手放せないエッセイ本

私の好きな本紹介


エッセイ好きな私が特に好きな作家さんは、星野源さん、オードリーの若林正恭さん。
他にも名だたる作家さんのなかでも、このお二人は何度も何度も本当に何度も読み返す、私の2大エッセイストです。お二人がNetflixで「Light House」という番組が配信されています。お二人の体験や考えを対談しながら進むんですが、その時はあの本のこの部分?と自分のなかでこたえ合わせしているような気持ちで、お二人の本を読み続けて良かった、と思いました。

今回は、その中でも星野源さんの「そして、生活はつづく」を選びました。理由は、圧倒的なリピート読本回数と持ち歩く回数です。

もう、発売されて何年もたちますが
・旅行
・仕事の移動
・受診の待ち時間
・実家に帰った時

とにかく自分のテリトリーを離れたときには、文庫本で持ち歩く鉄板の本です。文庫本なので、けっこう角がボロボロになってきました。それくらい、持ち歩きます。

改めて、なぜだろう?と考えてみて、一番しっくりする答えは「自分のテリトリーに戻る方法」だと思いました。

以前は、どこでも寝れる、なんだったら他人の家のほうが熟睡できる、が強みだった私だけど、だんだん年齢や経験を積んでいくと、緊張度が高く生活していることが増えていることに気づきました。

その中でも、自宅を離れるとさらに緊張度は増えていくことが多いです。
・旅先では道中間違えていないか、時間は間に合うか、忘れ物はないか・・・
・仕事先で、予定が無事に終了するか・・・
・実家は安心?と思いきや、両親の体調を気にしたり、反対に私の生活が落ち着いているかあれこれ質問攻めにあい、それをどうこなすか頭がいっぱいになり・・・

気が抜けない!

そんな時に、少しでも時間が空いたら本を読んで、自然と自分の時間を取り戻すように行動しているんだなーと思います。

特にこのエッセイで好き話が、星野源さんと星野源さんのお母さんとのやりとり。

いろいろな媒体で星野さんが、長い間塞ぎがちに学生生活をおくられていることはおっしゃっていますが、そんな生活にお母さんのチャーミングな面と母親心で塞ぎがちな時間に非日常の刺激を与えてくれることが書かれている回です。
・お風呂のときは、誘拐される設定。
・スーパーに買い物に行くときは、お母さんは宇宙人の設定
・星野さんの友人には、お母さんは美人の設定。

いやー、お母さんその発想はないです!しかも、毎回振り回される、幼少期の星野さん。
読みながらクスッとして心の緊張がほぐれる時間になります。


この本が発売された当初、星野さんがこんなに日本中に名が知れて、紅白に出て、番組ももつようになるなんて、当時は思ってもいませんでした。
きっと、そう思っていたのは他のファンの方も多いのでは…(私だけだったら、失礼しました)
だからこそ?今でも読み返して、有名になっても星野さんの根本は変わらない気がしてしまいます。手放すことのない、大切な1冊です。

他の書籍、「よみがえる変態」は脳出血による2度の手術から復活された際の本ですね。これもまた、グッときます。創作をし続ける苦労から、まさかの闘病記。時々、弱い気持ちも文章に表れているのですが、それは本当にほんの少しで。何度も読んでいると気づくけど、文章のほとんどを前向きに笑える表現に昇華するところが、星野さんらしいなと思うのです。

あと、星野さんの初期に出されたCDに初回限定でついてくるDVDの面白さ・・・
また別の機会に私の「好き」と綴っていこうとおもいます。



#わたしの本棚


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