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解剖日記❶

解剖学実習が始まっておよそ一か月。解剖学がある日は他の科目は無く、丸一日かけて解剖の授業と人体解剖をする。朝の9時から夕方の6時半までやるので、終わった時には体は疲れ果てている。そして、お腹がすく。解剖をした後は肉が食べられないと思われがちだが、僕はそんなことはなかった。(ステーキを食べるときと同じ作業をするからなのか)
 解剖をするときは、まず皮膚を剥がすところから始める。メスで軽く切り込みを入れた後、筋膜と皮膚の間を剥がしていく。この時、多くのご献体からはスクランブルエッグのような脂肪組織があるが、僕たちの班のご献体は痩せていたので、脂肪組織がほとんど無かった。皮膚を剥がすと、筋膜に覆われた筋肉が見える。一見、外から骨と皮しか見えない人でもちゃんと筋肉が観察できることに驚いた。
 解剖をやっていて特に面白かったのが、腕神経叢だ。腕神経叢とは、首から腕にかけて伸びる神経のことを指している。大きな神経として尺骨神経、正中神経、筋皮神経、橈骨神経、腋窩神経の5本があり(何も調べずにかけたよ( *´艸`))前方に尺骨神経、正中神経、筋皮神経、後方に橈骨神経、腋窩神経が通っている。驚くべきことにこれらの神経は僕でもわかるくらいにはっきり見える。人の神経をみるのはこれが初めてだった。(逆に普段から見てたら怖いが。笑)
 最近、解剖実習のテストもやった。問題の出題には僕たちが解剖したご献体も使われ、あらかじめ先生たちが印をつけた部分を一問ずつ解答していくのだ。全部で46問。解答用紙には日本語を書く部分と英語を書く部分があり、英語はそのままボーナスとして加算される。(^^♪ 今回は判別するのが難しい腕の筋肉ばかり出題されたがなんとか100点を超えることが出来た。
 ついに明日からは臓器に入っていく。これからも解剖について書いていきたいと思う。

追伸(サムネはスクランブルエッグであり脂肪組織ではないです)

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