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直近の読書 vol3

事業家bot『金儲けのレシピ』


Twitterが面白い事業家botさんの初著作。

「 飲食店というと、味や雰囲気など、総合的なファクターにより成否が決まるビジネスと思われがち(かつ、実際にそういう側面もある)だが、人間の本能から逆算すると、本能的に脳が刺激される砂糖、炭水化物、脂肪をたくさん使い、その 3種類の物質を、鮨のように、「何らかの言い訳、あるいは健康的なイメージをつけて」口に放り込むことで、動物的本能を刺激して再訪させるゲーム、と解釈したほうが金儲けの観点からは合理的であろう。」

みたいなビジネスの本質的な価値の洞察と、

「端的に言って、「漢字」という、中国 4000年の歴史を持つ、自分のものでも何でもないものに対して「検定」を作って、「認定する側の立場」になることでボロ儲けが可能だったということである。」

みたいな儲かるための基本原則が、めちゃくちゃ簡単な言葉で端的に書かれていてとてもインスピレーションが湧く。

想いからはじまったビジネスは、えてして事業モデルが厳しいケースが多い。feastでいえば、統計的に人口が少ないバストが小さい方に絞って商売を行うのは、一般的なランジェリーブランドに比べて市場規模が小さい、ということだ。だからこそ誰かがやる意義があるし、だからこそ利益を出せるような商売上の工夫をより意識して行っていかないといけない。

大西康之『稲盛和夫 最後の戦い JAL再生にかけた経営者人生』


リーマンショックを引き金に倒産したJALを3年弱で黒字化させた京セラの稲盛さんのドキュメント。贅沢はしない。JALの時も給与をもらわない、利権的で大嫌いだったJALのスタッフたちも家族として徹底的に守り抜く、という稲盛さんの哲学の中心にある圧倒的な利他の精神が発揮されきっていて、マネできるかと言われると聖人君子すぎて正直イメージわかないけど、ボロボロの巨艦を超短期間で黒字化させる組織変革と管理制度(アメーバ会計)のレベルはほんとに神技。書き方もドラマチックに書いていて読んでてとても楽しい。

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