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球団News!2023.5.1号/第94回都市対抗野球大会一次予選①第一代表トーナメント一回戦 vs新海屋
ファン代表としてこのnoteを書かせていただくようになって約3年、いま私は、球団広報を任されている。
そのご縁と一応高校大学とマネージャーを経験していることから(35年も前のことだが)、なんとこの都市対抗予選はマネージャー代行でチームの宮崎遠征に帯同することになった。
そもそもいちファンである私としては、選手たちと寝食を共にできるという鼻血もののポジションを享受したわけだ。
という経緯で、新体制になって初の都市対抗野球大会一次予選を、誰よりも間近で一球ももらさず見てきた私のレポートを、よろしければお読みください。
野球は人数じゃない
「おいどんカップ」で強豪と何度も対戦したためそんな気はしないが、この試合が今季初の公式戦。
「新体制になって初めて」。
このフレーズを昨年9月から頻繁に使っているわけだが、本番はこの都市対抗予選からなのだ。全てはここまでの布石。
全員揃っても20人という戦力。
この人数で、3日間で多ければ4試合を戦わねばならない。
ただ球団ヒストリーのほうで現在執筆中の2012年ごろは、まさに今と同じような人数だった。当時の戦績については別記事で執筆する予定なので読んでいただきたいのだが、つまり野球は人数じゃない。多いから強いというわけでは決してないことが、2012年の鹿児島ドリームウェーブからは伝わってくる。
私自身、ちょうどその時期の取材を進めていたところなので、なおのこと現在の20人のチームでもイケるんじゃないかと感じていた。
初戦 vs新海屋
初戦は2023年4月22日土曜日の第二試合、宮崎アイビースタジアム。抜けるような青空が爽やかな野球日和だった。
対戦相手の新海屋さんはまだ創部3年ほど。
とはいえ企業チームであり、練習量はドリームウェーブとは比べ物にならないだろう。
しかし選手たちはふだん通り。球団代表國本さんが「明るいですね。試合前の悲壮感ってないんだなぁ。それが彼ららしさなのかもですね」と監督に話していたのが印象深い。
前週のオープン戦が雨で流れ、ドリームウェーブとしてはいまひとつ試合勘が戻らないままのプレーボール。
立ち上がり、先発の #13 肝付 大昌 選手[重信通信工業㈱]の制球が定まらず…というかなかなかの乱調。フォアボールを連発、エラーや長打もあり4点を献上してしまった。
練習量で及ばないにしても、勝てない相手ではない。
昨冬を超え一回り逞しくなったはずの選手たちはそう考え、意気揚々と乗りこんできたと思う。
それだけにベンチは沈んだ。だんだんと声が出なくなる。
はっきりとチーム全体の雰囲気が変わっていったのは、スタンドでスコアをつけている私にもわかった。
初回の失点はもちろんだが、打っても散発4安打。ランナーが出ても盗塁失敗で、2塁を踏んだのは一度だけ。
結局一度もドリームウェーブらしさを出せないまま、7回コールドでの敗退。第二代表決定トーナメント、つまり敗者復活戦へ回ることになった。
鹿DW | 0 0 0 0 0 0 0 | 0
新海屋 | 4 0 0 0 0 3 X | 7x (7回コールド)
簡単にではもちろんないが、勝てない試合ではないと思っていたので、コールド負けには正直驚いた。首脳陣にも選手にも、どんな顔で会えばいいのかな…そんな戸惑いがあった。
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