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貪欲に


芝居を始めてかれこれ16年目になりますが、まだまだ知らない事や出来ていない事も多く、レッスンを受ける度毎回気付きや発見があります。

お芝居に正解はなく、仮に自分が上手く芝居できたと思っても監督がNGを出せば不正解になるし、逆に自分がその芝居に納得できていなくても監督がOKと言えばその芝居は正解になります。

人間は面白い生き物で、言葉で伝えなくても表情や体の動きでその人の感情が読み取れるし、本音を隠して嘘を話す事もあるし、しぐさとか話し方でその人の人となりが見えたりと、人間観察をしてて飽きる事はありません。



ここ最近になってより深く芝居について考えるようになりました。

これまでの私は先生の言ってる事に対して何となく理解したつもりになってそこで終わっていた気がします。そこから更に考えるという事が足りていなかったし、貪欲になれていなかった気がします。
だから表面的でありきたりな芝居しかできないのだと自覚するようになりました。


わざとらしくならないようにナチュラルな芝居を心掛けてきましたが、ナチュラル過ぎてもダメで、見る人にわかりやすく見せる必要もあります。
例えばチラっと見るというシーンだとして、リアルにやり過ぎると見たか見てないかよくわからないあやふやな感じになるし、逆にやり過ぎるとわざとらしく見えてしまい違和感を与えてしまうのでその匙加減が難しいところでもあります。

自分が「こういう風に見せたい」という思いとそれを表現するのがまた難しくもあり、見てる人にそれが伝わらなければ表現者として実力不足に感じる部分でもあります。そこが一致した時は嬉しい瞬間でもあり、他にも、相手役の人ときちんと会話のキャッチボールが出来た瞬間は楽しく、心地良いと感じます。(凸凹がガッチリハマったような感覚になります。ハマってない時は何だか気持ち悪い。)

お芝居の事を話そうと思うとまだまだ書きたい事は山のように出てきますが、昨日のレッスンでは「反応」について学びました。

日常生活では未来の事はわからないからこの後起きる出来事に対して自然に反応する事が出来ますが、お芝居では脚本があるのでこの先の展開がわかっているから反応することに対してわざとらしくなってしまいがちです。

自分ではいかにも初めて聞いたり見た意識で反応しているつもりでも、「もう何が起きるかわかっている反応の仕方をしている」と先生に言われ、やればやる程迷宮入りしそうになりました。
そこがまたお芝居の難しい所だと再認識しました。

何回も繰り返し練習する事で上手くなる事もあれば、かえって新鮮味がなくなり慣れてしまって上手くできなくなる事もあります。

日常生活で起きた出来事に対して普段自分がどんな反応をしているか感覚的に覚えておく事も必要だから、常にアンテナを張っておく意識を持つ事が大切になります。

日常にヒントは沢山転がっています。


そのヒントを1つでも多く拾って吸収してお芝居の引き出しを増やし続けていきたい。


「岡田さんだからこの役をお願いしたい」と言っていただけるように、これからも貪欲に学び続けていきます!


次の作品に向けて




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