の確保ができることから、今後も募集枠の拡大は続きそうだ。
 定員厳格化の緩和で2023年度入試の合格者数・入学者数を増やした私立大学は、翌年度以降に調整を行い、より難化する場合もある。毎年、難易度や倍率が大きく変動して、むしろ入試が「読みづらくなる」ことも考えられるのだ。
 

「共通テストの難化」「難関大への積極的な挑戦志向」は2023年度も継続するのか?

・大学共通テスト
2022年度入試の傾向
…科目別平均点は30科目中19科目で前年度よりもダウンし、数学(Ⅰ、Ⅰ・A)、生物、化学、日本史など7科目はセンター試験を通じての最低点になった。
2023年度入試は?
…数学を中心に、難易度や出題量が易化される可能性が高い(少なくとも、数学のこれ以上の難化はない)ものと見られている。

・総合型選抜、学校推薦型選抜
2022年度入試の傾向 
…国公立大学では前年度からの志願者減少傾向が続いた。私立大学では、2020年度まで過熱気味だった総合型・学校推薦型選抜人気が2021年度以降は沈静化。合格者枠拡大、倍率ダウンの傾向が続いた。
2023年度入試は?
…合格者枠拡大、倍率ダウンの傾向は変わらないことが見込まれる。

・私立大学、国公立大学
2022年度入試の傾向
…2021年度に大きく減少した私立大学の志願者数は横ばいだったが、合格者枠拡大、倍率ダウンが続き、追加合格者によって入学定員を調整する大学の増加傾向も続いた。また、首都圏の難関私立大学では志願者数、合格者数が増加し、合格率もやや上昇。共通テストは前年度よりも難化し、平均点が大幅にダウンしたが、安全志向による国公立大学の出願者減にはつながらず、難関国立大学では志願者数が増加し、受験生の積極的な挑戦志向がみられる結果に。

2023年度入試は

少子化による志願者数の減少、合格者の増加による競争の緩和の継続が見込まれ、より積極的な挑戦がしやすい環境に。青山学院大学や上智大学、早稲田大学など首都圏難関私立大学の入試の複雑化が注目される。
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入試の状況は常に変化しています。
最新情報を仕入れた上で判断をすることが
最も大切です。

最後までお読みいただき
ありがとうございました!

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