本当の手作りの米で作った飯は小石が入っている、生きるって大変なこと

生きるって大変なこと、という話。

昔、実家で子供のころに、田舎の親戚からお米が送られてくるのだけど、なぜか小石が入ってて、「ガリッ」と噛んでしまうことが多かった。
「このご飯、小石が入ってるんだけど?」と親に不満を言うと
親は「天然の手作りのお米は小石が入ってて当たり前なんだよ!文句を言うな!」と逆に叱られた。

そういう経験があったので、この時代まで生きていて、コンビニ弁当や牛丼とかの外食で「小石が入ってない飯」というのは「本当に幸せなんだな」と思った。
今でも思ってる。「飯に小石が入ってないよな?」と。

また、小売店の店員のバイトやってて、レジ打ちやってると、「外国人が日本で普通の安いチョコレート買ってる」のを見かける。
不思議に思って、外国人の同僚に「なぜ外国人がわざわざ日本で普通のチョコレート買うんでしょうね?高級なブランドのチョコレートでもないし。だって自分の国だってチョコレートくらい売ってるでしょ?」と聞いてみた。
そうすると、「いや、外国で売ってるチョコレートは、日本で売ってるのとやっぱり何か違いますよ。品質とか。包装とか。すべてが。」と答えられた。

日本できれいな状態でコンビニ弁当とか売られていて、当然ながら「飯に小石が混じってたりしない」というのは、「本当に幸せなこと」なんだと思う。

私は牛丼などの外食チェーンでもバイトで働いたことがあるので、「飯の食べる感触」とか「聖なる場所」みたいにうるさく教育された。

でも、それは人によっては「そこまでこだわるんか?無駄じゃね?」という人もいれば、「いや、これは他人様に食べさせられない飯だよ失格だよ。水加減を見直そう。もったいないけど全部捨てる。」ということもある。

だから、今の日本って「生活が高度すぎて」、対応できない人とか、「働きにくい」という人も出てくるだろうな。と思う。

今の日本って、「インフレ」だけど、石油などのエネルギーの価格が上がる「コスト・プッシュ・インフレ」という特殊な状況なので
「給料はそのままで、人間のスキルの高度化を求められる」という非常にキツい社会なんだと思う。

だからこそ「いや、人間にそのクオリティを要求するのは、もう超人レベルじゃないですか?」みたいな場面も最近はよく見かけたりします。

だから、生きるって大変、と。


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