コロナ禍の不合格体験記

「残念ながら不合格です」この文字を何回見ただろうか。大学に入って3ヶ月経った今でも悔しさと悲しみが消えない。

高校を推薦入試で合格してしまったため、教員を目指す上でも一般入試の経験をした方がいい。周りが推薦で合格していく中でも、勉強する忍耐力を付けよう。そう思って、私は一般入試の道を選んだ。

吹奏楽部で週7で活動していた私は、運営学年(高2)の仮引退前最後の演奏に向け日々練習に励んでいた。
しかし、新型コロナウィルスが国内でも蔓延し学校は休校。定期演奏会は中止となった。
悔しくて悔しくて、ただ家で悶々と過ごす日々。友達とも会えない生活。
受験に向けての不安な気持ち。記述式、英語民間試験導入延期など散々振り回された上、こんなタイミングで休校なんて。どうすればいいんだ。ずっと不安だった。

でも、ここで挫けたらおしまいだ、この悔しさをバネにしよう。私は新しい目標を見つけることにした。約1年後に控える大学入試だ。もともと、英語教員を目指していたため、英語の教職がとれる大学、イギリス文化に興味があったため、それにあった学部、大学を探していた。そして、カリキュラムも校風も私が求めていたものにぴったり合う大学を見つけた。
ここに行きたい。志望校を確定したのは確か、3年生の4月ごろだったと思う。
絶対第1志望に行って、受験が終わったら部活に戻って定期演奏会をやるんだ。希望を胸にコツコツ努力した。

学校が始まると、私は毎日最終下校時刻まで図書室で残って勉強した。最後の受験日まで1度も休むことなく図書室で勉強した。
7月に地元の塾に入って、英文法、英単語、古典文法を夏に徹底して勉強した。
私の第1志望は、記述式の問題が多かったため、9月からは高校の先生に頼み、国語、日本史の論述対策をしてもらった。また、英作文は和訳問題は塾の先生に添削をお願いした。担任にも何度も進路面談を行ってもらい、多くの先生にお世話になった。周りの友達は推薦でどんどん合格していったが、友達も家族も私を応援してくれた。合格して恩を返したい。結果にしたいと強く思った。勉強していく中でどんどん第1志望への思いは強くなり、その大学に入れる可能性を少しでもあげるために英文系の学部だけではなく国際関係の学部も受けることにした。


どんなに模試の結果が悪くても、めげずに自分の弱点を知って対策していた。一緒に勉強してくれる仲間もいた。

スキマ時間には英単語 ・古文単語・日本史一問一答(スーパーでのレジ待ちや授業までの休み時間)

お風呂では、印刷してジップロックに入れた日本史の穴埋め問題をやって声に出して読んだ。

10月頃から毎週、過去問もやり、週一で先生に添削してもらった。
過去問の正答率もあがっていた。


しかし、私は第1志望に合格できなかった。
共通テストは大コケしてしまって54%程度しか取れなかった。
第1志望受験当日は、お風呂で音読していた範囲が多くでてラッキー!って思って解いていたけど、あれだけ対策していた日本史の論述で、あまりやっていない範囲が出てしまった。後日の得点開示でも日本史と英語が低くなってしまった。
ここでの反省点は
🔸日本史の出る範囲にヤマを張ってしまっていた(特に論述)
🔸江戸時代と古墳時代の知識のつめが甘かった
🔸英語の文法問題、英作文、和訳をバランスよく勉強出来ていなかった
🔸英語を読むスピードが遅かった
                                           の4点になる。
それどころか、その他受けていた大学も全て落ちて、前期は全落ちになってしまった。
絶望だった。あれだけ勉強してきたのに、あれだけ応援してもらってたのに、不安とショックで情緒不安定になって毎日毎日涙が止まらなくなった。夜も不安で辛くてずっと寝れずに涙を流した。

前期全落ちになった反省点を2つあげよう。
🔸第1志望の対策に偏ってしまった(他の受験校は過去問2.3年分しか解かず対策がしきれていなかった)
🔸コロナの状況もありどこのオープンキャンパスにも下見にも行かなかった(当日イメージと違ってビックリしてしまった)

これからの受験生には、第1志望に固執しすぎないこと。オープンキャンパスや下見、見学に必ず行くことを薦めたい。

前期全落ちしたが、ここで止まってはならない。泣きながら大学を調べた。
諦められない第1志望(共通テストが低いため小論文で9割取らないといけない)を受験することを決め、また、志望校にすら入れていない大学を受験した。2校とも、本来学びたい英語教育や文学を勉強できる学科では無かったが、教員免許を取得できる国際関係学科を受験した。

第1志望は英語の小論文と共通テストの得点
もうひとつの大学は英検利用が可能だったため、試験科目は国語だけであった。
日本史の得点が低かったため、数日で対策する科目を減らし、第1志望の小論文対策に時間をかけるためにも国語だけで受験できる大学は日程的にも科目的にもちょうど良かった。

不安とショックから泣きながらではあったが毎日毎日勉強を続けた。小論文はそれまでやっていた国語の論述力があったのでそこまで苦では無かった。また、英文解釈と小論文の講座をスタディサプリで受講した。和訳は塾の先生に添削をお願いした。もうひとつの大学はあまり問題が難しくなかったため、過去問を4年分ほど解いただけだった。また、四字熟語が出題されていたため、受験時間ギリギリまで四字熟語を勉強した。


結果を言うと、第1志望は不合格、もうひとつの受験校は合格🌸だった。しかし、その大学に合格しても何も嬉しくなかった。布団の中で合格発表を見たが何も感じなかった。浪人も迷ったが、教師になるにはどこの大学に行っても大丈夫。教採に受かれば良いし、何を学ぶかが1番大事。その先生の言葉を信じてその大学に進学を決めた。


‎最後に‎𓂃 𓈒𓏸

その後も様々な葛藤があるが、教師になる第1歩としてその大学に通っている。大学入ったら楽しいよって言われたけど、私はそんなことなかった。やっぱり今も第1志望が諦められない。
もうすぐ第1志望の大学のオープンキャンパスに行く。編入について聞いてこようと思う。
コロナ禍で、一般入試を経験して、色んな人に支えてもらって、色んなことを勉強して、感謝の気持ちでいっぱいだ。色んな人のサポートがあるからこそ、今大学に行けている。でも、やっぱり自分の好きな場所で学べるようにしたい。編入、仮面浪人、資格、サークル、部活、ボランティア、バイト、留学、就職、これからも色んなことを経験していくし、学んでいくし、学歴以外にも大切なことがある。
十分分かっているけれど、コロナ禍で活動が制限される中、目指したいのは第1志望の大学に編入することだ。まだまだ、私はやれるし、これまでの反省を活かしてもっと成長できる。


自分の大切にしたいことや優先順位、夢をよく考えてチャレンジしてほしい。コロナ禍でも出来ることはきっとあるはず。

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