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二番手・COOの仕事を例え話とToDoリストで伝えてみる。

前回、「二番手・COOにまつわるありがちな誤解3選」を書いてみました。後半となるこちらでは、それではどんな事を考え、どんな仕事をしていくと、仕事のできるアシスタントではなく二番手、COOとして機能するか、現時点での自分の感覚を書いてみます。まだ精密に言葉にし切れておらず、イメージ的です。

多機能ナイフになるな、カスタム自転車を作れ

前半で出したトピックと絡めると、「ワイン買ってきたけどオープナーがない..」「あ、いつも持ってる多機能ナイフにオープナーあるよ!はいこれ!」「ベンリー♪」みたいなお役立ちアイテム的な存在ではなく、「毎日の出勤が大変って言ってたから、タイヤからランプまで完全カスタマイズの自転車作っといたよ!」みたいな仕事をしていくイメージです。その中でポイントになるのが、プロジェクトマネジメントではなく、プロジェクトクリエイションとでもいうべき視点かなと思います。

プロジェクトマネジメントではなく、プロジェクトクリエイション

自転車に乗り始めると、当然ながら徒歩よりは早く移動できるになります。でも、ここからが本格的な二番手・COOの管掌領域。例えば、こんな感じです。

他の人が漕いでいるところを見ていたり、自転車の仕組みを調べたり、理論上はどの位のスピードになるか計算したりしていると、もっと早く移動できるような気がするよな、、という感覚を持った。

クリエイターに話してみると、「たしかにギア変えた瞬間にチェーンが引っかかってうまく回ってない時がある気がする。そこでは!」みたいな意見をもらえた。

なるほどチェーンを変えよう!となる。でも、既製品では合うチェーンがなく、いろいろ探してみると、名古屋の会社が趣味レベルで作っているものが近そうだから、連絡して見積もりをもらい、試作品を何回か試してみて完成させた。結果、スピードは向上した。こんなイメージです。ポイントは、

1、今でも回ってはいるが、より良くなりそうなポイントの発見。
2、課題完了まで割と工数がかかる。また、完全に創造的ではないけれども、解答がほぼ確実に一つに決定されるわけではない中間領域である。

というところです。その性質ゆえに、マネジメントではなく、かといってゼロイチでもない、プロジェクト”クリエイション”であるわけです。

かなり感覚的に記述してきたので、最後に、例えばこんな深度のこんな業務が二番手・COOの業務に該当するのでは、というトピックを箇条書きします。

二番手・COOのお仕事イメージ

1、数字を見て、作る。
ビジネスの大前提は数字。毎月毎月売上げと利益を作る。クリエイターのアイデアを諭吉に結びつける。資金計画やPL、CFの整備も含む。
2、布陣を整える。
ヒューマンリソースの確保。社員や業務委託、バイトとしてコミットしてくれる人から、クラウドソーシングやスポットコンサルまで、業務が回る仕組みを作る。もちろんここは自分自らやる、という判断も含まれる。
3、チーム内のコミュニケーションの回路を作る。
会議体や議事録、オンラインツールまで、適切に配備する。発注先のパートナー企業とのコミュニケーションも含む。回路の効率化、売上達成に向けた一体感の醸成、エンパワメントも含む。
4、仕組みのチューニングを行う。
少ないアセットを活かすためのカイゼンや、複数回の指示が発生しないようなマニュアルの整備を行う。
5、チームのマネジメント
心身ともに健全に働けるようなソフト部分のケアを行う。
6、中玉のゼロイチを作る。
「インスタ強化」「プロダクト力強化」「CS改善」など、そこそこの工数がかかるプロジェクトを立ち上げ、進める。
7、プレイヤー業務
管理に専念できるほどリソースに余裕がないので、自分自身も動く。SNSを更新したり、広告文を作ったり、LPのワイヤーを書いたり。ここも大きな時間を必要とします。

ざざっとこんな感じです。あと、自分がまだ実現できていませんが、

8、非線型に事業を伸ばすためのブレークスルーを形にする。

という大きな領域があります。大事なのは、クリエイターに上のトピックを立ててもらい実行するのではなく、プロジェクトクリエイションすることです。
見ての通りかなり業務が多岐にわたるし、自分で手を動かすことが多い。でもこれくらいの事がきっちりできたら、仕事のできるアシスタントではなく、二番手・COOとしてのバリューがあると言えるかもしれないな、と思います。言うは易く行うは難し、自分自身もさらに実践を続けていきます。

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