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#9黒電話全盛期にお金に貧しかった我が家でプッシュ電話を利用していた理由。”隣がヤクザ”という特殊な環境の中で生きるための知恵でした。(貧困幼少期からNPO代表理事までを100日で振り返る)

2000文字超えていて読みにくかったので、1000文字ほど減らしました(笑)サクラダファミリア的おかむ修正。見に来てくださった方が読みやすくて何かしらの発見があればと修正しました。

特殊な環境での母の考え

隣人がまさかのヤクザと分かってから母は色々考えていたようです。
女一人で小さい子供と生きることは多くの精神的負担があったようです。

その中で母は私達の暮らしを守るために、電話はダイヤル時代になぜかプッシュ式でした。今日はその話を・・・
まずスマートフォンの今ではわからない背景の振り返りしましょう♪

今は一人1台のですが、当時はダイヤル式電話が一般でしたが、財布事情が乏しい中でも我が家の電話はプッシュ式でした。

突然ですが…クイズ!
なぜ、貧しい我が家の電話が、プッシュ式だったのでしょうか?

少し、考えてみてください。



答え:110番にかけるのにすぐかけられるようにでした

貧しい我が家で母が、自分達を守るために考えた一策です。

ダイヤル式の電話で110番にかけるには、1と1と0をダイヤルが回るまで待たないといけません。特に最後の「0」は遠いのです・・・

隣が現役のヤクザなので、何かあれば悠長なことはできません。
だからこそ、選択したと。(ちなみにレンタルです)

ーーー
『なんかあったら、110番なんやで。これ押したらな、お巡りさんがすぐきてくれはるからな。ボタンを押してみ?』と練習をしてくれました。

なので、私なりにそもそもお巡りさんって何なんやろ?とか思いながら、
(なんかあったら、1を2回押して、0を押すんやな)と思っていました。
ーーー

お母さん・・・
110番を教えることは大切だけど、
電話のレクチャーより
引越ししてーーーーーっ!!!

ただ、この判断を理解できるようになったときに、生存本能的な知恵だと感動したことを覚えています。環境に知恵を使って過ごしやすくすることの大切さを学びました。

ただし・・有事の時も利用せず
隣人ヤクザが暴れていても110番を利用したことはありません。

利用しない理由は、電話を掛けることによる訪れるかもしれない『報復』を恐れてです。

暴れて発狂しているときは、
(誰か・・誰か・・誰か警察に電話を!警察を呼んでください・・・)
と声を出さず、とにかく祈り続けていました。

暴れた時はもう深夜までも暴れていたので、
時々我が家の壁なぐる?ける?なので、めちゃくちゃ怖いのです。
自分達が電話するとそれが聞こえるのではないかという恐怖もあり・・

ヤクザが帰宅した時は、とにかく静かに過ごす。
息をひそめて生活していました。

環境に思考が麻痺していく

理屈や筋が通らない相手がそばにいることの異常さ。
報復がありえるかもしれない相手に立ち向かえる精神はありませんでした。

「警察よんだらいいねん」とか言われたりしましたが、
警察を呼ぶ事で訪れる幸せよりも、呼んだ事で訪れるかもしれない不幸を考えると行動をすぐ起こせることはありませんでした。

市役所は「差別してはだめだ」近所は警察からかくまった武勇伝を話している。この時点でこの恐怖を共有する出来る人はどこにもおらず、我が家は四面楚歌状態だったのです。

人はどんな状況でも、その暮らしに慣れます。異常であっても、なれます。
これは自分の体験で学んでいることです。

良くも悪くも慣れは怖いと思っています。


自分の世界では、違う世界に気づきにくい

自分の視点だけで判断も、違う視点で見てみると違う世界が見えてくる
これは、私のNPOの「共に育つ共育」の視点になっています。

人生はどの人も自分の視点しかもっていないから、その視点でだけで切り取って判断すると歪む真実がありますよね。

まず知る事を通じて、学べることがあると信じています。

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ささいなことで人生は変わると信じています。
それは、人生の大きな決断の手前にあるキッカケになるのではないかと。節目を思い出すと決断の前には、ささいなキッカケがあったからです。見て下さったあなたの何かのキッカケになればと思って綴っています。
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