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息子は俺の仲間だ!と思えた瞬間

いつもとは違いますが、最近神様が与えてくれた僕自身に起きた証を話してみたいと思います。

僕は今年の3月から今月までの10ヶ月間、育児休暇を取得しました。1月に出産した息子も今はあと少しで11ヶ月目を迎えます。

初めての育児は大変なことが多かったです。何よりも大変だったのが、妻に幾度となく怒られること。あれをしてもこれをしても、全然納得してもらえない、全く評価してもらえないことがとても辛いところでした。多くの子育てする夫婦が通る道なのだと思うのですが、妻の怒りがおさまらずどうすればいいのか途方に暮れていました。

また、僕の父親は一切、子育ても家事もしない人。仕事だけをしてきて過ごしていたこともあって、今の私たち夫婦のように、2人で子育てをして2人で家事育児をするという新しい夫婦の形もなかなか確立できませんでした。わかってはいるものの、子育てを心から喜んでできませんでした。また、僕の育った環境がそうさせているのだと思いますが、僕が小さい頃は両親ともに非常に忙しかったため親に遊んでもらったり一緒にいてもらう時間など本当に少なかったのだと思います。そのせいか、子供を見ても心から可愛いと思えない。そんな状況でした。

そんな中で、でも育児休暇ということもあってできる限り自分ができることをしようと思っていました。また、妻が育児で疲れているだろうから、とどこかへ連れて行ったり妻に対して労りを持とうと必死で考え行動していました。

しかし、妻の怒りは一向に静まりませんでした。いくら僕が頑張ってやれているのかなと思っても、妻にとっては僕は育児をちゃんとやれていない、積極性が足りない、父親としての責任が足りない、出産に対する理解も感謝もない、と厳しい指摘が続き、評価は一向に上がることはありませんでした。

育児休暇が始まって半年経って大きな喧嘩をした時、一度は妻に対する理解度が増しました。育児がどれだけ大変か、単純作業の繰り返しがどれだけ大変なのか、自由な時間を奪われることがどれだけ苦しいのか、そういったことを理解するように促されて沢山の本を読んで理解し、そのことは妻もある程度は評価してくれました。それでもなお、妻の怒りはおさまらず、また妻自身も育児への自信のなさと理想と現実のギャップに苦しんで、僕への怒りはとても大きなものへとなりました。

仕事を休んで、やれることはやっているつもりなのに一向に減らない妻の不満と怒り。考えても考えても、何がだめなのかわからず、途方に暮れ、またその時、激しい喧嘩も立て続けに起きて、正直もう一緒にやっていくのは難しいのかもしれない、とさえ思いました。それはほんの1、2ヶ月ほど前のことです。

しかし、そんな悩みのどん底で、もうどうすればいいのかわからないというお手上げ状態の時に神様はそこから大きくすくい上げてくださいました。

ちょうど1ヶ月ほど前に、僕の実家に妻と息子で帰る機会がありました。その時の僕と妻の状況は本当に最悪な状況で、ちょっとでも何か触れれば爆発してしまうかもしれないというような、そんな危機的状況でした。いつ噴火してもおかしくない。。そんな状況でした。

僕はそんな危機的状況で途方に暮れた状態で、もうだめかもしれないという思いが頭をよぎっていたそんな状況である場面に出くわしたのです。実家に帰った時、兄の家族も一緒に来ていました。僕がリビングで甥っ子たちが遊んでいた時に僕が大きく変えられる瞬間が訪れたのです。それは、僕の10ヶ月になる赤ちゃんの息子が、2歳と5歳の甥っ子たちが遊んでいるところに果敢に突撃していった姿を見た時、僕ははっとさせられたのです。赤ん坊の息子もみんなと一緒に遊んでいる。その後ろ姿を見た時、彼も1人の人なんだなって思えたのです。また翌日、レストランで両親や兄の家族、妻と息子のみんなで食事をしている時、僕の息子が突然、「キー!」と叫び始めたのです。その時、その急な叫び声が面白くて家族みんなが笑っていました。そんな姿を見て、「みんなを笑わせるなんて、なかなかやるな」と息子に対して我が子ながらやるなぁ!と思ったのです。

そして極め付けは、実家からマンションに戻ってきて、妻が外出中に家で息子と2人で一緒に時間を過ごしている時に、息子と目が合う瞬間がありました。その時、「この1人の人(息子)と信頼関係を築いていきたいな」と思ったのです。

そんな風に思えた時、過去の色々な光景が浮かんできたのです。妻が頑張って出産してくれたこと。夜な夜な授乳してくれたこと。本当に頑張ってくれてたんだなってその時思えて感謝が溢れてきました。本当にこの子を産んでくれて、この子と今人間関係を築けていけるその機会を与えてくれて本当にありがとう、と思えました。

その日、それを妻に伝えたら心から喜んでくれました。そしてこの日から、僕の育児に対する姿勢も変わり、育児の一つ一つをやりたいと思えるようになりましたし、何より息子を見て可愛いと心から思えるようになりました。その時から、妻の怒りは消え、その時からほとんど私たちは喧嘩をしなくなったのです。

こんなふうに神様が与えてくださった奇跡は本当に素晴らしいなって思えました。

締めくくりに。先日妻と2人で息子をお風呂に入れていました。どんなシュチュエーションだったかはっきりとは覚えていませんが、お風呂場で息子に手を貸した時に、「お父さんは優しいね」と妻が言ってくれました。それに返答するように、「当たり前だろぉ!(息子は)俺の仲間だから。」と冗談で妻に言いました。妻は少しうるっときていたようです。

息子は僕の仲間。親子であっても、共に家族の一員として、仲間として息子との信頼関係を築いていきたい、と心から思っています。

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