【まとめ】自分起点の価値をつくる、アートシンキング ・ワークショップ
エビです。
10月25(金)のイベントで見学した話を、母と妹に話したところ、興味深々だったので、参加者の声をおまとめしました。
1.なぜアートシンキングは難しいのか。
これは前回催しのあったイベントのメモ。
ファシリテーターが今回のワークショップで講師を務められた若宮和男さんだった。日経COMEMOにキーオピニオンリーダーとして記事を寄稿されている憧れの方だ。
上の画像にあるように、そもそもアートシンキングとは、その名の通りアートワークから己を知るアーティストの視点に立った思考法であり、情動によってひとを突き動かし、その言語はポエティックなものである。
その特性故に、ロジカル思考やデザイン思考と比較すると、情報の伝達効率こそ低いが、可測可能性の高い環境にある両者よりも、熱量と体験の深度が高いため、不確実性の高い環境下では最適解となる。
昨今のビジネスシーンにおいては、いままで価値はないとみなされてきた経営資源に新しい価値を生み出す取り組みが求められていることを背景に、葛藤や情動といった内的動機に重きを置き、ゼロからイチをつくりだすこれはまさに芸術、アートと呼ぶに相応しいだろう。
ここで、アートシンキングが難しいのは、情報の伝達効率が低いからだと仮定する。ではなぜ、伝達効率が低いのだろうか。
それにはまず、今回のこのCOMEMO公式のイベントレポートを読んでほしい。
「工場パラダイム」と「アートパラダイム」の違い。これは、例えば前者がアウトカムの粒度を揃えることを意味していて、後者は粒度を揃えることよりも、多様性が高まる程に存在感を増す差異に価値を見出していると言えるだろう。
転じて、オンラインサロンなど、多様化する企業間のコミュニティ形成において、敢えて会員数などにKPIを置くことなく、論理の正しさよりも感情を大切にしたフラットな関係性を重視し、コミュニティをつくった結果としてうまれた外のものを軸に、一寸先を組んでいく過程にも、それは顕著に現れていると思う。
なぜ情報の伝達効率が低いのか、それは感情を追体験するからだ。その昔、1929年の世界恐慌を背景に原型のできあがった演技理論は、メソッド演技法と呼ばれていて、今回のワークでいうと、レペティションとして、最小単位2人1組のペアになり、互いにパートナーを演じた部分にあたる。
どういうことかというと、パートナーという役柄の内面に注目し、自身の偏愛や欠点などについて、今そう思っているのはなぜなのか、そのときどんなきもちだったかをふたりで紐解いていく。これによってより自然でリアリスティックな表現ができ、自己開示の結果として、心理的安全性が高まる。
例えば、わたしはこのペアワークではじめて「笑顔フェチ」だとパートナーに打ち明けたのですが、脳内麻薬でも出ているのか、その瞳に吸い込まれて時がとまったように、一向に考えがすすまない。
なんで笑顔が好きなの?と聞かれても
「わかんない、きゅんとするから」と微笑んで答える方向性。
「昔から笑顔に強い思い入れがあるとか、幼い頃救われたとか、何かあったの?」という上手なインタビューには、頭がふわふわして
「うーん、なんか初めて好きになったひとも笑顔が好きで好きになったのですよね」と途中まで考えて、続きを託す。
「ひとの似顔絵をかいても、笑顔ばかり描いてしまうんです。」
しっかり見えているのに思うように動けない葛藤と、言葉にできないきもちという初期衝動がやばい。伝わるだろうか、これがアートシンキングなのだろう。なぜ感情の追体験がアーティスティックなのかは、過去につくったものを通して新しく自覚が芽生え、自己認知を育むからだろう。
2.どうすればアートシンキングは易しいのか。
もやもやはだいじな感情なので、noteに書いてみると、易しくなるかなあ〜とかふんわりと思っています。
講師の若宮さんは、実験と反省について、こう振り返りを書かれていました。
「自分」をどれだけさらけ出せる空気にできるか、がポイントでした。
-------弱いところも含めて自分をさらけ出せるってほんとうにすごい、まだまだ私は努力が足りないなあ。自身のコアに近づけば近づくほど、ひとに打ち明けるのって、なんかこわいのです。けど、その反面触れて欲しくもある矛盾からまた葛藤がうまれる。
どうすればいいのかはまだまだ考え中なので、このアートシンキングのシリーズを通して、ご参加されたかたと一緒に、そのヒントになるモヤモヤを見つけていきたいと思いました。
3.アートシンキングワークショップ参加者のお声。
さいごに、参加者のひとの声をご紹介します。
「#アートシンキング」でタグったときに出てきたTweetsのうち、noteでは記事を書かれてなく、各発信者のTweetの中から最も共感のあったものを中心にPICKしています。
1.ワークショップ前日、わくわくを噛みしめていた。
2.はじまる前の胸の高鳴りが伝わってくる文章、すてき。
3.レペティションをしたあとですね^^
4.レスポンス次第でたどり着く場所が変わるのまさにでした。
5.翌日になってじわじわ思う!
6.異色なものに触発される機会から、お子さんへの敬意を感じるつぶやき。
7.わかりやすいなあ。
8.動画撮影クルーのみなさま!
9.翌日のお話もまさにアートシンキングでした。
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