赤ちゃんが日記　24

ずり這いができるようになったら、部屋の中に変なものを見つけたよ。白くて四角い皿の上に支柱がそびえ立っていて、その上の方には丸いカゴが付いていて。中にぐるぐる回っている羽根があって。

「扇風機」って言うんだって。すごいよ、下から見るとブンブン迫力があってさ。手を伸ばしてみたら母が飛んできた－「やめてー」って。
その後、カゴにはカバーが付けられた。

部屋の隅まで行ってみたら、キラキラ光るペットボトルがたくさん並んでいて。水が入っているみたいで、転がしたらあっちへこっちへゴロゴロ。追いかけるのも面白いし、水の輪っかが中で踊っているのもかっこいい。少し前まで、1本立っていたのは記憶にあるんだけど。最近増えたね。確か「地震がくるかも」ってニュースから増えた。

そういえば、あのニュースのあとから「風呂の水」を流さなくなったよね。夜の間もずっと溜めたままにしているんだって。なぜかよくわかんないけど。

そうそう。あのニュースのあとに「離乳食パウチ」も増えたぞ。たぶん、あの引き出しにごっそり入っているはず。「店に売ってない」って母がスマホで買っていた。なるほど。赤ちゃんがいる人は補充しといた方がいい、と考えてくれたんだな。ありがたい。

ずり這いのスピードはあがったんだけどさ・・・ひとりで机の下に潜るのは厳しいから。

母よ、たのむ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく