今の生成AIが「ネット上の情報の学習」に依存してる限り、おそらく破たんする

昔、「AI」というと「学習」ではなく「推論」である、というのが本流だった。
例えば、コンピューターに「何も質問しなくても、勝手に話しかけてくる」が「AI」だというのが理想だった。昔の。

例えばSF映画の「エイリアン」の宇宙船コンピューターや自分で考えるロボットなどのように「自分で意思を持ってる」そして「ロボットが反乱を起こす」というのが黄金パターンの物語だった。

しかし、最近の生成AIは「学習」してそれを「トレパク」「コピペ」して「生成した、AIだ」と言う。
それAI?違うでしょ?と私は思う。

さらに言うと、「ネット上の情報というのは、人間が推敲した文章である」し、「その文章が大衆から人気があるか?」の順位など評価された結果で学習しているので、どうやっても「メジャーなニュースサイトなどから、それ俺のところのサイトからの盗用だろ、コピペだろ」という指摘から逃げられない。

じゃあ生成AIは、そういった「人気のある文章」「人気のある絵」を学習しなければいいじゃないか、ヘタクソな文章や絵を学習すればいいじゃないか?となるけど
そうすると、生成AIの原理である、「その文章や絵が注目すべきで学習すべきか?」というLSI(半導体)の「トリガー」の機能の「否定」になってしまう。
今のAI専用の半導体LSIやGPU、CPUは「学習すべきか判断トリガー」が組み込まれていて、それが大きな特徴になってる。
例えば、「木にリンゴがなっている」と「リンゴは今の季節、大人気である」という文章をAI専用LSIで学習&評価するとき、「リンゴが大人気?それは学習すべき!」というトリガーが半導体LSI内部で発生する。
「かわいい絵」の絵を評価するとき、「人気がある絵なの?それは学習すべき!」というトリガーが半導体LSI内部で発生する。

だから、今の生成AIは「大人気」だし、その「学習すべきか?(人気があるか?)トリガー」を「法規制」されると、「生成AI」のビジネスが成り立たなくなる。

だから、「ネット上の情報を学習」するならば、おそらく生成AIのビジネスは破たんする。

Googleなどのネット検索サービスは、「画像の検索結果」を表示するけど、その画像を「勝手に売りさばいていいですよ」なんて言ってないので、そこが生成AIではビジネス手法として誤解されてると思う。

そもそもこんな生成AIの原理をなんで大学などのアカデミックなセンセイたちは解説しないんですかね。

今の生成AIの半導体LSIは「人気のある物は学習すべきというトリガー(スイッチ)」を機能として持ってるので、例えば「マリオなどの有名で人気のある著作物は学習してはならない、著作権違反だから」なんて法規制されたら、「自己矛盾」になってしまう。

今の生成AIが「オリジナルの公式の絵」ではなく、わざわざダンボウルという海外サイトの「二次創作のパロディ絵(ファンアート)」を学習したのは、「著作権違反を回避しながら、かつ、人気のある有名な絵を学習するには、pixivなどの二次創作パロディの絵が最適解である」という結論なのでしょう、と思う。
たしかに賢いとは思う。ただ、むちゃくちゃ嫌われる行為ですよね。

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