夢かんてん

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還暦になって分かった その43

ごく最近還暦の誕生日を迎えた同級生から問われた。 「還暦になって、何か変わった? 私、何も変わらないんだけど」と。 「そうだねぇ・・・還暦になった瞬間は感じなかったけど、 徐々にジワジワと来るよ」 〇アンケート用紙の「50代」「60代」というくくり。  還暦になったら「60代」に〇をつけることになり。 〇映画館。「60代からシニア割引」になり。 〇JR「ジパング倶楽部」の対象になり。 〇年金に関する確認のために「年金事務所」に足を運び。 〇周囲の同級生が「定年に関

    • 還暦になって分かった その42

      「あきらめの美徳」に気が付いた。 「自分のお皿に盛られた食事は全部食べなきゃいけません」って言われたね。昔々のあの日。残したら「もったいない」って怒られて。 いやいや、全部食べなくてもいいよ。残してもいいよ。完食をあきらめても 全然いいよ。腹八分でいいよ。 自分と話せばいいのさ。 これは「あきらめ」じゃない。 「鉄棒にぶるさがりなさい」って言われたね。昔々のあの日。ケンスイできるかな?って言われて。 いやいや、無理だよ。腕だけに全身の体重がかかり、手の平に鉄の棒だけが握ら

      • 還暦になって分かった その41

        「旅」って想像以上に「年齢チャレンジ大作戦」。 まず、自分で計画を立てられるかどうか。目的地までの移動手段。電車や飛行機の時間、値段。とってもたくさん考えて 調べることが多くて。 ひと昔前みたいに「本を開いてにらめっこ」よりは便利になっているけど。とにかくこれが一つ目の関門。 次は「宿泊先」の決定。こちらもネットでポチポチやれるけど・・・ちょっと不安になって「確認電話」をしちゃったりして。これは、あるある、だよね? そうそう、到着駅から宿泊先までどうやって行くのか?この

        • 還暦になって分かった その40

          嘘をついたことない人は絶対にいないと思う、私は。 その嘘はちっちゃい物から普通のもの。 大きい奴や どでかい物。 この前、買い物のお釣りが多かった。このままもらっておこうかなーって思ったけど、気になるから返しに行った。 「こんな事をしてくれる人は、めったにいない」と言われた。嘘をつかないと気分はいいね。 「私、病気じゃないよね?質の悪い癌とかじゃないよね?」って言われた。 「違うに決まっているじゃん」って答えた。病気だった。嘘だった。でも、嘘をついてよかったと思っている。

        還暦になって分かった その43

          還暦になって分かった その39

          夜見る夢の話題って・・・老若男女問わずに許される気がして。 「昨日の夢に 死んだ母がでてきたよ」とか 「タレントのAが出てきたー」とか。 赤ちゃんが見る「夢の話の内容」は聞いたことないけど、還暦までくると意外と出演者が多い。 時には中学時代とか高校時代の友達、先生なんかが「突然出演」することもある。しかも「当時の顔」で。 40年も過ぎているのにみんな若くていいなぁ、と思いながらも 「なんで夕べ現れた?」って不思議になるけど・・・ ほかにも「コンビニのおにいちゃん」とか「駅

          還暦になって分かった その39

          還暦になって分かった その38

          スマホでポチポチやれば、男性と女性が出会える時代か、今は。プロフィールも顔写真も…年収やら性格まで分かるなんて。まあ、昔の「お見合い」のようなものか、と。あの頃は親戚のおばちゃんと親が、身上書のやりとりをしたからね。 でも・・・なんだかスマホのポチポチで会うって、怖い気がしたんだけど。でもでも、思い出した。大学時代の学校祭。ベニヤ板に貼りだされていた紙に書かれていたのは「合コンしませんか?」 学部名や人数が書かれていて、もちろん電話番号も。携帯電話なんて無い時代だから、誰

          還暦になって分かった その38

          還暦になって分かった その37

          「回転寿司」 久しぶりに行ってきました 何年ぶり?懐かしい!あんな事件や、こんな事があったのは聞いていたけど。やっぱりいいねぇ「回転寿司」 外が暑くても寒くても 一歩踏み入れた店内には活気があるよ。 酢飯の香りを含んだ空気の中で鉢巻をキリっとしめた店員さんの動きを見ると、なんだか元気になるね。 さて、最初は「ウニ」から・・・・まてまて。この前の人間ドックでコレステロール値が高くなっていたから、ちょっと遠慮して・・・じゃあ「イクラ」もだめじゃん。光り輝く赤い粒が食べたいけ

          還暦になって分かった その37

          還暦になって分かった その36

          「60代って楽しいわよ」って誰かが言ってた。あの人は、70代になって振り返ってみたら、60代が楽しかったんだな。じゃあ70代がきついのか?確かに、年齢の分だけあちこち不具合が生じ、それを受け入れるのには時間が必要だろうし。その時間も止まらないだろうし。 「70代って楽しいわよ」って言う人もいる。あの人は70代になったら、何かが吹っ切れたのか?ひきずる苦しみが遠くなって、楽しくなったのか? 不具合がおこっても痛みを感じなくなった?それとも頼るものができたのか? 「80代は楽

