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Rembrandt van Rijn. Reproduction.

今回は17世紀オランダのアムステルダムで活躍した画家レンブラントファンレインの若き頃の自画像の模写をした。
レンブラントといえばオランダを代表する画家で彼の代表作[夜景]は国宝にもなっている。
今回の模写の目的はレンブラントがと言うよりはレンブラントの生きた時代バロック期においてオランダ絵画レンブラント周辺の画家も踏まえてその時代の油彩技法とはどの様なものだったのかについて探るのが目的である。
本来なら油彩で行っても良いが単純に油彩をやる時間が少し取れないのと感覚的な部分を掴むとという意味において別に油彩でなくともそれは可能であると判断したからだ。次回やる時は時間が持てれば油彩でやってみてもまた良いかもしれない。
まずそもそもこの模写をし始めたのが夜中でそれも変な話だが急に絵を描きたくなって模写をしようと思ってしまったのでかなり突発的に始めたがまず薄板に水彩紙を貼りその上から鉛筆で暗部を描き起こしていった。今回水彩紙は家に丁度余っていたホワイトワトソンを使っている。

under drawing.


その上から軽くフィキサチーフをかけて一晩寝かす。
確か大体ここまで2時間半ぐらいかな、寝る前にビーカーに兎膠を少量入れ水を加えたものを用意しておいた。
次の日になると膠が膨張して湯煎で溶けるので湯煎をしていくと同時に水彩絵の具で茶色系統の色を作り水を適量加える。その中に湯煎で溶かした兎膠水を加え混ぜたものを画面に塗布していく。これはインプリマトゥーラの役割を果たす。因みに今回膠水は湯煎で行っているが電子レンジでも溶けます。

imprimatur.


天気が良かったので少し日に晒した。
何故膠水を入れたかは水彩絵の具は乾くと水の量が減るのでそこを補う為と上から白鉛筆で明部を描き起こしていく際に下と濁らない為である。
この日は別の事もしていたので次の日に作業は回した。次の日には完全に膠水も乾いているので上から白鉛筆で明部を描き起こしていってとりあえず完成とした。
右下には彼のサインと自身のサインを入れている。

finished work.


今回の模写は非常に簡易的にながら絵を重層的に考えると言う事が感覚的に分かる良い方法なのではと思った。
白をどう扱うかが油彩において非常に重要だがそれが分かるのも個人的には良かったかもしれない。
更に膠で一回層を作り下の暗部を抑える事でより白の重要性も目で見て分かったのは本来予期してなかった事だが良い事を知れたと思う。

detail.


今回実際このまで掛かった時間は三時間程だから手軽に短期間に模写する方法として良いな。
このやり方は短期的に絵の構想を簡潔に知れる方法として今後も気が向けばやって行こうと思う。

Demonstration.
movie.

https://www.instagram.com/reel/CpxC38IJHt9/?igshid=YmMyMTA2M2Y=

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