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最強のコーチは『モモ』かもしれない。

いつも時間がない、と感じる人はいませんか。人生について、キャリアについて考えたいのに、日々の細々とした業務や雑務に追われ、大事なことほどちゃんと向き合えないあなたへ。実はひと昔の私も、まさに時間泥棒に時間を奪われていた一人でした。ぜひそんなあたたに、今回私が『モモ』を読んで感じたことをシェアしたいと思います。

コーチ養成講座ZaPASS3期生の私は、今コーチ目線であらためて『モモ』を読み返しています。あらためて読み返す『モモ』には様々な発見が溢れていました。

モモは、ただ黙って話を聴きます。例えば、二人の男が喧嘩している状況では、ただのどちらの立場にも立たず、その真ん中に立ち、ただじっと耳を澄ませて聴いていました。気の利いた意見を述べるわけでもありません。しかし、そのうち話をしている二人は自分たちがどんなちっぽけなことで言い争いをしていたかということに自然と気付き、勝手に和解していきます。

また別の悩みを持った人がきた時も、モモはただその黒い瞳でじっくりと話を聴いていきます。モモは特別な判断力や魔法が使えるわけではありません。ただ、じっくり相手の目を見て話を聞いてあげているだけ。しかし、そうした穏やかな時間の中で、話し手は自分で自分自身や悩みと対峙することができ、そのうち自分で解決策を見つけ出していてゆきます。

そしてモモは、人の創造力を引き出す存在でもあります。例えば、親友のジジはモモには話を聞いてもらえる時に、創造力が引き出されていました。それは、モモが相手を心から信頼して、想像力を持って話を聴いているからだと思います。その想像が呼び水になって、ジジの創造力はカタチになったのです。

そしてモモは世間の常識に意を唱えることも厭いません。時間泥棒が、完璧なおもちゃで吊ろうとしても、その巧妙な嘘に気づくのです。今、私たちはまさに、時間貯蓄銀行があるかのような幻想を与えられ、時間泥棒に巧妙に時間を奪われているのかもしれません。例えば現代の時間泥棒は、スマホの中にいる。毎秒ごとに流れていくつぶやき。矢継ぎ早に語りかえるYouTuberの声。溢れかえる情報の渦と反対に、現代は聞き手が現代には圧倒的に足りていません。

こうして『モモ』をあらためて読み終えると、私が目指すコーチ像であるクリエイティブ・コーチとしてのあり方に重なりました。相手の可能性や創造力を引き出すこと。時に常識に意を唱えること。相手の可能性を信じ抜き、奇跡を起こすこと。それはただひたすらに傾聴で相手の想いを引き出し、時に勇敢に時間泥棒と戦ったモモのような存在でもあります。


「モモに話を聞いてもらいなよ」

これは物語の序盤に、挨拶のように交わされる言葉でした。

「つっつーに話を聞いてもらいなよ」

私もいつかそんな風に言ってもらえるようなクリエイティブ・コーチになりたいと思う今日この頃です。


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