          還暦になって分かった その36

          還暦になって分かった その35

          「拒否」 孫の写真の上に「敬老の日 いつもありがとう」と書かれたメールが送られてきた。 え!敬老の日に  自分が対象なの? 確かに敬老の日は、60才以上が対象で無料になっている施設があるそうだから・・・ 「還暦」は敬老の日は対象なのか・・・・ びっくりした~ 納得できないけど・・・ 以前、今は亡き高齢の親たちが、最後まで言っていた。 「敬老の日は祝ってくれなくていいからね」と。 なるほど、やっと納得した。 長く生きていることを祝ってもらうことに、納得ができなかったん

          還暦になって分かった その35

          還暦になって分かった その34

          「他人の不幸は蜜の味」 人の不幸を蜜の味にするなんて 「なんてひどい人だ」 「なんてひどい事だ」と思っていた。 しかし、ここまで来たらなんだか分かってきた。 「救ってくれるのは 蜜の味」 今日の自分は体調が悪い。ふらふらする。めまいが止まらない。頭痛も来てる。 薬を増量。薬を増量。 あーやだやだ・・・ そんな時に友人からメールが来た。 「今から手術なんだよ」って。 別の友人からLINEがきた。 「今から親の介護の相談なんだよ」って。 あれれ?私の不調はどこいった?

          還暦になって分かった その34

          還暦になって分かった その33

          「我満 の 変化」 「このくらいの怪我なら我慢しなさい」と。 言われた事がある世代は、どこらまで? 「そのくらいの熱なら我慢しなさい」と。 今は何歳くらいまで言われるの? 「これくらいの事 我慢できるでしょ?」と。 これくらいは、どれくらい? そもそも「我慢しなさい」って言葉って・・・・ 今 ある? ない? 子どものころは 「我慢しないでオシッコって言って」って言われたし。 「我慢しないで、嫌なら嫌って言って」って言われたし。 だから 「我慢しないで言おう」 「我慢しな

          還暦になって分かった その33

          還暦になって分かった その32

          「カラダの変化に ココロを合わせる」 とある書物で知った。 「加齢」とは、年月を重ねていくことで赤ちゃんから大人になり高齢に向かうこと。成長し、年もとること、と。 となると整形外科で「これは加齢ですね」と言われる言葉は、30才の人も言われかねないということで。 なるほど。 還暦の立場では、そこまで憤慨することはないわけか。 「老化」とは、加齢によって機能が低下していくこと、と。老化がすすむといずれ最終的に到達するのは、死。 おっと、到達点が見え隠れしちゃうわけだね。そ

          還暦になって分かった その32

          還暦になって分かった その31

          「どれが 当たり前?」 友達の息子さんが就職した。少しだけ働いて、転職した。  今は 当たり前? 知人から「プレゼントを贈らせてもらいました」とハガキが来た。数日後に贈り物が届いた。 このハガキは 当たり前? 娘の友達が発熱して会社を休んだ。予定より長く休んだ。もっともっと休んだ。ついに、3週間以上休んだ。そして会社を辞めた。体調不良じゃないけど辞めた。 これは 当たり前? 5才の子供がスマホでYouTubeを見ている。親が買い物をしている間、ずっと見ている。静

          還暦になって分かった その31

          還暦になって分かった その30

          「スタートは 上151 下88」 今朝の一回目の血圧。 昨日の夕飯の焼きそばが塩辛かったか。味噌汁も食べたから、サラダにドレッシングをかけなくても「151 88」か。 さて、別の事を考えよう。 隣の家のおじいさん、一人暮らしだけど。最近エアコンをつけてないじゃん。窓を開けて扇風機かけて・・・それでこの暑さを乗り越えられる?もしも何かがあったらどうしよう。救急車を呼ぶのは私?っていうか、何かあるかどうかなんて、どうやって分かるの?しょっちゅう覗きにいけ、ってか?それは面

          還暦になって分かった その30

          還暦になって分かった その29

          「長い旅になる」 「旅行に行くぞ!」と計画を始めるのは、2カ月前。 1か月前からSNSで調べ始める、目的地の天気と気温。確実な事なんて分かるはずがないよ、1か月前なんだから。でも、調べて調べて。気になる気になる。 厚手の服を出しては仕舞い。薄手の服を出しては仕舞い。雨の時のための靴を出しては仕舞い。ちょっと良い靴を出しては仕舞い。痛くないか試して歩いて、痛くなったら中敷きを入れ。触りまくるぞ、我が靴を。 トランクをひっぱりだすのは2週間前。そこに投入する小さな袋たち。下

          還暦になって分かった その29

          還暦になって分かった その28

          「大きくなることはあっても   小さくなることはない」 ベランダの鉢に気持ちが悪い虫がいた。 「このくらいの大きさの変な虫だったよ」 親指と人差し指で大きさを示す。2センチくらい。 次の人に言う。 「気持ち悪い虫がいてさ」 親指と人差し指で大きさを示す。3センチくらい。 友達に話す。 「すごくヤバイ虫がいたよ」 示した大きさは5センチくらい。  還暦になると 虫も大きくなってくる。 「イタリアに行ってきた話をしていたら、3人くらいに囲まれちゃってさ」 身振り手振り

          還暦になって分かった その28