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ちからの2年間

こんにちは!スタッフの加納です。
タイトルを見て読もうと思ってくださった方、ありがとうございます。

何を書こうか考えた時、やはり今この2年間を振り返るべきだと思ったので、経験とそこから得たものを私の中で整理する意味も込めて、ここに書くことにします。

私ごとですが、先日活動報告会をもって2年間所属していた国際協力学生団体KIVOを引退しました。

2年目は10代目代表を務めさせていただきました。

この記事を読んでくれる方の中にも、学生団体に所属していたり、何かの代表、リーダーを努めている方がいるのではないでしょうか?
そんな方々の参考程度にもなれば嬉しいです。


「こんな代表でありたい」「代表はこうあるべきだ」「代表はこうじゃなきゃいけない」

自分はカリスマ性があるわけではないし、キャパは狭いし、自分に自信がない分、そんな理想ばかりがどんどん大きくなっていっていました。
正直自分を代表と認めたことは一回もなかったと思います。
これだけを聞くと、自分にストイック、と思われるかもしれませんが、むしろ反対です。
自分に甘くて、それが嫌で、反省して、でも自分に厳しくできなくて、という繰り返しでした。

数値として結果に出ない役割だからこそ不安になっていたのかもしれません。
ここまで出来たら達成、という指標がありませんでした。

また、私はオンとオフの切り替えが苦手でした。頭の中にはずっとKIVOがありました。
しかしそれが全て行動に移せたわけではなく、とにかく頭の中はやらなきゃいけないことでいっぱいでした。

代表って辛かったんだなって思うかもしれないのですが、そんなことはありません。
団体を背負う立場だからこそ、1つ1つの出来事に多幸感がありました。

例えば、メンバーが団体のために頑張っている姿を見ると、嬉しいを超えて愛おしく思うのです。
ありがとうの一言じゃ足りないくらい、感謝の気持ちでいっぱいになります。
ミーティング中やネパール渡航中もメンバーの姿をカメラに収めることが大好きでした。
その頑張りを形に残す唯一の手段だからです。

例えば、現地ネパールで子どもたちや先生に握手を求められてお礼を言われると、今年この支援の形にしてよかったなと、天にも舞い上がる気持ちになるのです。
それは支援の方針をメンバーと共に0から決めたからかもしれません。

そんな喜びが常に私を奮い立たせてくれました。

代表をやらせてもらったからこそたくさんのことを学ばさせてもらいました。
僭越ながら2つほど、書かせていただきます。

①人は多面体であること

なにも欠点がない完璧な人ってこの世にいないと思うんです。
人は良い面と悪い面を持っている。
しかしそもそもこの良いか悪いかも私の独断と偏見です。
人の一面だけをみてその人を決めつけてはいけなくて、全部を含めて、その人自身です。

ちなみにそう考えたら、満員電車の中の人々に対して不満しかなかったのが、多少の敬意を持てたりしました…。いつもいつもお仕事ご苦労様です。


②言語化の大切さ

言いたいことが相手に伝わらない時は、相手に非があるのではなく自分の伝え方に非があります。

自分の言いたいことを理解してもらえない時、どうして分かってくれないの?と投げやりになってしまうことありませんか?

特に数十人に向けて何か連絡をした時、しっかり聞いて理解してくれる人は恐らく全体の3割くらいじゃないでしょうか。
これはメンバーに非はありません。
逆に私が聞き手だったら一度で全てを理解できないし、興味がなかったら理解しようとも思わないかもしれません。笑

つまり、自分の伝えたいことが1度の説明で複数人に100%伝わることなど不可能なのです。

なぜなら人によってバックグラウンドが違って価値観や考え方、感じ方が異なるから。

伝える側は自分が思うよりずっと丁寧に詳しく様々な視点から言語化する必要があるし、その努力を怠ってはいけないと思うのです。


これらが私の中で固まりつつある考え方です。
団体メンバー間はもちろん、支援先の現地の人とのコミュニケーションにおいても言える2つだと思っています。

学生団体のゴールはお金を生み出すことではありません。
収益を支援先の子どもたち、大人たちのために使い彼らの未来に貢献することが最大のゴールなのです。

人の思いで作り上げられ、人の思いに時に共感し時にぶつかり、なにより暖かい学生団体で活動できたことに感謝します。

この2年間は私にとって宝の2年でした。
感情豊かでそれを表現し合うことができた先輩同期後輩は一生もんの宝です。

ちから!!ありがとう!!
今後のちからの源です。

経験自体に絶対的価値があるのではなく、この考えを次にどう生かすかによって経験の価値が変わってくると思っています。

自分のスキルを団体や会社に飲まれる〈受け身〉ではなく、
自分のスキルを磨きそれを生かせる場所を自分で選ぶ〈食らいつき〉を大切にしながら残りの学生生活を過ごしていきたいです。

私は学生団体とはまた違った国際協力に対する役割を持つ、NPO法人というステージで、ネパールに対してより高度な支援をしていきたいと思っています。


以上が、なんとなく学生団体に入ったものの団体運営と国際協力に興味が出て現在NPO法人に所属してさらなる支援を目指している人間の一例でした。

ここまで辛抱強く読んでくださった方の何かの参考になれば幸いです。
ありがとうございました!

#国際協力 #学生団体 #ネパール #人


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